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レポート!グラフトプレナー×BARK イベント#18

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グラフトプレナー(家業を活かして新しい価値を生み出そうとしている人たち)の後押しや、コミュニティを作るために行なっているイベント「グラフトプレナー × BARK」。12/12(木)に開催された第18回目のイベントの様子をレポートします。

会場は永田町GRiD 1Fのレストラン、tiny peace kitchen。こだわりの食材を使った彩り豊かな料理が並びます。そして、今回のゲストがビアデザイナーということもあり、ビールをご持参いただきました!

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今回は「家業と自己実現をどちらも活かす」をテーマに、ゲストに山之内圭太(やまのうち・けいた)さんをお迎えしました。山之内さんは、東京でのサラリーマン生活を経て、実家・家業のある愛媛県松山市で、ビール製造販売をしていらっしゃいます。なぜグラフトプレナーかというと、家業であるセレクトショップを継いではいないものの、そのお店の一角に自身のビール工場とバーを併設し、結果的に家業にも貢献をしているからです。これは、私たちが「事業継承だけが答えじゃない」と謳って活動してきた中で、まさにドンピシャのゲストとも言えます!

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早速山之内さんのお話を。山之内さんの家業は、愛媛県松山市で約30年続くアパレルセレクトショップの経営。なぜビールとアパレル?まずは、山之内さんがビールを作るまでを聞いてみました。

ビールに魅せられる
ビール造りとの出会いは、大学4年生の時にカナダで冒険家をしている従兄弟に会いに行ったことがきっかけ。従兄弟は、4、5人でヒッピーのような家に住み、野菜だけでなくビールまでも自家製。そんな生活に衝撃を受けた山之内さん。さらにもっと衝撃的だったのが、そのビールがとても美味しかったこと。すぐに作り方を教えて!と教えてもらったのが今に至る始まり。

帰国後、東京で消費財メーカーに就職をしますが、帰宅するとビールのことを考え、土日は無償で会社近くの浅草のビール工場で修行を積むという生活を送ります。そんな生活をして、1年半。ちょうど修行先の工場に訪れた人が、ビールをこれから作りたいと話していたのを耳にします。しかも、場所とお金があるが、作り手がいないという状況。そこですぐに手を挙げたのが山之内さん。会社にも相談したら、上司から「いつかそうくると思ってた!」と。経理だったので、決算までは職務を全うし、ビールの作り手一本で歩み始めます。

最初は雑菌がついたり、思った味が出なかったり苦労の連続。「むちゃくちゃ勉強した!」と、2年が経った頃、ようやく自分でも美味しいと思えるビールが作れるようになってきたそうです。その時間は全く苦にならなかったというからびっくり。というのも、朝から晩までビールのことばかり考えていられる環境はむしろ最高だったと!仕事というより好きなことをしている感覚。

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家業との関わり
5年前、家業のセレクトショップ内に、ビール工場・バーを併設したことが始まり。家業のセレクトショップは、洋服屋さんでビールを飲んでいいという異色のお店に変身します。聞いただけでは、なかなかマッチしないようにも見えますが・・・

「長男ということもあって、何となく継ぐのかなという漠然とした思いはあった」そうですが、一方でお父さんは「アパレルはネットで買えてしまう時代。セレクトショップは斜陽産業になるから継ぐ必要はない」と言い、山之内さんがやりたいことをむしろ後押ししてくれていたそう。そんな環境でしたが、山之内さんは「好きなことに没頭できてきたので、そろそろ自分のためではなく、誰かのために何かできないかという気持ちが湧きた。そしてビールがなんとなく解決策になるかもしれない」という漠然とした気持ちが出てきた、と。

「ただ初めは家業の店舗でやるつもりはなくて、地元でいくつか不動産を探したけれどグッとくる物件に出会わなかった。」そのことをアパレルショップの店長に何気なく話したら、「こでやれば?」と一言。それがきっかけとなり、実家のアパレル店舗+ビール工場・バーの形に!会社は別会社、お金の貸し借りもなしの独立型ですが、同じ空間に父と息子の場所がある。アパレルはこれから大きく伸びるわけではないけれど、ここに来れば流行りがわかったり、お店の人に会いに来る、そんなお父さんが作ってきた環境を損なわない新しいカタチが出来上がったのです。あえて別会社だからこそ、いい距離感と協業が生まれている、とも言えます。ちょうど実施中のビール樽を増やすためのクラウドファンディングでは、お父さんのお店のファンや地元の方々からの支援が多いことに驚きます。地元に愛されるお店になってきているという証拠ですね。

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これから
最後に展望を聞いてみました。ビール事業が徐々に安定してきたので、家業とのシナジーを考え始めているそうです。「これまで家業のアパレル事業では、服を仕入れたものを売っていましたが、服も自分たちで作って外に発信していきたい」、と。「ビール関連の繫がりで服を売り、服関連のつながりでビールを売る、それによって販路や情報発信が大きくなってくる、そこをまずはやっていきたい」。これからの活動が楽しみです。

そして、継がないと決めても、何か家業のためにできることについて、山之内さんからメッセージを頂きました。
「行き当たりばったりだけれど、誘われたら断らない!とにかくやってみること!そうしたら何か新しいことが見えてくる。点と点が繋がってくるはず!」なんと心強いお言葉!

なお山之内さんは、家業のことだけでなく地元のためにも考えていらして、ビールをふるさと納税としても出しているそうです。https://www.furusato-tax.jp/product/detail/38201/4725491

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ネットワーキングタイムでは、山之内さんのビールを片手にワイワイと盛り上がりました!

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年明けのグラフトプレナーイベントは追って告知しますね!


最後までご覧いただきありがとうございます😊

本記事の内容・表現は、取材当時の"瞬間"を『家業エイド』視点で切り取らせていただいた、あくまで家業を通して皆様が紡いでいる物語の過程です。皆様にとっての「家業」そして「家業との関係性」は日々変わりゆくもの。だからこそ、かけがえのない一人一人の物語がそれを必要とする誰かに届くことを切に願っております。

運営チーム一同より

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