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明けましておめでとうございます

旧年中はお世話になり、ありがとうございました。

仕事始めは、表向きは1月5日に某町教育委員会に講演を聴きに行くことなのですが、1月12日公開予定のダイヤモンドオンラインの原稿を書けておらず、箱根駅伝を横目で見ながら書こうかなと思っております。

あっ、1月5日早朝に、ダイヤモンドオンライン短期連載第6回が公開されます。もう既になにを書いたかを思い出せませんが、どうぞお楽しみに。連載は今月中は続くのかなぁ。あるいは少し間を挟んでかも知れませんが、今年度内には何度か記事が掲載される予定です。

11日には、写真のように「トークライブ」があります。
こちらからお申し込みできますので、お時間の許す方は「耳だけ」参加でも構いませんのでどうぞご参加ください。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_w-SzvHeqSXq3I33UUrQSyg

4月からは某紙夕刊で連載コラムを始めるご依頼があり、内容についてこれから詰めていくところです。新聞なので締切はWeb記事に比べて早くなりそうなので、3月には第1回を書き終えているのかな。

3月にはたぶん「探究」関連の仕事がいくつかあります。
1つは日程・会場を調整中(3月11日か12日あたり)ですが、千里国際の米田謙三さんとハイブリットでセミナーを開催する予定です。

「探究」と言えば、いよいよ締切を1年近く過ぎてしまった「探究の意義」についての動画を撮らないとさすがに拙いので、「coming soon」を解消すべく、少し仕事が落ち着く1月中になんとか納品したいと思っております。(既にそう思ったのは何度目か… 今度こそは)
https://g-tanq.jp/inquiry

年度内は、上記のように何本か原稿を書くものの、そんなに忙しくないでしょうから、なにか新しいことを考えていけたらと考えています。

ベネッセ教育総合研究所教育イノベーションセンターのコラムも新しい展開を考えたいと思っています。

あっ、2月25日に出口治明学長とイベントをやる話が進んでいますので、頭の片隅にでも置いておいてください。

4月以降のことは連載コラム以外、イベント等はほぼなにも決まっていないので、何かあればご遠慮なくご相談ください。

あっ、また思い出した。1月は高校の保護者向け講演が2本あったんだった。レジュメを作らねば。

今年も、忙しいのか暇なのかよくわからない日々を送ると思いますが、社会情勢は確実にしんどくなるでしょう。よく「ヒト・モノ・カネ」と言いますが、どれもが足りなくなる社会になるのでしょう。

昨年は、10月からの2か月余りで原稿を久しぶりにいっぱい書いたこと(いまも書けない原稿に向き合っています)や、ある政策に自分の意見が盛り込まれたこと、悲しい話ですが、安田賢治さんをはじめ何人かの知人や巨星と呼ばれる方々が亡くなってしまったこと、久しぶりに飛行機に乗って函館に出かけたことなどなどが思い浮かびますが、正直に言って、一年前のことは思い出そうとしなければ思い出せません。
某町教育委員会での講演時に大雪に遭ったこと、そこでの義務教育の管理職の方々の新鮮な反応に驚いたことから始まった1年でした。思い出そうとすればいろいろなことを思い出します。昨年も簡単な1年ではなく、いつも通り厄介な1年でした。たぶん、今年もさらに厄介な1年になりそうです。

この数か月考えていることは、いずれも数年来考えていることですが、状況が考えていることに徐々に近づいてきた感じがします。
多くのことは昨年11月2日に日本経済新聞朝刊に掲載されたことですが、競争が一見なくなったような世の中ですが、実のところは、内側では緩慢傾向、外側では厳しさを増す傾向です。大学入試は緩慢な選抜機能にならざるを得ませんが、既に高校入試、中学入試は少子化の煽りを受けており、生徒児童の意識は大きく変わっています。
15年ほど前には既に一部にあった傾向ですが「選抜試験」の実感がないんですね。

僕らの上の世代は「四当五落」「受験戦争」などと言われていました。深夜に勉強しながらラジオを聴く「ながら族」でもありました。そんなことはもういまや遠い世界です。
先日、あるところで、20代と思われる教員に「四当五落ってどんな意味かわかりますか」と聞いたところ当然ながら知りませんでした。
こうした変わりいく環境や精神性と向き合いながら豊かに難局を乗り越えていきたいと考える今日この頃です。

これからは、相対的な評価から絶対的な評価、競争試験から資格試験への流れを作ることが大事だと数年前から考えています。

我々が成熟社会を過ごしていくにあたり、英国やフランスの在り方を少しは気にかけると良いのかも知れません。

これからデジタルと少子化にまつわる課題はますます顕在化していくことでしょう。
特に日本の少子化は高齢化をともなっており、中国、韓国に先んじて解決すべき課題。

そうした中で、公教育という巨大組織はいかに対応できるのか。
要らないルールはどんどん変えればいいけれど、そのルールが持ちえた意味や効果は十分に検討すべきところ。そこでも一律はなくなっていくことでしょう。コロナ禍の休校時の対応がまさにそれでした。全国一律にできなかったのです。
少子化の中で一律性は消えざるを得なくなってきます。そうした中で、教育をサービスと捉える行政や保護者との向き合い方が問われてくるのでしょう。

元来、教育は格差を是正したり覆したりする装置です。
経済格差がストレートに教育格差に結びつかないよう文化的な豊かさと包摂をクッションにしながら一定の水準を保っていくことが求められてくるのでしょう。
その時にデジタルなのでしょうが、デジタルが自然言語の壁をどう超えるか、大きな課題だと思っています。

課題は多いです。
でも解決できないものではないはず。

そこに挑む意欲を醸成して発揮できるようにしたいところです。それが選抜試験や高校教育における「競争から探究へ」の流れです。

そして、ますますメタ認知とアンラーニングが求められることになるでしょう。これまでの常識は通用しないです。一面的な意見は無視されます。
一律を脱した先にある多様性とその裏側にある個別性と向き合っていくためにはメタ認知が必要であり、自分の常識を一旦忘れるべくアンラーニングが必要なのです。

これから1年、そんな中でも楽しく生きられたらと思います。

どうぞ本年もよろしくお願いいたします。

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