【東京物語】大学生になれたらしい
月曜日の朝。
ゴリが東京に来てから先週まで冴えない天気が多かった。
やっと週末からは太陽が顔を出して、今日も25度だって!
夏だよ、夏。
まだ日本の湿気っぽい空気に慣れなくてべたべたする。
あ、肌は生きかえった。
週末はお出かけした。
まだ東京の中にどんなカテゴリーがあるのか知らないけれど、多分ちょっとハイソな地域に迷い込んだらしい。
とあるインテリアショップに入った。
入学シーズンだからか子供机がこぞって展示してある。
見るからに良い机だ。
アメリカのWAYFAIRというアメリカ版ニトリみたいな通販で家具をそろえてきた自分とは大違い。(デザインは可愛い)
そういえば、この駅に降り立ってからどことなしか身なりも高級なものを身に着けてる方が多い。
さて、この机いくらくらいするんだろう。
「20万…」
なんのへんてつもない、一枚板の机だ。
(だから高い)
無駄に上にそびえたつ棚とかはついていない。
いまもあの形の勉強机はあるんだろうか?
そう、これこれ。
ゴリはもう少しモダンな感じで、ミッキーだった。
大きくなるにつれて、上の棚は取ってたな。
あと、机って絶対にシールとか張っちゃわない?
今の子はそんなことしないんだろうか。
ゴリの兄の机はビックリマンチョコとガンダムのステッカーでカスタマイズされていた。(ステッカーというとなんだかカッコいい)
でもいま考えたら本当に効率的なデザインだよね。
話は戻り、このとても上質な20万円の机。
一応インテリアとして本が並べてある。
まさかのロエベのカタログ。
もし自分の子供の本棚にロエベのハードカーバーのような立派なカタログがぶっ刺してあったら驚愕する。
親を差し置いてどこから持ってきたの?うちの子なんだから、しまむらのチラシにしなさい!と嫉妬で問い詰めてしまうかもしれない。
夫に「いまの子供は【ちゃお】の後ろに必ずついていたサン宝石のカタログでなくロエベを吟味するんだろうか」と話しかける。
すると「日本に帰ってきてからロエベのカバン持っている人すごく見る!人気なの?」
全然かみ合わずに会話が終わった。
ちなみに我が家はというか、ゴリはロエベなんて持てる層の階級でないので安心してほしい。
この辺りに住んでいるファミリーにはこれが刺さるのだろう。
アメリカでも感じてはいたが、東京もなかなかの格差社会だ。
「日本は終わっている」とXで脅かす人がいるが、住んでいるとあまり終わっているようには思えない。
昔より格段に生活にお金がかかるのは間違いないけれど、お金持ちはちゃんとお金持ちだ。
特に我々のような庶民から見るとゴロゴロいる。
高級ホテルのような良い香りがする店内で、こんな机を買ってもらえる子は幸せだろうな。
ロエベを買える大人になりなさいという英才教育の一環なのかもしれない。
きっとお勉強もできる子だろう。
こういう子がこれからも日本で沢山育ってくれるといいなと思いつつ、店を出る。
お店を出た先に、マクドナルドがあった。
大行列。
安くて美味いは正義。
生まれや育ちも違っても、人間の本質は結局一緒なのかもしれない。
週末は素敵なスタバも見つけた。
朝からフランス人のグループが何やら熱心に議論をしていた。
アメリカのド田舎町には当たり前だけどアメリカ人しかいないから、異言語が聞こえる空間。
もうなんか、それだけでオシャレ。
いや、よく考えたら英語も異言語なのよ。
アメリカのスターバックス(特にリザーブ)も好きだったけれど、日本のスターバックスは店内から見える景色が素敵だったり、店舗自体もその場所の背景ととても馴染んでいるというか、すごく考えられてる気がする。
東京でのスターバックス巡り、まだまだ続く。
週末はSNSで自分への辛辣な言葉を見つけてしまったこともあり気分が落ち込んでいた。
それでも人生というのは進んでいくというか、追いかけてくるというか。
「しんどいな」と思っていた、その瞬間。
LINEに一通の通知が来た。
開いてみると「〇〇大学から教材のお届け」と書いてある。
なに!?
どうやらゴリは大学生になれていたらしい。
ちょうど、ドタバタの願書郵送から1週間。
本当になんてタイミング!!
送り先を間違えたのに。
旧姓の卒業証明書を出したのに。
本当に感謝しかない。
これからこの記事では通っている大学の事を、オーマイガッシュ大学と呼ばせていただく。(神様を冒涜するつもりはない)
ちなみに卒業するまで正式な大学名は伏せたい。
たぶん、すぐバレるけれど見て見ぬふりしてもらえると嬉しい。
失意の中、SNSなんてしてる暇はないぞ?という勉学の神様からの思し召しだろうか。
さっそく翌日の配送希望を出して、今日から大学生かぁ~と噛みしめる。
通信なのでまだあまり実感は湧かないけれど、無事に卒業できるのか、自分の興味ある道を見極められるのかドキドキだ。
これも何か導かれるものを感じたのだけれど、オーマイガッシュ大学は東京にある大学。
夫が東京転勤になったのは凄いタイミングだった。
しかもしかも、自宅から電車やバスでいける距離。
図書館やスクーリング(?)というものに行ける距離。
ただ、パニック症のゴリはまだ電車やバスに一人で乗れない。
いま夫と共に練習をしていて、せめて1分先の駅まで乗ることができたらかなり生活が豊かになる。(パニック症持ちにとって1分は一生に感じる)
今のところは「車生活に戻りたい」が毎日の口癖だ。笑
少しづつ生活が彩り豊かになるといいな。
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