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お一人様の未来

知人に大きな病気が見つかった。
元々持病のある方なので、”更に”ということになる。
手術をされるそうだが、ご年齢的にも様々なことがよぎるだろう。

その方はずっとお一人で暮らしておられる。お身内とは縁が切れているらしく、入院にあたっては、お知り合いが付き添いやら諸々のことをしてくださるそうだ。
もちろん、お元気で戻られることを願っているが、軽いケガ程度ではないので、万一の場合も当然考えられる。
お世話してくださる方が身内ではないということは、重要な決定はくだせない。
世の中にはこういう方々は大勢いるはずで、こういう場合ってどうしているのだろうと、私も他人事ではなく考えさせられる。

母が他界すれば私は完全に独り身となる。
兄弟姉妹はいない。親戚づきあいもない。
いずれ公証役場で私が亡きあとのことは記さねばならないと考えてはいるが、もっと細かい事、たとえば金融機関や水道光熱、電話、サブスクにいたるまでの契約解除は誰に頼むか決めておかねばならない。

もしも、母より先に私が旅立ったら、これらのことは高齢の母にはできない。
いくらエンディングノートに書いておいても、スマートフォンを持たず、PCのマウスにも触ったことがない母には無理な話だ。
身近にこういったことがわかる人もいないし、いても遠方であったりする。

公証役場で遺言を残すにしても、立会人を探すことからはじめなくてはならない。
弁護士を探して頼んでおく方が良いのか、それにはいくらかかるのか、費用が払えないほど高額だった場合、いったいどうしたら良いのか、今は皆目見当もつかないが、それほど遠くないうちにやっておかねばならないだろう。


私は「3秒先は誰にもわからない」と考えているが、実際にそうなった場合のことは何も考えていない。

連れ合いがいたところで、事情はそんなに大きく違わないのかもしれないが、お一人様の未来はどうなっているのだろう。

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