林拓人

一般社団法人リテールAI研究会 理事 今村商事株式会社 シニア バイス プレジデント …

林拓人

一般社団法人リテールAI研究会 理事 今村商事株式会社 シニア バイス プレジデント 兼 営業本部 統括本部長 大手食品流通出身。SE・営業・経営・DXと泥臭くキャリアを積む。現在は人財育成事業「営業DDX」、経産省事業、コンサル等、現場とテクノロジーをつなぐリテールDXを支援。

最近の記事

”反対する種族”

そもそもテクノロジーを使った改革は新しいことなので、基本、反対意見だせる人っていないはずですよね。何故ならば、”30年ビジネス”を最新のテクノロジーに改革して成果出した人はほとんどいないからです。 「今のままでいい!」という経営判断なら、むっちゃ納得です(笑) そうじゃくて「DXを推進」するミッションがあるならば、どう考えても「合理性のある反対意見」は言えないはずです。というか、そもそも実行側もファクトがあって説明することができないので、反対されちゃうと、完全にスタックし

    • 「資料作り」さん、さよーならー

      誰かに何かを伝えることはとても難しいです。 まず聞いてんだか聞いてないんだかわかんない、意識を向けてもらうことが出発点になります笑。そして、伝える為に使うのが、いわゆる資料というやつですね。今日はそちらの話です。 言葉は難しいです。相手は人間なので、勘所やタイミングがあります。そして、言葉だけではなく、私たちビジネスマンは壮大な時間をかけて「資料」をつくります。多くの場合、資料自体が謎の成果物になっています、資料から金の木が生えるわきゃないのに。 私も、前職時代から現在

      • ”経験”は良薬にも猛毒にもなる

        というか挿絵、むっちゃ可愛くないですか!GPTくんと「良薬口に苦し」で生成してもらいました。むっちゃ苦そうwww 経験は大切で、長く培われた”ビジネスの土台”です。しかもそれを”ナレッジ”とか横文字使うと、かっこよくて、よく引用します。一方で熟練になると、おっさん同士しか盛り上がらない”武勇伝”とかになってしまい、ほんと使い方次第ですね。 ここ1ヶ月、流通企業の若手やデータサイエンティストと一緒に仕事をしています。かれらの課題は、30年積み上がっている複雑な業務プロセスの

        • こちら側の世界にようこそ

          「テクノロジーを理解し、現場プロセスも理解し、そして改革するイメージをもつ人財」が前回のまとめでしたね。今回は、そんな長ネジ人財についてです。 マジで好きなコトを書くと、「ガリ勉しましょ」って話です。もう1000回くらい言ってますが、テクノロジー軸でビジネスの改革を考えるなら、学ばないと無理ゲーです。「あとはGPTさん宜しくっす!」です。そりゃそうですよね。生成AIのおかげでハイクオリティローコストですし、事業によっては、人口の低下がビジネスに直撃しますから、人ができること

        ”反対する種族”

          長めのネジ

          DXを推進する上で、”エンジニア”と”現場事業者”の間のコミュニケーションがポイントになるのは当たり前の話ですね。しかーし、そんな都合の良い人財も不足しており、世の中うまくいかないもんだねぇという感じです。この問題を「ネジ回しのネジ」と例えてみます。 これから必要なのは「長めのネジ」す。椅子とか机をDIYするときにはめる5cmくらいの、手が疲れる長さ。”エンジニア”と”現場事業者”とを深く深くつなげる「長ネジ人財」が必要だと思っているんです。 現在、極端ですが2種類の種族

          長めのネジ

          SWAT Team

          いわゆる企業DXを進めるチーム名です。特定のプロジェクトや問題解決のために選ばれた、多様なスキルを持つ専門家の小規模な集団を指します。タイガーチームとかアジャイルチームとか、浸透しているところでタスクフォースとかありますね。今日はその話です。 SWATは、特殊武装警察部隊(Special Weapons And Tactics)を指す軍事・警察用語ですが、僕はアップルシードの印象が強いです。知る人は知る、有名すぎるアニメ、攻殻機動隊の作者である士郎正宗氏の作品です。主人公の

          初シンガポール!

