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インタビューを受ける

本日は電話にて安曇野『学び合い』の会のインタビューを1時間ほど受ける。こんな貴重な機会は滅多にない。インタビュー収録日が決まってから、とても楽しみにしていた。インタビューは緊張するかなとも思ったが、インタビュアーさんがとても気さくな人で、私の話を受け取りながら広げてくださったので、非常に話しやすかった。質問を受け、話をすることで自分の考えを伝えることで、頭の中がクリアになる感覚を覚えた。アウトプットは大切だと改めて思った。

安曇野『学び合い』の会

今年で5年目を迎える安曇野『学び合い』の会。最初は、私が安曇野に赴任をして仲間が欲しかったことがきっかけだった。そこから、2ヶ月に1回程度、実践について悩んでいることを共有したり、お互いの実践を報告したりするなど、どちらかと言えば教員のための勉強会という色合いが当初は強かった。徐々にSNSなどで宣伝をするようになって、私自身も地域の市民活動に足を運ぶようになると参加者層が変化する。

これまで教員中心(といっても3〜5人程度)だったものが、教育に悩みを抱える保護者や教育に関心があったり、教育活動を行ったりする地域の方の参加が増えるようになった。コロナで2〜3年間程度、自粛期間で開催も覚束なくなっていた時にも運営チームだけでオンライン上で情報共有を行っていた。

そして、去年の11月頃、会を復活させた。今年は私の育児休暇もあり、半年間ほどの休止期間もあったが、その後は私が思ったよりも多く10人を超える参加者が集まるようになる。前回は18名が参加し、そのうちの8名が初参加者であり、教員ではなかった。

会の方向性

会の方向性をどうしようか考えてしまうこともあるが、きっとこれからは地域の方と共に学び合う対話の場としての意味合いが強くなっていくだろうということを感じる。私の最近の専らの関心ごとも「一人も見捨てない地域づくり」である。学校を卒業しても、子どもたちは地域に残り続ける。そうであるならば、学級や学校で一人も見捨てない集団が形成されたとしても、地域がそのようにならなければ意味がない。主催する安曇野『学び合い』の会は小さな芽かもしれないが、最初は小さな芽でも一歩ずつ進めていくことがスタートだ。

動き出すことで変わる状況

そして、ここ最近は動き出そうと変化をしてきた。以前までは自分のFacebookと『学び合い』グループに告知して終わりという形での宣伝だった。今では、『学び合い』の会のチラシを作り、地域の図書館などに置かせてもらう。市民活動主催のイベントに足を運んだときにも、興味がありそうな方には、チラシを渡す。(チラシを渡すことは主目的ではなく、純粋に市民活動を楽しむ一方で、参加者の方とお話をして教育について関心のある方がいたらチラシを渡すというスタンス)インスタグラムの開設。話題提供者を運営仲間から変えてみる。これまでは話題提供は運営がほとんど持ち回りだったものを、各地の実践の方や地域の教育運営をしている方にお願いするようにしてみた。

そして、今回のインタビューもそうだが、自分たちが動くことで、これまでとは状況が変化してきた。まさか、自分が『学び合い』の会でインタビューを受ける日が来るとは思っていなかったが、行動することで願いが叶った。

育児休暇で自分の考えも変わっていく

今回のインタビューでは、育児休暇での話も聞かれた。「育児休暇を取ったことによっての大きな変化は何か?」という質問に対して、私は「命の捉えが変わった」と答えた。1人目の時は出産に立ち会うことができなかったが、今回2人目の時には出産に立ち会うことができた。そして、生命の誕生は奇跡の瞬間、本当に尊いものだと感じることができた。この経験によって、人の存在というのは奇跡によって生まれてきたものだという思いをもつことができた。だからこそ、そこに存在するだけで価値があると本気で思えるようになった。ありのままで十分なのだと思えるようになった。奇跡によって生まれてきた存在。そんな自分を誇りに思って欲しいと感じるようになった。

私は中学校の教員だ。中学生になってくると、周りと自分を比較して、自己肯定感が下がってしまうことがある。私は育児休暇が明けたら、子どもたちに言いたいことがある。「ありのままでいい」のだと。この言葉は、これまでの私だったら、表面的な言葉だったように思える。それでも育児休暇を通して、出産の立会いを通して、この言葉にも実感が伴うような感じがした。

形になるのはしばらく先

今回のインタビューが形になるのはしばらく先。自分のインタビューは少し恥ずかしい気持ちもある。けれど、どのような形として現れるのか楽しみに待ちたい。


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