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ロゴデザインのアイデアの考え方

昔はヒアリングの後にいきなりロゴのアイデアを手で描きながら考えていました。

でもそれだとアイデアが思いつかない時がよくありました。

そういったことが何回か重なったときにいつでもアイデアを思いつくことができるように、ロジカルに考えるようになりました。

今日は僕がどのようにロゴのアイデアを考えているのか書いてみようと思います。


ヒアリングの後のコンセプト設計が大切

僕はヒアリングの後に以下の手順でロゴのアイデアを考えるようにしています。

この一連の流れをコンセプト設計と呼んでいます。

ヒアリング→デザイン

だとアイデアが思いつかないことが多かったり、お客様に見当違いな案を提案してしまうことも増えてしまいます。

なので

ヒアリング→コンセプト設計→デザインという流れでロゴ制作をしています。

このコンセプト設計を挟むことで感覚的なものだと思われがちなロゴのアイデアづくりをかなりロジカルに考えていくことができると思っています。

具体的にそれぞれのステップでどんなことをしているのか、書いていきます。

STEP.01 ヒアリングの情報を「整理」する

お客様と行ったヒアリングから以下の項目の答えとなるような情報を整理していきます。

STEP.02 ロゴデザインに落とし込む「キーワード」を決める

STEP.01で情報を整理したらそこからキーワードを抽出していきます。

こんな感じでSTEP.01のA、B、Cの回答となるキーワードをまとめていきます。

STEP.03 お客様に「キーワード」の確認をする

そしてSTEP.03ではお客様にこう言ったキーワードを元にロゴデザインを考えていくのですが過不足等ないですか?と聞くようにしています。

やはりどれだけヒアリングをしてもお客様のことを100%で理解できることはないので、必ず確認を取った方がいいです。

下の図解は至極当たり前のことを言っているのですが、頭の中を共有しないとお客様には伝わりません。

STEP.04 キーワードを「連想ゲーム」で膨らませる

STEP.03でお客様にキーワードの確認が取れたらキーワードを「連想ゲーム」で膨らませていきます。

STEP.02のキーワードをどんどん膨らませていきます。この時に僕が注意しているのはこの段階では絵にしないということです。

絵にしてしまうとその絵に引っ張られて柔軟に考えることができなくなるからです。

まずは「文字や言葉」だけで連想していきます。あえて文字や言葉だけで考える方がどんどん思い付くことができます。

最近だとchatgptに連想できそうな言葉をあげてもらうこともできます。

こうすることで可能性やアイデアの種を膨らませることができると考えています。

以下に具体例を2つ掲載させていただきます。これを全てのキーワードで考えていきます。

STEP.05 文字を図形で表現して「見える化」する

STEP.04で文字と言葉で連想したら、この段階で初めて絵にしていきます。

先ほどの連想で出てきた言葉をどんどん「見える化」していきます。綺麗に書く必要はなく自分がわかればそれでOKです。

このSTEP.05は馬鹿馬鹿しく思うかもしれませんが、これが次のステップで大いに役立ちます。

STEP.06 見える化したものを「組み合わせる」

ここまできてやっとロゴのアイデアを形にしていきます。

ここまでの段階を省いて、いきなりロゴのアイデア考えると0から考える必要があるので難しいのですが、STEP.01~05までで情報を整理して材料を準備ができた状態になっているのでかなりアイデアが出やすくなります。

STEP.06でやることは

STEP.05で「見える化」したものを組み合わせていくだけ

です。

下記の画像のアイデアも0から舞い降りたわけではなく『見える化』した「山」と「クマが寝ている様子」を組み合わせた結果でてきたアイデアです。おそらく『見える化』していなかったらこのアイデアは思いつかなかったと思います。

STEP.07 Step.02で決めたキーワードをよりよく押さえられているものを選ぶ

最後はより良いアイデアを選ぶ作業です。

STEP.06で考えたアイデアの中からSTEP.02で決めたお客様のキーワードを一番抑えることができているものを選んでいきます。

そしてそれをイラレでデザインしていきます。

今日は僕がどのようにロゴのアイデアを考えているのか書いてみました。

僕も昔はこのコンセプト設計の部分をぶっ飛ばして

ヒアリング→デザイン

の流れでロゴ制作をしていたのですが

ヒアリング→コンセプト設計→デザイン

の流れに変えてからロゴのアイデアが出ない・・・ということが格段に減りました。

少しでも参考になることがあれば嬉しいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。


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