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ドサクサ日記 6/26-7/2 2023

26日。
5時に起床してシャワー。素晴らしい音楽と同等に、毎朝温かいシャワーが浴びられるのが救いだった。太陽が顔を出すのを待ってテントを畳む。荷物をまとめて、仲間たちと車まで運んだ。場内には大量のゴミ。俺たちだって、いくらかのゴミを出さざるを得ない。環境危機がいろいろな場所で表現されていたけれど、ゴミの問題は前進の幅が少ない(観客が各自ボトルを持ち込んだり、改善はされているけれど)。フェスをやることの環境負荷と、ここでアピールされることの効果とのバランスを考える。やらないほうが良いとは思わないけれど、消費をどうやって循環に変えていくのかという問いは、フェスのゴミ捨てコーナーに積み上げられたままだと思う。はるばる日本からジェット機に乗ってイギリスまで来た自分の環境負荷も棚には上げられない。フェス会場まわりの渋滞を避けて、BATHという街まで移動。素敵な町で素敵なイギリス風の朝食を食べ、少しの観光。その後の移動の車では完全に落ちてしまった。ロンドン近郊でキャンプ用品を返却して、パブで一杯。日本ではシードルと呼ばれるサイダーともここでお別れ。ホテルにチェックインして、客室のベッドの普通の柔らかさに感動しながらビールを飲み、その後は小熊君とホテル近くのインド料理屋で食事。どの料理もすこぶる美味しかった。

Bathの街並み。右側に偶然鳩が写った。すごい。

27日。
予約したタクシーに乗って、ヒースロー空港へ。物を買ったり、仲間と音楽の話をするときにはあまり気にならないけれど、チェックインカウンターを見つけたり、まったく読み込まない自動チェックインの機械の使い方を尋ねたり、持ち込み制限のあるお土産の別送を依頼したり、飛行機に乗るまでのあれこれのなかで自分の英語のヒアリング能力の拙さを思い知る。もう少し英語が上手になりたい。

28日。
羽田到着。結局、行きも帰りも自分の前でBEEFのセットがなくなってしまって、機内食はチキンやベジの日本食を食べ続けた感じだった。同じチケット代なのに不思議な話だと思う。行きは地獄の長旅に感じたが、帰りはあっという間。自宅に着いてからはとにかく眠くて、ソファに埋まるように寝てしまった。キャンプでは深い睡眠ができていなかったのだと思う。妙に日焼けした自分の顔が笑える。

29日。
静岡の石の蔵の保存の話が流れてしまった。最後のところで金銭面の折り合いが付かなかった。それぞれに立場があり、生活があるのことなので、誰が悪者だということはない。可能な限り足を運んだつもりだが、もう少し自発的にできたことがあるのかもしれない。結果的に、様々な思惑のこじれが、最後までこじれたままだったとしか言いようがない。藤枝市にとっても、もちろん自分たちにとっても魅力的な活動になると考えていただけに残念だ。一方で、自己資金を含めて、1億円近い資金を調達しないといけないプレッシャーからは解放された。少しの安堵がないと言うと嘘になる。協力してくださった皆さんには感謝している。自分が構想したアーティスト支援やスタジオ文化の保全については、別の方法を模索しようと思う。楽しみつつ、より良い環境を未来の世代に手渡すことができたら本望なので。

30日。
若手のミュージシャンと録音。昼も過ぎて14時過ぎにひと段落ということで、ご飯でも食べるかということになった。そうなると、なかなかお店がやっていない。ランチを提供する店はおおむね14時半にラストオーダーとなってしまうし、居酒屋などは開店に向けて準備の真っ最中だ。仕方がないので、ずっと空いている駅前の蕎麦屋に行って、ビールと少しのアテを頼み、最後に蕎麦を食べた。店内はやはり空いていて、この時間に飲食店が一旦休憩を取る理由がわかる。ランチ時の蕎麦屋でこのようにゆったり板わさなどを食べて、追加で焼きなすもいいかもね、なんてやっていたら、順番を待っているお客さんだけでなく回転を良くしたい飲食店からしてしても迷惑だろう。小一時間、金銭的にというよりは時間的に優雅なランチをしてから、スタジオに戻って別の作業。ビールを飲んでいる場合ではなかった。

7月1日。
四十肩が辛い。もはや肩が痛いのが腕が痛いのかわからないくらいで、丸っと痛くて重い。少しずつ良くなっているような気もするが、こうも長く症状が続くとメンタルに影響してくる。なにしろ深く眠れない。さらに時差ボケが追い討ちをかける。変な時間にソファで落ちてしまう。そして、また痛みで目覚める。身体のどこにも痛みがないということは、とても幸せなことなのだと痛感する。

2日。
肩が痛い。普段から考えすぎで脳に血が昇りまくり、交感神経と副交感神経のバランスが崩れて血流がおかしくなっている、とのことだったので、解消のために散歩をすることにした。自動車もなるべく乗らないことに決めた。暑いけれども、スタジオはまではなるべく徒歩で行くことに。陸の孤島であるCBSはコンビニすら行くのが億劫になる。もうこれは1日1食ダイエットを復活するしかない。痩せたろ。