飲食店がショート動画SNS(TikTok, Instagram)でアルバイトを採用する方法
初めまして、グルメバイトちゃんを運営する、株式会社シンクロ・フードの大久保です。
私は、2023年4月からショート動画を使ったアルバイト募集サービス、「グルメバイトちゃん」を運営しています。
本サービスを開始するにあたり、TikTok、Instagramのアカウントを解説し、飲食店のアルバイト採用に関するショート動画を作ってきました。
試行錯誤をした結果、現在ではTikTokのフォロワー1万7千人、Instagramのフォロワー5千人、再生数でも毎回数万再生する動画を作ることができるようになりました。
この事業を通じて、飲食店のSNSを作ったアルバイト採用について自社他社さまざまな知見を身に付けたため、この note ではそのノウハウをお伝えしたいと思っております。
その1本目として、「飲食店がTikTokやInstagramなどのショート動画SNSでアルバイト採用をする方法を解説したいと思います。
SNSを用いてアルバイトを採用することは可能か?
2024年現在、飲食店のSNSを用いたアルバイト採用については、「採用は可能で、成功するとメリットが大きいが、難易度も高く手間もかかる」という状況だと考えております。
うまくできれば低コストで安定的に人材採用できるチャネルを獲得できるので、誰しもが一度は取り組みたい、と考えると思うことだと思うので、以下に詳しく解説していきたいと思います。
SNS採用のメリット
SNSでアルバイトや正社員を採用できるメリットは、費用だと思います。
InstagramやTikTok、X(Twitter)のアカウントを開設することは無料ですので、そこから人材採用できれば、採用コストは0円です。
これが、SNS採用のメリットといえます。
デメリットはなにかというと、アルバイト採用ができるような強いSNSアカウントを作ること自体が難しい、ということです。
一般消費者が見たい、と思えるような投稿をすることを考えることを、継続しなければいけません。特に継続が非常に困難で、忙しい店舗運営の合間を使って投稿内容を考え、投稿業務をし続けねばなりません。
通常媒体で採用ができているのであれば、そちらで採用をしたほうがコストパフォーマンスが良いと思います。
通常媒体では採用しきれない、なにをやっても採れない、そのためには時間、もしくは費用をかけることができる、ということであれば、SNS採用は取り組む価値があるテーマです。
ショート動画SNSがおすすめ
もし、SNSでの採用にチャレンジするのであれば、TikTokやInstagramのような、ショート動画SNSがおすすめです。
具体的には、以下のようなことを実施してアルバイト採用を実施します。
TikTokやInstagramのリール動画にお店の従業員さん・料理・雰囲気などを伝えるショート動画を投稿
プロフィール欄でアルバイトを募集していることを記載し、GoogleフォームなどのURLを設置する
定期的にアルバイト募集していることを動画で告知する
ショート動画SNSがおすすめな理由は、以下の2つです。
「おすすめ」ベースによる圧倒的な再生数
動画による圧倒的情報量
「おすすめ」ベースによる圧倒的な再生数
旧来のSNSは、自分がフォローしたアカウントの投稿だけをみる、というものでした。
よって、アカウント運営者は、フォロワーが溜まるまでは自分の投稿が目に触れることが少なく、がんばってフォロワーが1000人になったとしても、フォロワーである1000人以上の目に触れることはよっぽどのバズが発生しない限りありえませんでした。
しかし、TikTokやInstagramリールのようなショート動画は、フォローしているアカウントではなく、AIが選定した「おすすめ」の動画をメインに閲覧します。
ですので、例えフォロワーが0人だとしても、動画の内容が良いものであれば、いきなり1万回再生される、ということもありえます。これは大げさではなく、1〜10万再生は不可能ではありません。
この圧倒的な再生数とスピード感が、ショート動画をおすすめする理由の1つです。
動画による圧倒的情報量
2つ目の理由は、動画というメディアによる圧倒的な情報量です。
30秒程度のショート動画であっても、
どんなスタッフが働いているのか
お店がどんな雰囲気か
オーナーは楽しそうな人なのか
など、テキストや写真では伝わらない情報を大量に含めることができます。
これらの情報は、「働きたいか」ということに大きく影響する要素なため、視聴者がアクションする確率が高くなります。
特に、飲食店は実際の店舗があり、そこで働くひとがいて、さらには料理まであるため、動画で伝えやすいコンテンツをたくさん持っているため、動画と相性が良い業種なのです。
以上の理由から、いまから始めるのであれば、TikTokとInstagramにショート動画を投稿することをオススメしています。
飲食店のショート動画の具体的事例
この記事は、採用目的でのSNS活用を解説していますが、集客目的でSNSを活用する場合も、作成するショート動画は同じになることが多いです。
以下にショート動画の具体例を挙げますが、採用目的以外も含まれます。
オーナー自ら出演し視聴者に語るもの
オーナーや社長が視聴者になにかを語る、というものは、飲食店に限らず、ショート動画の定番フォーマットの一つです。
飲食店の場合、オーナーによる飲食店経営についてのノウハウやこだわり、バーを経営している場合はお酒やマナーに関する知識などを語りかける形の動画などが作られます。
ご自身が出演可能で、なにか伝えたいことがある場合は、このフォーマットでアカウントを作るのが良いでしょう。
出演者を1名固定し、TikTokで流行っている企画とお店をかけ合わせる
看板となるスタッフさんを決め、その方に色々なチャレンジや企画をやってもらう、というフォーマットです。
出演していただける方がご自身以外にいるのであれば、この手法を検討しても良いと思います。
コント形式の動画
飲食店ショート動画の定番フォーマットです。
