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わたしの人生を変えた"愛してやまない1本の映画"について、語らせて。

タイトル通り。

わたしが愛してやまない映画について。わたしの人生を語る上で、欠かせない1本の映画について語らせてもらいます。

映画の名は、「プラダを着た悪魔」
名作中の名作ですね。

これまで、幾度となくこの映画に救われてきました。
人生の大事な場面で、何度背中を押してもらったかわかりません。

今日は、そんな私の「相棒」のようなこの映画について
どこに心が動かされたのか。どんなメッセージをこの映画から受け取っているか、そして私の人生に与えた影響について書いていきます。(ちなみに、かれこれ30回以上は観ています)

まずは、簡単にこの映画のあらすじを。

恋に仕事にがんばるあなたへ贈る ゴージャス&ユーモラスなサクセスストーリー ジャーナリストをめざしてNYにやってきたアンディ。オシャレに興味のない彼女が、世界中の女性が憧れる仕事を手にしてしまった! それは一流ファッション誌“RUNWAY”のカリスマ編集長ミランダのアシスタント。しかし、それは何人もの犠牲者を出してきた恐怖のポストだった! 悪魔的にハイレベルな要求と鳴り続けるケイタイ、「センス、ゼロ!!」と酷評され、私生活はめちゃめちゃ。このままでいいの? 私って、本当は何をしたいんだっけ?

Filmarks

世界中の女性が憧れる仕事を手にした主人公が、過酷な仕事に奮闘する中「本当の自分らしさ」とは何かを、体当たりで学びながら気づいていく映画です。

※ここからはネタバレも含みます。


世界観がドンピシャに好き

わたしがこの映画を好きな理由の一つは、もうこの世界観全て。ほんとうに、ほんとうにドンピシャに好き!!!!映画の冒頭、「Suddenly I see」が流れながら、NYのおしゃれなキャリアウーマン達が、通勤前に支度をする描写がもうたまらん。とってもとってもセンスが良くておしゃれ。大好き。NYが舞台っていうのも、心がうずうずします。

映画の途中、主人公のアンディがだんだん綺麗になっていく様子も、本当に好き。アンハサウェイ綺麗すぎ。なんか言葉が追いつかないけど、役者さんたちが纏っている洋服、NY、華やかな世界、世界一おしゃれな編集部の中の仕事が垣間見れるところなどなど。大好きなんだなぁ。


人生に迷ったときに、いつも背中を押してくれる

ここからが、今日書きたかったことのメイン。

この映画ね、もうこれまで30回以上見てきてるんだけど、いつも観たいときって私自身が「前に進む勇気を出せない」とき。つまり、誰かに背中を押してほしいときだ。

この映画はいくつもの名場面が存在するが、わたしが一番、ダントツに好きな場面がある。それは、映画のクライマックス。この場面。

パリコレに同行した主人公のアンディが、「この世界を望んでなかったら?あなたのような生き方が嫌だったら?」とミランダに聞いた。それに対して、「みんながこれを望んでいる、みんなが私たちに憧れているのよ」と答えたミランダ。それを聞いたアンディは、タクシーを降りる時にミランダとは全く別方向へ。すぐさまミランダから電話がかかってきたが、携帯電話を噴水にぽいっと捨てて、何か吹っ切れたように、前を向いて歩き出すアンディ。

もう、大好きなんだよこの場面が。

書いててもあの情景を思い出して、泣けてくるんだ。胸がじーんとなるんだ。これね、人によっていろんな捉え方があると思うの。このときのアンディの心情は。でもわたしは、これは彼女が

人からの賞賛や、煌びやかな世界を捨てて
「自分らしくいること」を強く決断した
、瞬間だったと思っている。

「みんながこれを望んでいる。みんなが、わたしたちに憧れている。」というミランダの言葉。みんなって、だれ? その"みんな"は自分に憧れてるかもしれないけど、わたし自身は、今のわたしの生き方が好きなのかな?誇れるのかな?自分自身に。

もやもやしていたアンディが、あの一言をミランダから言われて「わたしはこの道じゃない。」って、やっと目が覚めた。そんな気がした。

「わたしは、わたしの道を歩んでいく。」

いつもミランダからの電話が鳴り止まない携帯を捨てて、力強く前を向いて歩く彼女の姿から、その想いがひしひしと伝わってきた。その後は、煌びやかな洋服ではなく、元々のアンディの少し地味なファッションに戻って、元々やりたかった新聞記者になるために、就職面接に行くのよね。。

自分らしく生きよう。他人からの賞賛や、誰かから羨ましがられるような肩書き、煌びやかな洋服全部捨てちゃえ。自分の心に従って、生きよう。生きていいんだ。いけ!!!!

