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一緒に暮らす小さな家族のこと

 こんにちは!現在うつ病で離職中の元看護師、二の腕ぷに子です!
 今日は闘病記から少し離れて、私たち夫婦の元に来てくれた、小さな家族たちの話をして行こうと思います!

 半年くらい前のことです。
 夫が突然こんなことを言い出しました。

「生後半年くらいのハムスターなんだけど、ぷんの生まれ変わりかもしれないって言ったらどう思う?飼う?」

 ぷん(名前です)というのは、夫と暮らして始めて飼った3匹のゴールデンハムスターのうち、1匹目の子でした。
 背中にぽっちが二つ縦に並んだ柄で、ノーマルカラーの小柄なハムスターでした。

「飼う!」

 生まれ変わりってどういうこと?とか、色々聞きたいことはあったのですが、私は迷わず即答していました。そして、「何ですぐに買ってきてくれなかったの!?もう売り切れてるかもしれない、どうしよう!」と夫に文句を言いながら急いで支度し、その足でペットショップに向かいました。
 車中で詳しく話を聞くと、ぷんと大変よく似た柄で、生後半年ということで結構大きくなっており、このまま買い手が見つからないと殺処分になってしまうかもしれない、とついそのハムスターの行く末を案じて居ても立ってもいられなくなってしまったそうです。

 そうして向かったペットショップの小さなケージの中に、とぅん(名前です)は居ました。
 周りの子より少し大きなハムスターの背中には、角度的にちょっと見えづらいものの縦に並んだぽっちが二つ。(記事のバナー、オレンジ色の回し車に乗った子がとぅんです)
 ぷんの生まれ変わりだ!
 真っ先にそう思いました。
 私はペットショップの店員さんに頼んで、ケージを開けてもらいました。恐らくごはん以外でケージを開けられることは初めてだったのでしょう。とぅんは怯えていました。そして差し伸べた私の人差し指に、がぶり!と思いっきり噛み付いたのです。慌てる店員さんに向かって、人差し指から派手に流血しながら、「この子にします!」と私はにっこり笑って言いました。店員さんはちょっとぽかんとしていました(笑)

 ケージ自体はあるけれど床材やフードの準備ができていなかったので、明日お迎えに来ることを告げ、お金を払って誓約書を書きました。そして家に帰り、私たち夫婦は大慌てでケージの準備を整えました。
 ハムスターをお迎えするのは2代目のるん(名前です)が亡くなった時以来で、わくわくが止まりませんでした。
 そしてお迎え当日。とぅんと、とぅんが新しいおうちで安心できるように店員さんに今まで暮らしていたケージの床材を少し分けてもらい、大事に大事に抱えて自宅に帰りました。

 違和感を覚えたのは飼い始めてすぐでした。
 なんかこの子………お尻が大きいというか………これはもしかしてタマタマ…………なのでは………!?
 お〇ん〇んを一生懸命舐め舐めするとぅんを見て、疑念は確信へと変わりました。
 この子……………男の子だ〜〜〜!!
 今まで飼ってきたぷんとるんは女の子で、とぅんも女の子のつもりで飼いました。ペットショップのケージにもメスと記載がありましたし、誓約書にもしっかりとメスと記載されています。
 こんなこと、ある〜〜〜!?(笑)
 男の子をお迎えするのは初めてで不安もありましたが、とぅんを今更返品する気にはなりませんでしたし、ぷんもるんも子宮の病気で亡くなってしまったので男の子ならばそのリスクもありません。私たちはとぅんを受け入れることにしました。というか、もうとっくにとぅんは私たちの家族になっていました。

 ここでぷんとるんの話をしていこうと思います。

 3匹の中で一番小さかったぷんは、一言で言うならハムスター界に君臨した『天才』でした。
 お部屋のお散歩が好きでしたが、ソファの後ろからでもキャビネットの下からでも、名前を呼べば「なあに?」とばかりに出てきてくれます。壁に登るのが好きで、危ないので阻止しようとしても巧みにフェイントを入れてきます。帰りはチップスターの筒に入れてケージに戻すようにしていましたが、筒でコンコン、と床を叩けば自ら中に入ってきてくれました。
 動物病院で亡くなるときも、私を先に下ろして駐車場に車を止め、駆け込んできた夫を待つような形で亡くなりました。賢い子でした。

 2代目のハムスターるんは、大きさとしては中くらいで、大変に臆病な子でした。
 どれくらい臆病かというと、お迎えするときにお迎え用のプラケースに入れると、ビビりすぎておもらししてしまったくらいです(笑)
 お散歩も特別好きではないようで、ケージから出してもすぐに自らケージに帰っていました。
 ぷんと比べると特別賢くはないですが、けれどふんすふんす!と私たちの手のひらを押し退け猪突猛進に前に進んでいく様子が大変愛らしい子でした。
 そして私と夫は、るんに一度も噛まれたことがありません。
 布の移動用袋は一瞬で噛みちぎって出てくるくせに、飼い主のことは絶対に噛まない優しい子でした。
 最期は自宅で夫と私に見守られながら、私の手の中で亡くなりました。

 ハムスターの寿命は短いです。るんとのお別れのあと、私たちは悲しくて悲しくて二度とハムスターを飼わない決意をしました。とぅんとの出会いはその半年後です。短い決意でした(笑)

 とぅんとの生活はとても楽しいです。
 甘噛みこそすれ、私たちに慣れたとぅんはもう私たちを本気噛みしません。
 ぷんとるんは私たちが見ているとすぐに回し車を回すのをやめていましたが、とぅんは私たちが見ていても平気で回し車を回しています。最近では膝の上で毛繕いをしたり、伸びをするようになりました。かなり図太いです(笑)
 最初はトイレを失敗していましたがすぐ覚えましたし、男の子だからか一番大きくパワフルで、よく餌を入れる陶器のお茶碗を奥に引っ張りこんでしまいます。
 給水器の金属部分を齧ってしまっていたぷんとるんに比べて、とぅんは一番お水を飲むのも得意です。
 カシャカシャ鳴る給水器の音を聞くと、私と夫は「とぅんは本当にお水を飲むのが上手だね〜!」と毎回のように褒めちぎってしまいます。完全に親バカです(笑)

 私は不眠症で中途覚醒もあり、よく夜中に起きてしまうのですが、そんな時にとぅんの回す回し車の音を聞いているとほっとします。

 私は小さい頃ジャンガリアンハムスターを飼っていましたが、トイレを覚えないジャンガリアンと比べて、ゴールデンハムスターはすぐにトイレを覚えます。ただしジャンガリアンと比べて体が大きいので、本気噛みされると流血必至です。夜行性なので昼間はあまり構うことができず、縄張り意識が強いので多頭飼いには向きません。人慣れにも差があり、慣れない子は全く人に慣れない(らしい)です。和名を絹毛鼠といい、その名の通りふわふわすべすべで愛らしいですが寿命は長くても3年強です。
 そしてハムスターのようなエキゾチックアニマルは診てくれる動物病院も少ないので、飼う場合は近所の動物病院をよく確認しておいた方が良いです。

 それらのことを踏まえた上で、ハムスターを飼うなら、ハムスターは必ずあなたの癒しになってくれるでしょう😉✨


ぷん


るん


とぅん








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