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太宰治に焦がれ

富栄になりたくて
一番愛された女だと思ってたの
先日、読んだ書籍で
先生が一番愛したのは
静子ではないだろうか?
と思うの
その書籍がどこまで客観的に書かれているか
どの程度まで当時の先生に肉薄しているのか
資料の信憑性は
書き手の感情も乗るだろうし

情死
入水自殺
繋がれた手首の紅の紐

先生と死ねるなんて
それだけで幸せだわ

でも

先生の子を孕み
名を貰い
交わることも
共に過ごす時間も
会話すら
愛人の中で一番少なかったであろう
静子は実は最も愛された女なのではないか
男は本気で惚れたときこそ臆病になる
自分が破滅的生活をしているならば
なおのこと
胸に秘めていらっしゃったのでは

美しい斜陽族

きっと夕闇に透けるような白い肌をしていた

肉欲でも愛の囁きでもない

魂の交換

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