わたしはこのメッセージを、この映画を見る度に受け取っている。
このメッセージを誰かから言ってほしい時、この映画を観る。観させていただくのだ。

ほんとね、かっこいいんだよね。世界一華やかで人から羨まれるような仕事を捨てて、自分が本当にやりたかった「記者」の道へ進むんだよ。。その生き様に心が震える。お前、何回観てんねんって感じだが、何度観ても、この場面に心を鷲掴みにされるんだ。

で、この映画が多大なる影響をわたしの人生に与えている点を、書いてみる。

わたしは新卒のとき、いわゆる大企業に就職した。知らない人はいない。そんな会社。だけど、わたしが心からやりたくて選んだ仕事ではなかった。そもそも新卒でやりたいことが明確だった訳ではないが、「人から認められそうだから」「人から褒められそうだから」そういった理由も、その会社を選んだ大きな理由の一つだった。

結論、退職したのだが、そのときに本当にこの映画のアンディに背中を押してもらった。映画を観る時間がなくても、いつも頭の中には「自分で自分の道を選ぶ」力強くてかっこいいアンディの姿があった。

わたしは初めてこの映画を観たときから、人からの賞賛や他人からの評価ではなく、自分が自分に満足できる人生を選ぶ主人公のアンディに、ずっとずっと、ずーっと、憧れていたのだ。

彼女の真似をするかのように、とてつもない勇気を振り絞って自分の本心とは違う仕事を手放した。そして退職したあの日、「もう、自分の心に正直に生きる。嘘はつかない」って、固く決意したのだ。

今はと言うと、アンディは新聞記者だが、わたしは昔からやりたかった仕事への道を歩み始めている。まだまだ、理想100%とはいかないけれど、でももう自分の心に嘘はついていない。だから、前よりも、自分を好きでいられている。

とはいえ、いまもまだ、ステップアップするとき、未知の領域へチャレンジするとき。凄く凄く、怖くなるときがある。怖くて、不安で、人からの目を気にして動けないときがある。

最近だって、そうだ。昔に比べたら「自分らしい人生」を歩んできてはいるけれど、でもまた前に進みたいことがあって、でも、怖くて動けずにいた。だから久しぶりに、アンディに会いたくなったのだ。彼女のあの生き様に触れたくなった。

1年ぶりくらいに映画を観て、やっぱり心にじーんときた。わたし、好きなのよ彼女のこの生き様が。かっこいいの。本当に。映画を観終わって、「まだまだ、いける。自分らしい生き方、できる。」って、また背中を押された。

アンディって、あの後どんな人生を歩んだんだろう。どっちにしろ、楽しいことも辛いこともあるけど、でもきっと、自分らしい人生を楽しんでいるんだろうな。追いつくかな。追いつきたいな。もし、現実にいたら親友になれてるかな。

そんな風に思う。もし現実の世界で会えたら、真っ先にお礼を伝えたい。

「ありがとう。」

何度、救われたかわからないよ。
人からの賞賛を求めて自分を見失っていたときに、あなたの姿に勇気をもらった。ずっと、ずっと、わたしの憧れ。チキンで臆病で、前に進むのが怖くてその場で留まっているわたしの背中を、いつも押してくれてありがとう。
「自分らしく生きるんだ!」って、「自分らしく生きていいんだ!」って教えてくれてありがとう。何かを手放す勇気と、自分らしい人生を歩む勇気をくれて、本当に本当に、ありがとう。

そう、心から伝えたい。

長くなってしまったが、これがわたしがこの映画「プラダを着た悪魔」を心から愛してやまない理由だ。出会えてよかった。この映画に。主人公のアンディに。本当に、ありがとう。これからも、ずっとずっと、大好きです。

ここからは、余談。

昔、仕事の先輩に「プラダを着た悪魔」が映画の中で一番好きという人がいた。好きな理由を聞いてみたら、「主人公のアンディが、人から求められることを先回りしてこなす、仕事ができるところがかっこいい」と。何十回もこの映画を観ているが、私には一つも引っ掛からなかったところだった。そして、その先輩は、アンディのように「先回りして気を配って仕事を円滑に回す」ことを心がけていると話していたし、実際にできていた。

つまり何を言いたいかというと、心の琴線に触れたり、心が惹かれるものの中には、自分にとって大切な価値観や軸、「こうなりたい」が隠れているということだ。私と先輩のように、ひとつの映画でも、当たり前だが一人ひとり心が動く場面は違う。

好きな映画を紐解いてみると、あなたにとってとても大事な、忘れていた「宝物」に出会えるかもしれない。自分の体験からも、そう思う。わたしは「プラダを着た悪魔」を通して、"自分がなりたい姿"に気づくことができた。そして、この映画はいつだって「わたしがわたしらしく生きる」ことを、応援してくれる。世間からは、「そんなことしない方がいいよ」「こっちにいる方が安泰だよ」「また突拍子もないことを」って言われるかもしれないけど、アンディだけは、「それで大丈夫。自分を信じて、突き進め!」って、いつだって背中を押してくれる気がするんだ。

私の"生きたい人生"が、この映画には全て詰まっている。

アンディに追いつけるように、怖いけど、またちょっぴり勇気を出して、前を向いて歩いて行こうと思う。






あなたが、心から愛してやまない映画は何ですか?







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