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【詩の翻訳】月夜/ヨーゼフ・フォン・アイヒェンドルフ

月夜

それはまるで、天が
大地に静かに口づけしたかのようで、
それゆえ大地が花々のほのかな光に包まれて
天を今夢に見ずにはいられないかのようでした。

大気がいくつもの野原を通り抜け、
穂が穏やかに波打ち、
いくつもの森がかすかにざわめき、
そんな星のきれいな夜でした。

そして私の魂は
自らの翼をはるばると広げ、
静かな大地をいくつも通り抜けて飛んでゆきました、
まるで家へと飛んでゆくかのように。

Joseph von Eichendorf: „Mondnacht“, Hrgb. von Ernst Meyer-Hermann[u.a.], Deutsche Gedichte für die Hauptschule, Frankfurt a. M.: Diesterweg,1966, S.8

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