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【レポート】アート思考ワークショップ|自分起点の思考でイノベーションを起こす| CROSS 03

10月中旬、ミロさんこと青柳美どり氏を講師にお招きして、プレイヤーを対象としたワークショップ企画CROSS 03《アート脳ワークショップ》を行いました。

Good Life on Earthではプロジェクトを進める上でプレイヤー自身の「好き」や「夢中になれること」を軸に置くことを大切にしています。けれど自分の感性を信じ続けることは意外と難しいものです。

この記事では、対話型鑑賞や即興で作品をつくることを通して、「感性をひらいて思考をやわらかくする」ことを目的に開催されたワークショップ当日の様子をレポートします。

CROSS 03「感性をひらいて、アート脳をやわらかく鍛えるワークショップ」
開催日:2023年10月14日(土)13:00-17:00
会場:東京大学弥生キャンパス 弥生講堂アネックス エンゼル研究棟講義室
講師:青柳美どり氏


アートを通して、であう・つくる・ひらく

文字を使ったアートワーク

ワークショップでは、はじめに50音表から好きな2音を選んでオリジナルの「オノマトペ」を作るというアートワークを行いました。

選んだ理由を聞くと、ランダムではなく自分の名前にちなんだ文字を選ぶ人が多く、たった2文字だけの作品でも「その人を表していると感じた」という気づきが挙がりました。

講義:アートとは?/固定観念・既成概念からメリッとはみ出す。

“  社会とは時代とともに変化するもの。今までの既成概念・常識という枠を疑いはみだすことが、自分にしか作れない無限の可能性を生み、イノベーションに繋がる。”

講義では、GLEのコンセプトのひとつでもあり、研究や開発を進めていくときに大切になってくる「自分起点の思考」を学びました。

自分の感性が肯定されていく「対話型鑑賞」

続いて行ったのは、絵画を囲んで「対話型鑑賞」ワークです。
「何が起こっているか?」という問いに参加者がこたえると、講師がそれを受けて、その発言の解像度を上げながら対話を促し、作品を見ていくことじっくり30分。

この作業が自信に繋がっていくのか、ワークショップ開始時には遠慮や迷いがあった会場の雰囲気が一変し、いつの間にか言葉が飛び交う空間になりました。

鑑賞と対話。

「わたし」を世界に表現するアートワーク

ワークショップもいよいよ終盤。A4の紙を自由に使って“「わたし」を世界へと置く”という作品を作って会場に展示し、全員で一つ一つ鑑賞しました。

制作時間は1分。
出来上がったのは三者三様の作品たち。

「アートは3方から自由である」という講師の言葉が印象に残っています。

アートとは、

  • 作者から自由であり、

  • 作品から自由であり、

  • 鑑賞者からも自由である

プレイヤーの今後の活動にも活きる大切な考え方を、ワークショプを通して、体感で学ぶことがました。

講師のミロさん、ありがとうございました。
最後に参加者の感想と、講師のメッセージを紹介します。

- 科学は世の中に答えがあるが、アートはその人の中に答えがあり、
   それを鑑賞者として考えることが面白かった

- 作者の思ったことは見る人に意外と伝わらないという発見があった

- 美術の先生に作品を否定されたことがあったが、
   今日はなんでも受け止めてくれる空気感があったのが嬉しかった

■講師からのメッセージ
心と身体は繋がっています。ぜひご自身とつながって、Good Life on Earthの活動を、”好き”を大切にして進めてほしいと願っています。

ワークショップ講師:青柳美どりさん

■講師プロフィール
⻘柳美どり | AOYAGI Midori
アトリエリスタ 創造性共育士 / アート対話ファシリテーター / 株式会社アサ 代表取締役

⻑野県安曇野に生まれ育つ。武蔵野美術大学卒業後、デザイナー・食品系商品開発アートディレクターなどを経て、出産と同時にフリーランスデザイナーとなる。⻑男の小学校入学に合わせ、共に学ぶ親となるべく慶應義塾大学文学部通信課程に入学。その後自主退学。入塾を通じて出会い直したアート鑑賞、藝術考察、創造性マネジメント、そしてふるまいとしてのアートの文脈を探究テーマとし、それらを活用した人材育成、教育支援、子育て支援を生業として行う。

株式会社アサ

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