友だち
私は人と "友だち" という概念が違う。
小さな頃からそれは始まっていた。
転校の多かった私は、
周りの子ほど深い友情が持てなかった。
幼い時に描いた夢。
幼なじみに、自分の家だ。
居場所がなかったわけではないが、
何だろう。みんなと違う感覚だった。
転校。
団地住まい。
いじめ。
引っ越し。
シングルマザー。
どれも私の時代には、新しめのものだった。
私が繋がれるものは、友だちではない。
私が人と違う事。
友だち=知り合い
と思う事。
私には特になくてもいい存在。
薄っぺらな関係しか築けない私にはいらない。
私が欲しいのは、しあわせな家族だけ。
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