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もうすぐ入学

さて、気がつくともうちょっとで4月。となると入学のシーズンだ。

小学校、中学校、高校、大学・・・そして専門学校の中でも我々に一番馴染みのある「製菓学校」。

夢と希望を膨らませて・・・という人もいればちょっと憂鬱、とか不安一杯という人もいるだろう。

現場で長年製菓学校の卒業生を見て、「こうしていたらよかったのにな。」といった感覚を基にちょっとしたアドバイスをしてみたい。

まあ、おっさんの戯言と片付けてもらってもいいし、頭の片隅にでも置いておけば役に立つ時が来るかもしれない。

3つのパターンに分けて書いてみたい。自分はこのパターンかな、と思い当たったらそこを読んでもらったらいい。


お菓子を作るのも見るのも食べるのも大好き

このような人にとっては製菓学校は天国に見えるだろう。とにかく、基本毎日お菓子の事について学ぶのだから楽しくてしょうがないはず・・・

しかし、実際授業に入ってみると、製菓理論などの学科や実技の授業でも上手くいかずについていけず挫折してしまう、という例も結構ある。

家庭で趣味として作っていたのとは訳が違うのは当たり前で、「お菓子を作るプロ」として衛生や技術を叩き込まれる(最近はそれほど厳しくはないかな)のだ。

最初は出来なくて当たり前。出来るようになるために学校に行くのだからしっかり教えてもらうといい。ちょっと出来るようになると面白さがより一層感じる事が出来る。

お菓子を見たり食べたりするのは好き、でも作るのはちょっと・・・

お菓子そのものは好きな訳だから、製菓理論や衛生についてしっかり学んでおいた方がいい。

作る事は授業の中で出来るようになっていけばどんどん覚えれるように頑張ってもいいし、むしろ理論や衛生観念についてしっかり勉強しておいた方が卒業後の就職に役立つ事が多い。

つまり、ケーキ屋関係に限らず、一般の食品関係の企業に就職出来るチャンスが広がる。意外に製菓学校を卒業してからそのような方面に就職する人も多い。

別にお菓子に興味もなく、ただ何となく

きつい言い方をすると、「大学に行きたくない」かといって「就職もしたくない」つまりとりあえず2年間(大体製菓学校は2年が多い)社会には出たくないよな・・・

こういった人は結構いるようだ。実際、製菓学校の先生からもそんな話は聞く。

だからダメ、な訳でも無い。「何となく」とか「よくわからないけど」で入ってみて、面白さに気がついてみたりとか、意外な才能に気づいてみたり(周囲の人が)てな事もあったりする。

ただ、通い出してみてどうしても合わないとか行くのが嫌で仕方ないのなら、早めに方向転換つまり辞めて別の道を探すのが賢明だ。

当たり前だが学校にはお金がかかる。入学金や授業料が少しでも払わずに済むのなら(入学金は無理か)それはそれでありだ。違う道のために使う方がいいだろう。

ちょっときつい書き方をしたかもしれないが、せっかく何かのキッカケで製菓の道を進もうとしているのだから、出来るだけ学校での生活が無駄にならないように願うばかりなのだ。

奨学金を借りて学校に行くなら尚更だ。せっかく卒業したのに僅かな期間で離職して全然関係ない職業についたり・・・なんて人をこれでもかという位見ている。関係ない職業で働いて、奨学金を返すという何とも言えない事は出来るだけして欲しくないのだ。

みなさんの学校生活に幸多からん事を願っています!

#入学 #ケーキ屋 #製菓学校 #奨学金 #4月


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