見出し画像

小説は心を救ってくれる

小説は何よりも素晴らしいエンタメだと思う。

メタバースの世界に入り込むよりも小説から得られるあの没入感ほど素晴らしものはない。

最高の現実逃避であり魔法のような体験をできる。

ただ、文字で内容が書かれているだけなのに、なぜか景色が浮かんでくる。色や香りが感じられ、たくさんの人の人生を一緒に体験できる。

いつか小説の中の登場人物にあってみたいと思う。

本当に実在するのではないかと思ってしまう。

そして、必ずと言っていいほど今の自分自身の人生と重なる部分がある。
なぜ、あのタイミングであの小説に出会えたのだろうか。
なぜ、あの小説を読んだ後でこの小説に出会うことができたのだろうか。

人生において勝手に小説の世界と結びついてしまう。
別々の交わらないはずの世界がところどころで交点となって、折り重なって、時に一瞬で結びついて、またゆっくりと一体化していく。

小説を読むたびに、救われる。
心が洗われる。
「ああ、生きててもいいんだ」とか「こんなにも自由な生き方があるのか」とか、「そういうこともあるよな」とか、。

崩れ落ちた心をスッとスプーンで掬い上げてくれるような、唯一の理解者が突然現れて無敵のメンタルを手にしたような感覚。

想像の力は無限大だ。

例え、技術が発展してマトリックスやレディ・プレイヤー1、SAOなどのように仮想空間に没入できる技術が確立したとしても、果たして小説に勝てるのだろうか?

文字を読んでいるのに見えている景色はまるで違って五感全てが現実世界では機能不全になってでもいつの間にかページは捲れていって気づいたら読み終わってる。

そんな読書体験をしてしまってはどんなコンテンツも勝てるわけないと思ってしまう。

小説の世界は視覚で感じるのではなく想像力で生み出される。

想像力は無限大だ。

想像した映像がどこかで途切れるということはない。何か形に収まっているわけでもない。時間の流れも空間の流れも思うがまま。
ありとあらあらゆることが頭の中で映像化されていく映画よりもリアルな世界。

文字の力で頭も心もハックできる小説はやっぱりすごい。

もっともっとそんな最高の読書体験をしたい。
人生観がひっくり返るような、もう死んでもいいと思えるような、全身が感動で動けなくなるような、読み終わった後何もできなくなるような小説に出会いたい。

今の時代だからもっとたくさんの人に小説の素晴らしさを伝えたい。
特に今まで読書をしてこなかった人に小説の魅力を伝えたい。

いつか、同じ本で同じ感動を味わった人と繋がれることを信じて。



”タイタンの幼女には測定不可能な素晴らしいエネルギーが込められている”



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?