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気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
あまねき秋の日光(ひかり)やおむかひの山が朝を盛りあがりたる
溝尻 議
秋の朝の、日の光りに満ちているのでしょうか・・・・・。
向こうに見えている山も・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
日輪のあがれるみ空さつきまでゐし雲のなく向つ低山
溝尻 議
陽の登り始めて、雲一つなく晴れ渡った青空でしょうか・・・・・。
向こうに小高い山が見えている・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
くれぐれを川向こふの宿灯はともり部屋の広さの奥処を見する
小野寺まさ
川向こうの宿・・・・・。
夜はくれて、灯りがともり、部屋の奥まで見えているのでしょうか・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
朝夕はエンジンの音耳慣れて一歳に近し港清水に
小野寺まさ
朝は漁に出て、夕べは帰ってくる漁船のエンジンの音でしょうか・・・・・。
一歳に近し、というのが何を表しているのか・・・・・残念ながら分かりません。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
朝の陽のまぶしくさせる丘の上(へ)の青草が保ち露をかがよふ
井元不二子
丘の上の青草に露が宿っている・・・・・。
まぶしい陽の光に、輝いている朝露・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
軒先に撓む青柿ゆれてゐてそがひの空に疾る雨雲
井元不二子
軒先に熟すのを待つばかりの柿が揺れている・・・・・。
雨模様の雲脚を早くしている風・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
曇り日の光り薄きこの縁に微風はこべか匂う沈丁花
井元不二子
曇っている日に、縁側に座っておられるんでしょうか・・・・・。
ほのかに沈丁花の好い香りが漂ってくるんですねえ・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
流れてはたたなり深き雲の海の上にさやかに富士は裾われり
湯浅竜起
雲海の上に覗いている秀麗な富士・・・・・。
雪を被いているのでしょうか・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
初夏といえど冷えの続けば生命あれていとどらすでに声鳴きはじむ
湯浅竜起
いとど、とは、(昆虫)バッタ目カマドウマ科、と辞書にはありますが、よく分かりません。
梅雨のころでしょうか・・・・・鳴き始めるんですねえ・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
羽曳野の朝の寝ざめに聞こえてを雀小綬鶏遠き鶯
湯浅竜起
のどかな感じですねえ・・・・・。
平和のありがたさを、しみじみ感じさせられます・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
水を透き通る陽射は吹きすぐる風を水底の砂にうつせる
生田蝶介
澄んだ池の水でしょうか・・・・・。
水を透き通る日差しは、水底の砂に、風の起こした波紋を揺らめかしている・・・・・そういった情景でしょうか・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
河原(かわはら)にこぼれて花はおちつけり水に散りしは流れ去りゆく
生田蝶介
河原の木に花が咲いているのでしょうか・・・・・。
散り落ちている花びらもあれば、水に流れゆく花びらもある・・・・・。
気ままに気ままな一人言
とぼしい情操なれど(僕なりの鑑賞)
岬(みさき)べははるけき雲のおのづから白く光りて汐に日は照る
--勝浦の海ーー
生田蝶介
雲が白く光っているのでしょうか・・・・・。
岬の汐に日は照っている・・・・・よく情景がつかめませんが・・・・・。
雲を白く光らせて、雲間から日が差している・・・・・そんな情景でしょうか・・・・・。