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「この世がマスゴミで溢れているからこそ」
「だから僕らは立ち上がるんだ」
そんな正義が等しく視聴する側と
作る側に存在し得ることに
ど素人の集団は 未だ気付かぬまま
愛叫ぶ
誰のためにもならぬ
愛を
何処にも居ぬ 誰かの為にと 叫びまくる
いつしか彼等を「マスゴミ」と
称したのは
くさむらに紛れ か細い声の
トカゲ少年

「満足かい?」

罪すらも輪に混じり
彼等も彼等を見据える人々も
トカゲ少年には眩しかった

ここにも大きな大きな見えない尻尾を残し

「次は、かえる

たくさん沢山 産み続けては 海続こう

「その次、魚。そのうち食べられて骨は砂。

 深海の砂には成りたいんだ」

少年はその過程も未来も

『少女』の運命ラベルが

首に何重何億と

あたためるように

まもられるように

かわらぬように

誰よりも狂い舞う蹉跎さだだから

嘆こうと繰り返す

黄金の林檎の知識は


蛇も


対面のあの子も


『彼女』の中

イロとオトを思い出した『彼女』は
マスゴミを見てヘラついた笑いを浮かべ

「つまんない」

そう言い残し お次は見える

尻尾を


残すよう


【題名】トカゲ少年


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