ヴァルキュリアにひざまずく

休養をすると決めた。
私にとってK医師の決定は絶対なので、従うことにした。

傷ついた戦士の前 舞い降りる幻想の恋人

夢を見た。
眠る私の横に、リエラ・マルセリスのような美しい髪の女性が立っていた。
すぐに人ではないとわかった。
彼女は微笑みながら何か私に語りかけてきた。
「すみません、私ヨーロッパの言葉はよくわからないんです」
困った顔をしていると、私の手を握って「まだよ」という感じの意味の言葉を行って去っていった。
それは何を言っているのかわかった。
立ち去ろうとする乙女に私は「どこへ!」と叫ぶと、彼女は「Vestri!」と言った気がする。「Ouest!」だったかな。
とにかくそっちは嵐の予感しかないから、戦乙女も近づかない方がいいと思うんだぁ……。下手に戦乙女に活躍されちゃうと、あとでもらい火しちゃうから……。

夜明け前に輝かない命はない

今は夜が明けるずっと前です。時間は八時近いけど。
Twitterの方にも書きましたが、しばらく療養生活を送ることにしました。

いろんな人に巻き込まれて、笑いとばすことも泣くこともできない状態が続いて、自分に嘘ついて大丈夫なふりをしていたら、ズタボロになっていたので休みます。

K医師の説明ではこう。
那須きのこ用語で説明されたのでイマイチわかんないところもあるんですが。

Kyo-asuさんは非常に強大な魔力を持った人。
それが今魔力回路が傷ついてしまって、変な風に魔力が出力されている。
一部はどこかから漏れ出し、一部は暴走して自分自身を傷つけている。
漏れ出した部分が大半を占めているので、魔力は枯渇している。
それなのに魔法が打てると思う?
魔法を使おうとして無理にエンジンをかけると、余計に魔力回路が傷ついてますます悪循環に陥っていく。
魔力は西洋薬では補えないから、運動はこれ以上傷つかないためにしたほうがいいけど、とにかく休んで自然回復するのを待つしかないよ。

とのことでした。
「最近多いんだよね、そういう患者さん。今日もさっきそんな状態の人きたよ。こういう風には説明しないけど」とK医師。いや私にも普通に説明してよ。なんとなくわかるけど。なんとなくしかわかんねえよ。

そんなわけで。
体調の悪さがマックスなので、ジムに通う以外なにもしません。
猫みたいな生活します。
悪あがきもしません。
昨日「酔ったら少しマシになるかな?」と思ってお酒を飲んだら、トイレに立った瞬間「ちょっとでも気を抜いたら彼岸に連れて行かれる……!」という恐ろしい気分になったのであんまり飲みません。お酒怖っ。

彼岸といえば、病院で先生に「死にたい?」と聞かれて、考えるよりも先に、自分でも思ってもみなかったような言葉が出た。
「心の中に、いるんです。まだ書いてない物語の主人公が。それに、『生きてる限り何度でも立ち上がって前を向ける』ってお話を、いつか書きたい。だからまだ死にたくない。死ぬわけにはいかない」
たぶん、これが私の意思だ。

ちょっとでも言葉を紡ごうとすると、涙が出てきて喋ることができなくなる。
でも乗り越えられる気がしてる。

大丈夫です。
少しご心配とご迷惑をおかけしますが、お待ちいただければ幸いです。

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