イモムシの気持ち
人に指摘されて何くそ!と思っていたことを、今は僕が誰かに感じているなと気づいて不思議な気持ちになった。
地面をもそもそと這いつくばっていたイモムシが蛹になってドロドロに溶けて、蝶になって空を知るように、挑戦している人の価値観は少しずつ変わっていく。歳をとったら大切なものも変わってくる。
そしてイモムシの気持ちをあっけなく忘れて、空から見た価値観を相手に当てはめてしまったりする。あんなに「これが大事なんだ!絶対に変えない!」と言っていた気持ちはどういうものだっただろう。
僕には僕の人生の経験しかない。聞いた話を足せばもう少しあるけど、その道を歩いて出した答えがあの人にも当てはまるとは限らない。
もっとこうしたらいいのに。これは損だよなあ。と思うことはあるけどそれを伝えるべきかはわからない。あの頃の僕はそのアドバイスを突っぱねてばかりだったから。
でも言いたくなるということはその人が気になっているということで、恩着せがましいけど損して欲しくないと思ったりする。
「僕の経験ではそっちは崖でしたよ。」ぐらいの荷物にならない感じで、さりげなくこっそりカバンに命綱を入れておく、ぐらいのおせっかいなら迷惑にならないだろうか。
そんなことをぼんやりと考えている。
自分の中の「あなたのため」が本当に相手のためであるかはわからないよな。
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