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桜雨

今日の夜、桜並木の下を泣きながら歩いて帰った。

期末の忙しさで、前の席に座ってる先輩が奇声を上げる。あまり強気な姿勢を見せるのが苦手なわたしでさえ、目の前のタスクをこなすために強い口調で言ってくる人に同じ調子で言い返す。

忙殺されて、仕事のやりとりがケンカみたいになっててもそれさえ気づいてないのかもしれない。

ピリピリした緊張状態を保ちながら8時間働くの、わたしは向いてないなと思った。

まだ肌寒い3月中旬に彼とお茶してた時「この辺は桜がきれいなんだよ、お祭りもあってさ」って話したら「2人とも花粉症だけど行きますか」って言ってたから

ずーっと楽しみにしてたし、こないだ会ったときも「花見行きたい、お祭り行きたい」って言ったら「行きましょう!」って言ってたのに

急?な用事があるとかで週末は帰省するらしく流れたのも悲しくて。

約束守ってくれないのは嫌だって、地雷だって言ったのになんでだよー。と拗ねた気持ちになったのと、仕事で心の底からヘトヘトに疲れたので

歩きながら子どもみたいに涙があふれた。

東京は、歩きながら泣いてもたいして周りが気にしないでくれるから助かる。

みんな忙しくて、自分のことでいっぱいいっぱいなんだなってわかるのは

安心する。

家に帰り着いて声を上げて泣いた。

自分のためにちゃんと時間を作って、涙を流す時間って贅沢だなぁと思う。

忙しすぎると「泣いてる場合じゃない」と泣けない。

キラキラ輝いてなきゃ、もっと強く、しっかりしなきゃいけないと思い込んでると余計泣けなくなる。

しっかり泣くと心から笑えるようになるし

心の底から「悲しい!!!」「さみしい!!!」「大切にされてない!!!」って味わうと、冷静になれる。立ち上がるために集中して落ち込むのは有効。

ごまかしたって、無視したって悲しい気持ちって消えるわけじゃないんだよね。

味わい尽くすと消えてく。喜怒哀楽の「怒哀」はあまり味わいたくないけど、苦手な味でもしっかり味わうとまた違う世界が見えてきていいなぁ。

彼に対しては、わたしも桜祭り行きたいって言いつつ日程を伝えてなかったり、どうされたら悲しくなるのかもう少し伝わるように言った方がいいのかもしれないなと振り返った。もう今日は疲れたから連絡とらないけど。





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