前田隆宏/旅するケーキ屋メルヘン

大阪・河内長野でケーキ屋を営んでおります。「旅するケーキ屋」とはお客様の人生と寄り添い…

前田隆宏/旅するケーキ屋メルヘン

大阪・河内長野でケーキ屋を営んでおります。「旅するケーキ屋」とはお客様の人生と寄り添いながら一緒に旅をしていくというコンセプト。実際の旅や乗り物も好きで、最近はご無沙汰ですがマラソンもちょこっとかじっております。いち菓子屋の目線で世の中のいろんな事についても書いていきます。

最近の記事

弥生3月

ホワイトデーの日に投稿しようと考えていたんですが、結局この日になってしまったんで、表題も「弥生3月」という、いかにもざっくり全部まとめてしまえ!みたいな感じになってしまいましたが。 ホワイトデーもたくさんのお客様にご来店お買い求めいただきありがとうございます。 まあ、ホワイトデーはバレンタインデーの裏返し?なのでバレンタインデー(お義理がね)が下火になれば、ホワイトデーも同じように下火になるものですが、幸い個人店はそうでもないのでありがたい限りです。 ここ近年はホワイト

    • インバウン丼

      最近、お馴染みの言葉になったというか、誰が言ったのか上手い言い方だねえ、「インバウン丼」。 みなさんご存知の通り東京の豊洲市場の中に出来た施設で販売している海鮮丼が強烈?なお値段だったので。 明らかにインバウンド客向けな値段設定だろ!って事でついた名前が「インバウン丼」。 ニュースとかネットの画像とかでしか見ていないので何なんですが(表紙の写真は違います。) 商売している側から見ると、お客様(この場合はインバウンドの方たち)が納得してお支払いされているんだったら、別に

      • もうすぐ入学

        さて、気がつくともうちょっとで4月。となると入学のシーズンだ。 小学校、中学校、高校、大学・・・そして専門学校の中でも我々に一番馴染みのある「製菓学校」。 夢と希望を膨らませて・・・という人もいればちょっと憂鬱、とか不安一杯という人もいるだろう。 現場で長年製菓学校の卒業生を見て、「こうしていたらよかったのにな。」といった感覚を基にちょっとしたアドバイスをしてみたい。 まあ、おっさんの戯言と片付けてもらってもいいし、頭の片隅にでも置いておけば役に立つ時が来るかもしれな

        • ひなまつり

          今日はひなまつり。おかげ様でたくさんのお客様にご来店いただきました。ありがとうございます。 昨今のご時世ですので、以前(まあ20年とかもっと前かな)に比べると、デコレーションケーキの台数も減りましたし、来客数そのものも減ったというイメージですが、それでも菓子屋にしてみると大きなイベントであるには違いないんですね。 関西は特にそうで、大阪ではそうでもないみたいですが、京都とか奈良ではうっかりすればクリスマス並みの所もあったりとかで(昔はね)地域差が関西の中でも結構出るもんで

          ノスタルジー

          そんなに多くはないが、年に何回かは「昔やっていた〇〇というケーキがほしい」という声をいただく事がある。 まあ、何だかんだで50年以上やっている店なのでケーキや焼き菓子の数はそれなりに膨大だ。 お客様からすると思い入れのある商品なのでよくわかっておられるワケだが、正直こちらとすると「?」となるケースも多々ある。 レシピがわかっているものなら対応の仕方もあるが、たまたまその期間だけしていたものとかだとレシピ自体が残っていないものも多い。 そして、この昔を懐かしむ「ノスタル

          わかっちゃいるんだけど

          バレンタインデーもおかげさまでたくさんのお客様にご来店いただき、無事に終えることができました。ありがとうございます。 まあ、「義理チョコ」ってのがほぼ無くなってしまっているので、そういったものを大量に買われる事はないのですが。 でも、「感謝チョコ」というのか、普段お世話になっているのでそのお礼にというお客様は多く、コミュニケーションツールのひとつとしてまだまだ存在感はあるよなあ、という気がします。 各地のデパートでもニュースでもご存知の通りバレンタイン商戦は凄いことにな

          引退するSLに会いに行って来た

          僕は「旅するケーキ屋」というキャッチコピーをつけてお菓子屋をしているわけなんですが。 本当のコンセプトは「お客様の人生に寄り添いながら一緒に旅をしよう」という感じで、お客様の誕生日や人生のイベントに関わりながら旅をするが如く商いをさせていただこう、という意味で。 しかし、実際の所は「旅好き」「乗り物(特に鉄道)好き」で、「街ぶら好き」。 自営なんだから自由に好きな時に旅に行けるでしょ!なーんて声も聞こえますが、自営というのは1年365日休みのようで1年365日働かないと