          1月ニューヨーク、2月シンガポールと海外出張の機会が連続しており、完全に海外ビジネスマン気取りでいます。もちろん「勘違いメガネ」という認識もちゃんとあり、まぁヒト様に迷惑は掛けていないので、自己満足で完結しています笑。 さて、今日はシンガポールについてです。 いろいろ回ってきましたが、ネット見れば大体重複するので、僕の目線で2つす。 ①チャンギ空港 私が所属するリテールAI研究会は、2024年6月11日ー13日開催のNRFアジアの後援団体になりました。シンガポール開催

          初シンガポール!

          卸売業③メーカー対応

          さて、今回は「メーカー対応」を深掘りします。 メーカー対応は大きく「商談」と「仕入」があります。 1.商談  メーカーから商品を仕入れ、小売業に販売をする大元のプロセスです。  小売業の販売ルール、予算や進捗状況、そしてバイヤーのニーズを善く善く汲み取り、商品をどれだけ小売業に卸すかを踏まえて、メーカーとの商談を行います。一方でメーカーもそれぞれ数字や目的をもっており、卸営業はまさに両方の”企み”をマッチングさせてより良い販売を目指すのです。そう、この”企み”をキチンと捉

          卸売業③メーカー対応

          卸営業②社内対応

          前回、卸売業の営業業務の「社内対応」です。 色々な企業と接していますが、どの企業も簡単にいえば、「会議まみれ」です。 経営や事業部の大きな会議、エリア会議、個別の施策会議、営業会議、なにかよくわからない会議、等々、朝から晩までビッシリ埋まっています。んま、これは卸営業というより業態問わずの全般に言えることですね。 一般的に、会議には、「前工程」と「後工程」があります。 前工程は2つ。資料作りと根回しです。資料作りは、いわずもがな、毎回パワポで丁寧に作ります。そして、根

          卸営業②社内対応

          卸営業①バイヤー対応

          前回、卸売業の営業業務を「バイヤー対応」「社内対応」「メーカー対応」のセグメントに分けてみました。今回は「バイヤー対応」を深掘りします。念の為伝えておきますが、たくさんの企業を俯瞰して、グルグルガッチャンしてますので、勘ぐりは無しです。 更に言うと、みんなキツイツライと文句を言っていますが、30年以上積み上げてきたビジネスモデルの集大成です。熟し切ってますね。んま、30年のうち、20年は少しずつ「アップデート」してきましたが、その後の10年は「維持」というのが私の印象です。

          卸営業①バイヤー対応

          卸営業

          世の中、生成AIのおかげで「DX」が再び注目されてきたように感じます。 Kaizenの須藤さんからのアドバイスで、Googleトレンドを定期的にチェックしています。「DX」については、過去5年間でじわじわと上昇傾向にあり、なぜか年始に数値が跳ね上がってますね。「今年こそはDXやるぞ」という年始の決意表明でしょうか。 消費財流通業界も同じですね。いろんなとこでDXを掲げていますが、「流通業界のDXとは何か?」を考え始めると、「分かりません」というのが正直な出発点です。正確に

          うんこ製造機

          西村ひろゆきさんが、社会人の一部を揶揄した表現ですが、かなり気に入っていて、自分自身も、常日頃から、うんこ以外になにか「生産」しているか、または「行動」しているかをベンチマークしています。 今回はnote2回目なので、も一回くらいは練習モードでいきます。徐々にテーマ性をもたせたり、流通の面と裏をお伝えできればと思っています。 生産や製造といえば、ChatGPTですね。もう超大切な相棒になっています。GoogleやYahooからの検索もだいぶ減りましたね。といいつつ、世の中

          うんこ製造機

          はじまりの日

          noteを開設しました。初投稿ですね。今回は初回ということもあり、経緯と目標を書きます。 私のキャリアというか流通の超現場の体験は、実は知らない人が多く、そして知りたい人が多いらしいです。なので、以前より周囲の方々から、noteでの発信を薦めて下さっていました。 そのようなお声を頂き、とても嬉しかったのですが、どうもこの件(くだり)については、よくいる”やるやる詐欺”の輩と同様(笑)、言い訳ばっかで始めない、私のダメダメな側面でした。やらない理由はふたつ。ひとつはGPTく

          はじまりの日