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インドのニートが人生初仕事への抱負を語る〜普通の人間になりたい〜

大学を知らない間に卒業し、いつの間にか社会へ出ていたことにようやく気付いた自分の初仕事が、来週始まる。

所詮は無給の雑務なので特に語るほどの仕事でもないが、それでも自分の門出をこっそり祝うべく、ここで抱負を語らせていただく。


1、抽象的な達成目標

「社会人としての基礎力向上」

これが、最初の仕事での到達目標である。流石にこれだけではざっくりとしすぎているので、「社会人としての基礎力」とは何か、そしてその必要性について、自分なりの考えをまとめておく。


まず、「社会人としての基礎力」とは、さまざまな職場や業種、場面で必要になる能力の共通項と理解している。そう、基礎とは共通項なのだ。
具体的には、体力、自己管理能力、コミュ力、俯瞰する力、論理的思考力等々、枚挙にいとまがない。

決して簡単に身につけられるから「基礎」と呼んでいるわけではない。それこそ「コミュ力」なんて、カンストのしようがないレベルで奥の深い概念である。

また、これらの習得において壁となるのは、その抽象性である。様々な具体的場面で通用する概念であるからこそ、それなりにどれも抽象的な能力になっている。いろんな捉え方ができるし、「コミュ力検定」などのように何か客観的指標で測ることができるわけでもない。
さらに、その「複雑性」も大きな障壁といえよう。「コミュ力」と一口に言っても、「トーク力」的な捉え方もできれば、「共感力」、「傾聴力」的な捉え方をすることもできる。抽象的で複雑な概念であるからこそ、応用が効きやすく、「基礎力」たりうるのではないかと考えている。

ここまで書けば、その重要性はあえて言及する必要もないだろう。

どんな場面でも応用が効く能力を鍛えることは、この先のキャリアの幅を広げる上で必要不可欠であり、専門性を高めて一気に勝負をかける30代中盤以降までの間、最優先事項であり続けるはずだ。

インドのニートが何一丁前にキャリアを語ってるんだと突っ込みたくなるが、以上が自分の抽象的な達成目標である。

2、自分の現状と課題

さて、抽象的な課題を立て終わった後は、具体的な目標・施策を考えるべく、今の現状分析と課題発見を進めていきたい。

自堕落に昼間から酒と惰眠を貪り、インドの安宿に滞留しているヤツの課題なんて、ゴミ屋敷の住人もびっくりなレベルで山積みなのだが、主要なものは以下の通りになるだろう。

・継続力の低さ

まずは何と言ってもこれである。継続力がとにかくない。
このnoteも三日坊主で終わる可能性大である。

いろいろ小さなビジネスを考え起こしてはほっぽり投げる有様で、一つも形になったものがない。

何をするにしても継続しなければモノになんかなりようがないので、この点は深刻かつ最優先で改善すべき事項になるだろう。

・チームワーク能力の低さ

そもそも一人旅行を一年半もするやつに、チームワーク能力なぞあるはずがない。とにかく、他人と足並みを揃えて何かを達成することが苦手なのだ。旅行中、色んな人とルームシェアをしたが、ブチギレられるのはいつも自分だった。これほど自分勝手な相方はなかなかいないのだろう。
学生時代はチームスポーツをやっていたものの、自分の成績しか凡そ眼中にはなく、チームが負けても自分が良ければほくそ笑んでいた。

社会人の友達や先人たちの話を聞いていて、体育会出身者が社会で重宝される理由がよくわかる。彼らは周りとの関係で自分の役割を見出し、実行する経験が豊富であり、「組織」で戦うことに慣れている。その能力は社会に行っても応用が利きやすいと容易に想像できるし、採用側としても安心感があるだろう。
彼らのことは、心の底から尊敬している。

組織の一つのピースとして動き、全体の利益の最大化を目指すという経験そのものが過去になかったため、最初の職場では特にこの点を意識したい。人間関係をぶち壊して、クビにならないためにも。

・語学力

これは別に弱みというほどのものでもないのだが、強みにしきれていないという点で、強化対象に挙げたい。

ろくに他人に誇れるものが何もない自分だが、唯一語学力とコミュ力に関しては、一歩抜きん出ることができていると思っている。

そんな数少ない強みを活かすためにも、英語を使って仕事をできるという環境を利用して、一気に伸ばしていきたい。

英語は喋れなくても機械がやってくれると言われて15年が経つが、やはり口頭のコミュニケーションの場面では、語学力の強みをまだまだ感じる。
意思の疎通を超えて、感情の疎通まで行うためには、まだ少し技術の進歩に時間がかかるのではないかと、現時点では考えているのだ。

3、具体的な目標と、具体的な施策

・やると決めたことをリストアップし、とりあえず5ヶ月でいいからやり切ってみる。

「ジムに週3通う」、「noteを週3書く」、「英会話を毎日続ける」、「仕事の振り返り」というこの3点だけは、最後までやり切ると決めた。

具体的な施策としては、ジムとnoteを朝の出勤前の時間に行い、英会話を寝る前の30分、仕事の振り返りは夕食後に割り当て習慣化することだ。
出勤時間と退勤時間が固定化されているため、そこを起点に毎日のルーティンをこなしていきたい。また、周りにもこれを宣言することで、環境的にせざるを得ない状況を作っていきたい。

・チームとしての成果向上に重点を置く

個人としての成功でなく、チームとしての成功に意識を持っていきたい。
自分の仕事だけでなく、周りの仕事内容も把握し、周囲を見ながら相対的に自分の役割を考え、実行していくことが目標だ。

小さな組織なので全体像は見やすく、比較的取り組みやすいと思うため、この期間で自分なりのハウツーを確立したい。

現状では他人の業務内容や性格、進捗、そこから導き出される自分の役割について、Excelを使ってまとめていくことを考えている。

・英会話の継続

自分ははっきり言って英会話が嫌いだ。
金ばかりかかって何の生産性もなく感じるし、それなら他人と英語で話す機会を持てばいいと思ってしまう。

しかし、普段のコミュニケーションだと結局話し相手は固定化されるし、自ずとトピックや単語も限られてくる。

初見の人と未知のトピックについて話し、後から「あの時こう言えばよかったな」と脳内反省会をするのも立派な一つの上達の道だと気付いたのだ。

これについても同志を見つけ、一緒に監視し合いながら続けていきたい。

4、まとめ


以上が、自分の目標というか抱負のようなものになる。
若いうちはとにかく、社会人としての基礎力、普(あまね)く通づる力を鍛えて、普通の人間になれればと思う。

もっとも、婚活女子の言う「普通の男性」が実際にはあまり存在しないように、「普通の社会人」になるのは意外と高い壁なのかもしれない。


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