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民間初の分譲マンション四ツ谷コーポラス。

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構造・規模 鉄筋コンクリート造5階
総戸数   28戸
設計・施工 佐藤工業

この写真はネットに載っていたもので実写ではありません!
というのは、四谷コーポラスは1956年、今から64年前の建物で建て替えられて昨年完成した。
当時大卒の初任給が1万円の時代に販売価格は233万円。今年の大卒初任給が209,014円だから今でいえば4870万円、と考えるとそんなに高額なイメージはないけれど当時は相当高いものだったらしい。
当時は家は現金で買うものだったけれど、このマンションは割賦販売をした。
販売会社は日本信用販売(株)(現・三菱UFJニコス(株))
プランは75㎡のメゾネットと50㎡のフラットプランだった。

スクリーンショット 2020-10-12 22.08.12


この写真の玄関扉の左側にある小さい扉は、食料品の配達やクリーニングの取り次ぎにも使われていた。なかなか気の利いた設備である。今なら宅配ボックスだ。
また、ダストシュートがついていた。ダストシュートとは家からゴミ置場まで直行する滑り台みたいなもので、昭和40年代まではビルなどでも利用されていた。

耐震性の不安と老朽化で2006年から建て替え・大規模修繕等の検討会がスタートした。約90%の所有者が再取得(建て替えになるとそれを機に手放す人も多い)を望んだので所有者の住戸は所有者の意見を取り入れてまるでコーポラティブのようなスタイルになった。

この事業は旭化成不動産レジデンス株式会社によって等価交換方式の建て替え事業
として進められた。
旭化成不動産レジデンスは建て替え事業を熱心に取り組んでいる。
同潤会江戸川アパートメントは30年来頓挫していいた建て替えを完成させた。
渋谷の宇田川町計画、国領住宅、池尻住宅など問題を抱える集合住宅を時間をかけて建て替えた。すごい!
そしてこの四谷アパートメントは「アトラス四谷本塩町」として鉄筋コンクリート造地上6階地下1階の新築マンションとなった。

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