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季節の余白

季節が過ぎていくのが早すぎて、ついていけない。

少し動きすぎなのかもしれない。

それでも、花の咲く一瞬のときを、娘と一緒に感じることができた。

渋々ながらついてきた娘も、満開の梅を見ると、嬉しくなって走り出していた。写真を撮りはじめると、ポーズを取ってくれる。

曇り空の柔らかい光をたっぷりと取り込んだ、オーバーな写真ばかりだけど、急ぎ足で歩いて、少しだけ季節に追いついた気がする。

本当は、もっと季節の余白を感じていたい。


たくさんの花が咲きこぼれる色めいた春とのあわいの、冷たさが少しずつ溶けていく余白のような季節を、ゆっくり見ていたい。



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