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子育てにおけるコーチングの活用~実例~

【子供にコーチングを活用して関わる時】

皆さんこんにちは。コーアクティブ・コーチの長谷川由香です。日頃はパーソナルコーチングとコーアクティブ・コーチングの講師(CTIジャパンファカルティ)をしています。

ここ最近立て続けに『身近な家族や子供にコーチングを使うことがありますか』とご質問をいただきました。

先にお伝えすると『使うことはあります』

ただし、その使い方や使う時のコツがあるなぁと感じており、もし何か『活用したいけどイメージが湧かないなぁ』という方に読んでいただければと投稿します。

つい今しがた、小学6年生の息子との間であった会話です。

◆コーチングを活用する前提

まず最初にお伝えしておきたいのは『私はいつも家族にコーアクティブ(コーチ)的に関わっているわけではない』ということです。

なぜなら生活の中では、短い時間で決まったこと幾つも進めていかないといけないことが断続的に起こりますし、何度伝えてもなかなか進まない時は待つよりは横から手を差し伸べて親が解決してしまうこともあります。

『コーチング仲間と会ってる時のママはいつものママとは違うね』

と娘にチクリと言われる事もあります。
そりゃそうだ笑

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で、ここからが本題です。

子供とのコミュニケーションの中でコーチングを活用する時、それは『子供が一人で行き詰まっている時』です。一例としてお読みください。

実録~息子とのコミュニケーションにコーチングを活用するケース~

今日は息子が朝からイライラしていました。
どうやら塾の課題が思っていたより多かったようで気が急いている様子。

手をつけ始めても
『これじゃ終わらない』
『こんな感じじゃ埒があかないから覚え方をYouTubeで調べようかな』
とぐちぐち。挙げ句、本当にyoutubeで『百人一首の覚え方』を検索していました(笑)今どきですね…その検索能力は素晴らしいです、ほんと。

で、こういう時、私の中で咄嗟に思うのは
『つべこべ言わずとにかくやんなよ』
『検索してる間に解けるじゃん』
という正論です。

でもこれでは息子の心に届かない。
なぜならそんなこと最初からわかってるから。

今日試したのは
『なんでそんなイライラや忙しない気持ちになるのか』を聴いてみること。

とその前に)いきなりコーチングをする、というのはNG

ここで大切なのは、いきなりコーチング的に関わらないことです。
私の場合、必ず本人に許可をとります。

『ねぇ、ちょっとイライラしてる感じがするんだけど、ママ聴いてみてもいい?』

この呼びかけに『いやだ』と言われたら無理に関わらない。これが大切なのです。人は誰だって『聴かれたくない』という時があるから。

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今日の息子は『うん』と言ってきたので、こんな風に話してみました。
以下やりとりです。


私)課題の提出は今度の火曜日だよね。その日にどんな状態になっているべき、と思ってる?

子)そりゃ、完璧に解き終えてテストをすぐに受けることができているべき、と思ってるよ

私)そう思ってると、どんな気持ち?

子)はぁぁぁという気持ち。やりたくない。

私)例えば、このテストは2月末までに一つずつクリアしていけばいい、と見るとどうなの?(実際すぐテストを受けろ、とは言われてないが彼の早く終わらせたいが先に立ってる)

子)2月末までに、となるとみんなには勝てないから悔しいけど課題はまだ全然余裕だな、と感じるよ

私)この課題でみんなに勝ちたい?

子)と思ってけど塾に入ってるタイミングも違うからそこはどうでもいいかも

私)そしたら『この課題は2月末までに終わらせるもの』とすると、今日はどこまでやりたい?

子)だとしたらまずはそれぞれ最初の1ページができたら充分だ。終わらせるからココア作っといて!

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課題を始める時、彼の中には『完璧に終わらせて、誰かに勝つべき』が強くありました。それが悪い訳ではないけど、本質的ではないと自分で気づくと『とにかく1ページずつで充分やれる』とモードが変わるのです。

コーアクティブは子育てに生きています

子供たちを見ているとつくづく『気持ちに関わるというのは面白いなぁ』と感じます。

コーアクティブ・コーチングを学んで11年。3歳と1歳だった我が子たちも14歳と12歳になりました。自分の気持ちを見つめ、言葉にする、ということが本当に自然にできるようになっていると思います。

この11年、子育てにおいて私の中で一つ大きな変化がありました。それは『これはあなたには無理だよ、難しいからやめておきなさい』と言うことが無くなったこと。

きっと大変だろうなぁ…と思うことはあります。心配もします。それでも『本人が本気でスイッチを入れたら可能性は充分あるに違いない』と心からそう思うのです。

日常で『うちの子には無理なんですよ』という言葉をふと聴くと『それを決めるのは本当はあなたではない』と感じます。もちろんその方の背景がきっと色々あるだろうから否定はしません、ただそう思うのです。

日常に沁み込んでいるコーアクティブ・コーチング。まずは何より大人がこの体験をしている、ということが子供たちの世代への循環に繋がる、と信じています。コーチングを学びたい、試してみたいという方はぜひ。

◆CTIジャパン(日本で唯一コーアクティブ・コーチングを学べます)

◆コーチングを受けてみたい、と感じた方は是非お気軽に



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