オーナーや従業員さんの日常のやりとりをコント化したものや、あるあるなどを演じて動画にしたものです。
飲食店の場合、「店舗」というリアルな舞台があるため、テレビのコント以上にリアル感や臨場感が出るため、動画がウケやすい傾向にあります。
現在お勤めのアルバイトさんに、ショート動画が好きな方や出演可能な方がいる場合、このフォーマットにチャレンジしても良いと思います。
料理や食べ方、調理工程を紹介する
お店自体に知名度がある場合や、少し変わった料理を提供している場合などは、人間が出演せずに、ナレーションとテロップで紹介するような動画でアカウントを構成することも可能です。
採用だけでなく集客も視野に入れたい、という場合はこちらの方法もおすすめです。
すべて自前で作っていく方法
では、実際にSNSでの採用を目指し、ショート動画SNSをご自身で始める方法を解説します。
基本的に、ご自身でショート動画に取り組むことは、可能です。
必要なものは、機材と編集ソフトですが、ショート動画SNSでバズる、ということを目的として考えれば、高度な機材やスキルは必要ではありません。
以下に、投稿までの流れを簡単に解説します。
機材を用意する
比較的新しいスマートフォンが1台あれば、開始することは可能です。
スマートフォン以外で、あったほうがさらに良い、というものを以下に列挙します。
照明
スマホスタンド
マイク
撮影をする
撮影した動画を編集します。
編集経験がない状態でショート動画作成をするのであれば、CapCutやVLLOなどのスマートフォンアプリで作ることがおすすめです。
撮影したスマートフォンを使って編集することもできますし、これらのアプリは、初心者でも扱いやすかったり、テンプレートが用意されているため、短い時間でショート動画らしい動画を作ることが可能です。
アルバイトの学生の方が使ったことがある、ということも多いと思うので、使い方をアルバイトさんに聞くのも良いと思います。
アカウントを開設し、動画を投稿する
tiktokやInstagramのアカウント開設方法については、記事がたくさんあるため、そちらを参照いただきたいです。
店名や特徴をしっかりとプロフィールに記載して、アカウントを作り、動画の投稿をしてください。
毎日投稿を目指す必要はなく、しっかり作った動画を週に2〜3本投稿することが良いと思います。
重要なのは、投稿数ではなく、動画内容である、ということです。
振り返る
動画をある程度の本数を投稿したら、振り返りをします。
平均視聴時間やフル視聴の割合などのデータもありますが、最初はそのあたりの細かい分析を1本1本するよりも、複数の動画を投稿し、反応が良かったもの、悪かったものなどをみて、良いものを改良する、という動きが基本となります。
ただし、すべての動画が1000再生を下回る場合は、企画や撮影クオリティなどが視聴者の望むものになっていない、もしくは基準を満たしていない可能性があるため、大きく変えることを検討しても良いと思います。
運用代行会社に依頼する
自分で作るノウハウや時間がない、という場合は、運用代行会社に依頼する、ということも有効です。
運用代行会社に依頼すれば、企画・撮影・編集だけでなく、出演者まで用意してもらうことも可能です。
相場としては、動画本数にもよりますが、月20〜50万円くらいです。
現在、様々な運用代行会社がありますので、Googleなどで検索し、複数社比較して決めるのが良いと思います。
バズる動画を作る一般的な考え方
大きな再生数を獲得するための再現性のある方法は、再生数の多い動画を真似ることです。
ただし、ただ闇雲に再生数の多い動画を真似れば良いわけではなく、真似る動画の選び方が重要です。
飲食店での採用を目的にするのであれば、まずは同じ業態ですでに成功しているアカウントの動画を真似るのも良いと思います。
さらに良い方法は、全体的な再生数が多くないアカウントの中で、飛び抜けて再生数が多い動画を探す、という方法です。
全体的な再生数は少ないのに、1つだけ再生数が伸びている、という動画は、そのアカウントのパワーとは無関係にその動画形式の力だけで再生数が取れていることを示しており、他のアカウントがその動画形式を真似ても高確率で再生数が取れます。
なお、真似る際は、まずはできるだけ自分らしさを出さず、できるだけ参考動画と同じニュアンスで作ることをオススメします。
同じ動画を作ろうとしても、出演者、撮影場所(お店)が違うだけで、かなりの違いが出ます。ですので、できるだけ参考動画に近づけるつもりで作るくらいが良いと思います。
応募に誘導する
上記のようなことを意識して、試行錯誤を繰り返すことで、いつかは安定した再生数を獲得できるSNSアカウントを作ることができたら、最後に応募に誘導するURLを設定します。
TikTokの場合、1000フォロワーを超えた段階でプロフィールにURLを貼り付けることができるようになるため、そこにアルバイト応募を促すGoogleフォームのURLを貼り付けるのが、費用も手間もかからないのでオススメです。
まとめ
以上が、ショート動画SNSを使ったアルバイト採用をする方法です。
時間はかかりますが、試行錯誤を継続することができれば、アルバイト採用をすることは可能だと思います。
ただし、読んでいただいた方はお分かりの通り、かなり難易度が高い&時間がかかります。飲食店を経営しながら、実際にこの方法を実践できる方は、非常に少ないと思います。
「既存Web採用媒体では効果がでないので新しい手法としてSNS採用に関心はあるが、手間をかけたくない」
というニーズにお答えするために、グルメバイトちゃん、というサービスがあります。(ここから怒涛の宣伝をさせてください)
撮影・編集・投稿、すべてを弊社グルメバイトちゃんスタッフが実施しますので、お手軽にショート動画SNSを使った採用にトライすることができます。
詳しくお話しを聞きたいという方は、以下URLよりお問い合わせしてみてください。
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