JCRファーマー4552 株式 テンバガー

 銘柄の紹介 

 バイオ系の銘柄は絶えず中小型市場の注目です。時によってテーマは異なりますが、過去にもそーせいやサンバイオ等が栄枯盛衰を繰り返してきました。

 しかし、もし安定的な基盤のあるバイオ系銘柄があるとしたら魅力的だと思いませんか?

それがまさにJCRファーマーです。

今後の契約金収入が拡大すれば大化けの可能性もあります。

事業概要

 医薬品、再生医療等製品およびその原料の製造、売買ならびに輸出入医療用機器および実験用機器の売買ならびに輸出入。特に難病や患者数の少ないニッチな病気の医薬品に強い印象です。

 主力製品はヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」まずはこちらが売上の5割強を占め、安定的な収益源となっております。成長ホルモン分泌不全などの原因による低身長のお子さんの治療を行う医薬品です。
 前年同期と比べても4.2%程度売上は増加しており、今後も拡大余地が大きいとの社長の考えも開示されています。

 次にエポエチンアルファBS注JCR。これが売上の2割程度を占めます。人工透析を受けられている方は貧血状態になる事が非常に多く、その貧血を治療する医薬品です。

 他にも商品はありますが、最後にご案内したい商品はテムセル®HS注。2016年2月から売上を開始していますので、現在医療機関に徐々に浸透しており、現在は売上の9%程度ですが、前年同期比32.2%と伸び率は非常に大きいです。日本初の他家由来の再生医療等製品として製造販売承認を取得したことでも有名になった商品です。よくわかりませんが、適応の病気が増えたりもしておりまして、今後はさらに伸びていくのではないでしょうか。

今後も伸びる契約金収入

 以上のような安定的な商品基盤があるのですが、株価を考えていく際に更に伸びる要因になると思うのはここからです。特に2019年3月期の決算では契約金収入の伸びが著しくなっております。売上に対する構成比が10.4%→15.4%まで伸びています。

 これはひとえに今から説明するJCR独自の技術によるところが大きく、今後も大きな伸展が見込めるのではないかと考えています。

J-Brain Cargoについて

 J-Brain Cargoとは「BBBに存在する特定のレセプターを通過するペプチドを発見した。このペプチドを蛋白質や低分子化合物に結合させると、蛋白質や低分子化合物もBBBを通過できるようになる」

 よくわかりませんが、要は脳や細胞内に化合物つまり薬品を通す技術ということになります。

 BBBを通過できないため治療薬として実用化できない化合物は数多くあるようです。J-Brain Cargoが創薬基盤技術として本当に機能するなら、中枢神経系分野をに作用することができ、多くの製薬会社がこの技術を欲します。実際、BBB通過技術については、世界中のアカデミアや企業の研究者が挑戦してきました。しかし、動物実験でここまでの有効性が証明された例はほとんど無いそうです。

 最近ではペプチドリームとの共同研究で血液脳関門通過を可能とする技術の発表もおこなっています。

 この技術への共同研究等々での契約金収入は今後さらに大きくのびるのではないでしょうか。

JR-141

 これを使った技術を使った独自の開発薬についても研究は進んでいます。JR-141はライソゾーム病の一種ハンター症候群に効果を期待されています。世界での患者数は7800名程度で910億円程度の市場規模です(日本は250名80億程度)。JCR自体の売上が231億程度ですから、独占できれば大きな期待ができるでしょう。

ライソゾーム病とは:ライソゾームは細胞の中の“ごみ処理工場”のような役割をしている細胞内小器官で、生体内の老廃物がこのライソゾームにある「酵素」で分解され、代謝されます。
特定の酵素が生まれつき欠損しているか、その働きが低下していることで、分解・代謝が正常に行われず、さまざまな症状を引き起こす疾患です。
欠損している酵素の種類により蓄積する物質も症状も異なり、現在までに50種類以上のライソゾーム病が知られています。

それ以外のラインナップ

他にもJR162(ポンベ病:世界の市場規模990億円)、JR171(ハーラー症候群:世界の市場規模240億円)等の臨床も順次進んでいます。

最後に

 このような安定基盤のあるバイオ銘柄は少ないと思います。今後の計や金収入の増加、独自技術の開発に期待しましょう。

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