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【あやかしエッセイ】本当の自分とは。

 本当の自分ってなんなんだろう。
 毎日を生きていると、こんなことを思ってしまいませんか?

 雲った眼鏡で世界を眺め、勝手に腐ってしまう。
 何でも逆さまに考えてしまい、自分の良さを見失う。

 他人と比べても自分の可能性は見つからない。
 信じるべきは家族とわずかな友人でいい。

 人生の中で、本当の自分に気づける瞬間はいくらでもあります。
 そして、本当の自分を見失う瞬間もたくさんあります。

 私が自分の人生多いと感じたのは、後者でした。

 一番言われたのは「掴みどころがない」って言葉。
 それは最早、中傷に近いと思います。
 だけどある意味では真実だったと、私は思います。

 何故ってそのときの私は、自分でも自分のことがわからなかったから。
 私のことを描いた絵が、その都度別人に見えるほど。

 実際、絵巻に描かれた私は着物を着ていたり
 顔の無いのっぺらぼうみたいだったりしました。
 確かに掴みどころがないですよね。そう思われても仕方ありません。

 その後の私は家の人がいない間にどこからともなく家に入って
 勝手にお茶を飲んだり、お菓子を食べる迷惑な人だと思われたんですよ。

 世の中そういう人もいると思いますけど、
 そう思い込まれてしまうのは遺憾です。
 私自身は、そんなことをした記憶はないです! ゴシップですからね。

 とか思っていたら、
 なんと「妖怪の総大将」なんて言われることもありました。
 どうしてそんな大物だと思われたんでしょう?
 私はそんな闇バイトの親玉みたいな活動をしたことはありません。
 これはもうゴシップというか、過大評価だと思います。

 そのあとも家や人を守る客人神が妖怪になったもの、と言われたり。
 私が漫画のキャラクターだったら、設定がブレすぎだと思います。

 そんなこんなで私は
 「本当の自分」を世間に塗り替えられながら生きてきました。

 でも、私はこうも思うんです。
 時代に合わせて、誰かに求められる姿で、

 みんなを楽しませることができる存在。
 それが、「私」だって。

 だから今、貴方が「本当の自分」に悩むことがあっても、
 重く受け止めることはありません。
 「本当の自分」はいきなり見つかるものではないんです。

 それは、幸せになって欲しい誰かと一緒に、少しずつ形にしていくもの。

 ぬらりと現れて、ひょんとみんなをびっくりさせる私でも、
 幸せにはなれたんですから、どうか信じてください。

 さて、そんな私がメンタルトレーナーをはじめました!

 月額式でどんな相談にも対応いたしますのでいつでもご連絡くださいね☆






 時代を駆け抜ける妖怪、ぬらりひょん。
 メンタルトレーナーの件はジョークですが、現代のぬらりひょんは意外とこういう所にいるのかもしれません。


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