          引退するSLに会いに行って来た

          恵方巻

          さて、今日は節分。お寿司屋さんとかスーパー、コンビニでもたくさんの種類の恵方巻を売っている。 かくいう僕もお昼に近所のスーパーのお寿司のコーナーで「上恵方巻」なるものを買ってきて美味しくいただいた。ちなみに全く恵方を意識せずただ丸かぶりしていただいただけだ。 ケーキ屋さんでもこの節分に恵方巻のようなロールケーキを出されている所もたくさんある。ウチではやっていないが、毎年考えることが、 ロールケーキの「シャリ」にあたるのはどの部分? これも作る人によっての解釈次第だろう

          あの頃のニセコにはもう戻らない

          先日のニュースで、北海道のニセコのスキー場の物価がえらい事になっているとの記事が載っていたのをご覧になった方もたくさんおられるのではないでしょうか。 最近はすっかりスキーもご無沙汰になってしまいましたが、20年位前(古いぞ!)までは年何回かはスキーに行っておりました。 北海道にスキーに行ったのは後にも先にも1回だけ。 27、8年前だったか・・・ニセコを拠点にして5日位滞在してたかと。 その頃はまあ人もそれなりにいましたが、特に混んで大変ってこともなく。 物価も「いわ

          あの頃のニセコにはもう戻らない

          久しぶりに求人広告を出してみた(3)

          まあ、やっぱりというか現実はなかなか厳しいもので。 そりゃあ空前の人手不足だって言うんですから人は簡単に応募(今回の場合は面接まで)しやしませんよ!ってのを見せつけられた感がしまして。 とはいえ、別に広告会社をdisってるわけではなく、ある程度は覚悟していたんで結局お金をドブに捨ててしまったみたいにも見えるんですが、「求人をしてますよ」というのをわかっていただけただけでもよかった、と考えました。 ただ、広告を出している所は大手の飲食チェーンだったりあんまり個人経営(法人

          久しぶりに求人広告を出してみた(3)

          久しぶりに求人広告を出してみた(2)

          おおよそ20数年ぶりに求人広告を出してみた、という話の続きですが。 自分の中では昨今の求人状況では「広告出したからってそんなにすぐに応募が来る訳ないよなー。」という気持ちと、「広告出したんだからまあ何人か位は応募はあるのかなー。」という気持ちの半々で。 で、10月中旬からスタートしましょか、って事になり、「新聞の折込とネット広告と合わせてならおトクですよ。」とか言われたんですがネット広告のみでいいですよ、と。 その20数年前の新聞折込の時も、応募の問い合わせが結構高齢の

          久しぶりに求人広告を出してみた(2)

          久しぶりに求人広告出してみた結果(1)

          昨今どこでもかしこでも言われています「人手不足」&「人材不足」。 この2つは似ているようで似ていないんですが、今回それは横に置いておいて。 まあ、うちも「もう少しいてくれていたらなあ」って感じなので、急を要するって程ではないのですが、来年になると、今頑張ってくれている大学生のスタッフがほぼ4回生になり、当然アルバイトに入ってくれる回数も減る(逆の場合もあるが)かもなので、先を見て募集しようかな、と。 久しぶり、と書いたのは求人広告という形態で募集を出すのは約20年ぶり位

          久しぶりに求人広告出してみた結果(1)

          やっぱり、「この」事かな

          さて、2回目の投稿となるんですが、何について書こうかな、と考えていたんですが(ネタはそれなりにあるんですが) 例のマフィンの話について今回はこれについてちょっと感じた事を、「パティシエ目線」と「経営者目線」で書かしていただこうかな、と。 いろいろな方がnoteやX、ネットメディアで発信されていますよね。概ね、「衛生管理がなってない!」とか「砂糖の分量が少ないから腐敗するんだ!」とか「オーガニック信仰の行き過ぎだ!」とかまあいろいろで。 僕も記事の全てに目を通している訳で

          note始めてみました。

          はじめまして。洋菓子屋を約50年・・・先代からなんで、代替わりしてからだとざっと20年位ですか・・・やらしていただいております。 もともとブログ歴としてはもう10数年以上経つんですが、長期休養?を挟んだりなんやかんやでなかなか連続投稿ってものが出来ませんねえ。 自分も年齢的にそろそろ還暦も見えてきた頃合い、やってきた事のまとめというか、ちょっとくらい提言じゃないですがこれから入ってこようとする若い人や今お菓子屋をやっている人達に少しでも共感や助けにでもなれば、と。 まあ