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ちょっとした”特別待遇”

「嬉しいことがあっても、容易に人に話さない方が良い」
ということをどこかで読んだ気がする。
理由は人の嫉妬を浴びるからだ。

私たち障害者は、時々障害者であるからこそもらえる”ご褒美”のようなものにであう。
もちろん障害を持つ人全員がもらえるわけではない。何らかの条件が重なった時にもらえるものだ。

しかし、一部の健常者がそういうことを「ズルい」と思っているということが、SNSの発達によって当事者に伝わるようになった。
以前からそう思っている人たちはいたはずだが、直接見聞きする機会はあまりなかったように思う。

ご褒美程のものでなくても、「並ばないで先に入れるのはズルい」なんて言われていることは当事者の耳に入るほどよく言われるし、現に私も障害者用のバス乗り場で待っていた時に、高齢男性から「ちゃんと並べよ」と言われたことがある。

生きていく大変さは誰もが感じていると思う。
SNSを見れば、愚痴や非難や誹謗中傷が溢れているように、誰もがストレスMaxで、人に優しくしようとか、寛容的になろうという気がそがれてしまっているのだろう。
しかし、それは私たち障害者の大変さとは違う。時に差別や中傷や人格、人権をも否定されることがある。上述のように配慮に対してでさえ言われてしまうあれやこれやに、私たちは度々傷つけられている。

”けれど”というべきか、”だから”というべきか、ご褒美は有難く受け取って良いのではないかと思う。
人に嫉妬されようが、モヤっとされようが、それでまた明日からの困難な生活を乗り越えていけるなら、誰かの優しさや励ましやちょっと特別な待遇を堂々と喜んで受け取って良いのだと思う。

少し以前に、ジョニー・デップが障害を持つ少女の肩を抱き、時折手を握ったりして話しかけている動画を観た。それがたとえパフォーマンスのひとつであったり、特別待遇だと言われたとしても、あの少女はその思い出だけでこれからの困難を乗り越えていけるだろう。
日本にも「メイク・ア・ウィッシュ・オブ・ジャパン」のような素敵な取り組みがある。


自分で動くことができない、見えない、聞こえない、気分が落ち着かないetc 様々な障害のある人たちや、病で苦しむ人が、明日をポジティブに生きていくために「ちょっとしたご褒美」や「ちょっとした特別待遇」を受け取ることを、どうか温かい目でみてほしい。


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