「何者かになりたければとにかく行動量を増やせ」という生き方に違和感を感じた。

今話題の編集者、箕輪厚介さん。SHOWROOM代表の前田裕二さん。お二方の活動が面白くて一時期SNSをよくチェックしていた。

面白そうと思ったらその場でやり始めたり、連絡は数秒単位で返信するのがあたりまえ。そんな感覚で生きている人たちだ。単純なようですごいことだと思う。

人の何倍も行動しないと勝てない。休みなんていらないと思えるぐらい好きなことを仕事にしよう。

そんな生き方に影響を受けた人やコミュニティーに共通しているのが「とにかく行動しまくる」という概念だ。

僕自身もそれを受けていろんなことに手を出したのだけど、見合った器量や頭脳、強い武器を持っているからこそ成立させられているのだと思い知った。

ガムシャラに打った点がいつの間にかつながって線になっていました。というのはよくあることで、結果的に点を増やせたことは今でも良かったと思っている。

だけど疲れた。めちゃめちゃしんどかった。

多動はひとつの生き方であるけど、それだけが正解なわけじゃない。考えてみれば当たり前だけど、強く影響されているときは他の道を見失いがちになる。

箕輪さんを面白いと思ったり、前田さんを尊敬することと、その人のような生き方が自分に合っているかは別の話だ。

最近は動き回るよりも1回に1つのことを深く集中してやる。マルチタスクはやめてシングルタスクにすることを心がけている。

そしたら24時間中20時間動くよりも、6時間ぐらい思い切り集中してあとはちゃんと休んだり遊ぶ。僕はその方が結果的に作業が進むし楽しく暮らせることがわかった。

「何者かになりたければとにかく行動量を増やせ」に「僕の心」は違和感を感じた。

尊敬する人、結果を出している人、影響力のある人、その人たちが言っていることもまたひとつの論に過ぎないのだということを頭の片隅に置いておくべきだと思う。

あくまで参考にして、試してみて、自分にフィットする、これが一番幸せを感じる！という感覚を選べるようになることが大切ではないだろうか。

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自分の根源的な部分に目を向け続けていたい。

後藤大
「弱虫のままで理想に嘘をつかない」
音楽と文章を中心にものづくりをしています。

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