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分かって欲しい、の奥にあるもの

何かを話したり、伝えたりして、それが相手に伝わらなかったとき、分かってもらえなかったとき、私は、強く怒りや悲しみを感じてきました。

私はあなたの気持ちに、こんなにも寄り添ってきたのに!なんで分かってくれないの!と。

その心の奥には、こんな私なりのルールがあったからかもしれません。

いつでも、私は相手の気持ちに寄り添わないといけない。

=そして、相手も私と同じように、私の気持ちに寄り添うべきだ!

このルールは、私が幼い頃、親や誰かから刷り込まれた、
「人には優しくしましょう」という教えから派生してできたものかもしれません。

その教えを守ろうとした私は、人に優しくすること=相手の気持ちに寄り添うことだと思ってきました。

こういった姿勢を持つことは、大切です。

でも、私の場合、あまりにもそれを厳しく守ろうとして、自分の気持ちを後回しにしてでも、相手に寄り添うということをしてきました。

そして、相手に対しても同じことを求めてしまい、その結果、お互いに傷つけあっていました。

本当は、優しくしたいし、優しくされたいだけだったのに。

でも、本当に一番大切なのは、自分の気持ちに、自分が寄り添うこと。

相手に、私の気持ちを分かってよ!と期待することは、自分に対しても、
常に相手のことを分かってあげなきゃというプレッシャーになります。

相手の気持ちを、ぜんぶ分かろうとしなくてもいい。

そして、私の気持ちも、ぜんぶ分かってもらおうとしなくてもいい。

そのくらいの余裕を持つということが、自分にも相手にも、本当の優しさを持てるということなのかもしれません。


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