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【奇跡のバイヤーは語る「商売人を目指せ!」】ステップその1-情報力

東武百貨店のカリスマバイヤーとして知られる、ギフト研究所副理事長・内田勝規さんをはじめ、「これからの時代や社会を育む」“ギフト化”という方法で、日本各地をプロデュースする当会メンバーのノウハウやメソッドを「体系化する」「見える化する」という大きなチャレンジに挑む当連載、2回目の今回は、「情報力」にスポットをあててみたいと思います。 

内田さんは、全国を飛び回って、「どこに行っても、誰に会っても同じ話をしている」とのこと。最初は、そんなわけないじゃーん、と思っていました。

が!内田さんが事業者さんの相談に応答している内容を隣で聞いていると・・・値段・材料・パッケージデザイン…個別に聞こえるようで、確かに共通しているものがある。
それは、内田さん曰く「情報力の差」。もちろん、内田さんがお持ちである、バイヤーならではの知見、プロフェッショナルな見識も当然あるのですが、普段からキャッチアップしている情報が違う。そしてそれによって作り上げられる“第三者の視点”が大切。それをもって生産者と買い手の間にあるギャップを埋める。そこからさらに、生産者の方々を「売る」という気持ちにさせる。・・・内田さんが一貫してやっているのはそんなことのように見えました。 

例えば「値段」の話。
内田さんが北海道で操業間近のカフェ事業者さんを訪ねた際、「このホットミルク、500 円で売るの?もっと高くていいんじゃない?」「ハンバーガーとポテトとセットにして、飲み物もつけて1,800円にしちゃおうよ」と言うと、事業者さんは「そんなに高くして売れるんですか?」「買ってくれる人いるのかな」という反応。そりゃそうです、地方都市に住んでいると、ハンバーガーのセットに1,800円は高いし、どんなに手の込んだ美味しいホットミルクでも500円は手が出ない。

これが噂のホットミルク(てんさい糖入り!)その名も『てんさいミルク』

ですが内田さんは、「1,800円、全然高くないじゃん」「デイリーじゃない、この景色見ながらだよね」と。
実はそのお店、北海道・十勝地域の有名な観光スポットにあり、私たちが訪れた3月でも、一面銀世界。電線のない青い空と遠くに見える日高山脈、太陽に照らされて眩しく光るだだっ広い雪景色を見ながら、温かい室内でゆったり過ごせるカフェでした。そんな景色を初めて見た九州出身の私は大興奮。確かにここで食べるハンバーガーやポテトは、1,800 円でも高くない、十勝ならではの材料でつくられたホットミルクにも500 円の価値がある!

「幸福駅」横にある絶景のカフェ

毎日そこで暮らす私たちにとって、目の前の風景は当たり前です。ですが、私たちにとっての当たり前は、誰かを感動させるものかもしれない。それに気づくには、普段と違うアンテナをたてて、いつもと違う情報をキャッチアップする必要があるのではないでしょうか。 
毎週のように北海道を訪れる内田さんは、「よく『北海道に住めばいいじゃない』と言われるけど、住むと“それ”が当たり前になるから住まない」とのこと。北海道の“当たり前”に適正な価値を見出す「第三者の視点」を維持し、「情報力」を磨き続ける… では、内田さんはどうやって「情報力」を磨き続けているのか?今後お伝えしたいと思います! 

帯広の観光スポット「幸福駅」💛



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