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地下鉄から見る空

頻繁に電車に乗るようになってから、電車に乗ることが割と好きなのだと気づいた。バスも嫌いじゃない。もちろん乗用車もだ。船も好きだし、一度だけ乗った飛行機も楽しかった。なんなら遊園地やテーマパークのライド系アトラクションも好きで、要するに乗り物が好きなようである。
そういえば車椅子だって乗り物には違いないが、乗り心地はあまり良いものではない。地面の凸凹が直接体に響くし、地面に近いため夏暑く冬は寒い。快適な乗り物というよりは、やはり足の代わりの移動手段と考えた方が良い。

都内を走る地下鉄で、地上を走る路線はいくつかある。私が乗ったことのある路線は2つで、東西線と丸ノ内線だ。銀座線で渋谷に到着するとホームから空が見えるから、仲間に入れてあげてもいかと思う。

今日は丸ノ内線に乗って池袋に行った。
地元、総武線快速で錦糸町を抜けるまではどんよりした空が見えていたが、馬喰町からは地下に潜ってしまう。東京駅に到着し、丸ノ内線に乗り込んでも当然景色はトンネルの暗闇と煌々と明るい駅のホームだ。
そして、四ツ谷・後楽園・茗荷谷の辺りで地上に出る。
車椅子の目線では線路の下の神田川は見えないが、東京ドームはしっかり見えるし、近代的なビルが立ち並ぶ東京のイメージとは少し違う、のんびりとした穏やかな、それでいてやはり都会だと思わせる建ぺい率の低いコンクリート建てのビルや、時代から取り残されたような壁のひび割れたアパートが見える。

地下鉄が地上を走るのは地形のせいだ。東京がいかに起伏にとんだ都市であるかがわかる。
そしてこの地形は、自然由来のものだけでなく、人工的なものもあるのだとこちらの記事で知った。

電車に乗っているとわからないが、こんなふうにトンネルから出て地上を走っているようだ。赤い車体に丸い窓の丸ノ内線は、外から見たら昭和っぽさを残す風景によく似あうだろうなと思う。


トンネルを抜けて、地下鉄から見る今日の空は真っ青で、先程までどんよりと曇っていたのがウソのようであった。
私はこんな不思議な東京の景色が好きだ。

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