「学生たちにしっかり栄養を摂ってもらいたい」

—健康おむすび「アスむすび」を始められたきっかけはなんだったのでしょう？

梅田さん：
私は國學院大學蹴球部の専属管理栄養士をしていまして、学生さんたちの話を聞く中で、3食きっちり取れていなかったり、栄養バランスが偏っていたりするケースが多いのが気になっていました。

そこで考えたのが、食事の合間や練習後に食べるおむすびに栄養素をギュッと詰めれば、手軽にしっかり栄養を摂れるのではないかということです。

—元々は学生さんたちのために生まれたんですね！

梅田さん：
そうなんです。“アスリート”と“おむすび”で「アスむすび」です。もうひとつ、“明日”に命を“結んでいく”という意味も込めています。

学生さんだけではなく、食事を取る時間もないほど忙しく働いている方もいますし、塾で忙しいお子さんが夕飯までに小腹がすくこともありますよね。そういう方たちにもやっぱりちゃんと栄養のあるものを食べてほしいと思っていて。

手軽に栄養を摂るだけならサプリメントや栄養ドリンクでいいのかもしれませんが、よく噛んで食べることでホルモンも分泌されますし、心の栄養にもなると思うんです。

だから私は掌（たなごころ）に心を込めて、「元気においしく食べてもらえますように」と自分なりにエネルギーを込めて握っています。

さまざまな具を楽しみながら、食生活を潤すきっかけに

—商品のこだわりについて教えてください。

梅田さん：
季節のお野菜を、なるべく地元の農家さんから仕入れて使うようにしています。今なら旬のレンコンですね。サバや釜揚げしらすは、私の地元の静岡県伊東産です。

お米は、北海道のゆめぴりかを自家精米で8分づきにしたものと発芽玄米を一緒に炊いて、少しでもビタミンを摂れるようにしています。玄米だけにしてしまうと、玄米が苦手な方もいらっしゃると思うので。

いろいろな具を楽しんでもらいたいので、あまりおむすびには取り入れないような具材も使っています。

—たしかに、おむすびの中にガパオライスが入っているのは珍しいですね。そのほかにおすすめのものはありますか？

梅田さん：
腸内環境を良くしたいなら、きのこ類がおすすめです。免疫力を上げたいならばサバや鮭、骨を強くしたいならしらすですね。豚肉ときくらげは疲労回復にいいですよ。

—目的に応じた栄養が摂れる具材になっているんですね！

梅田さん：
こうして出店しているのは、情報発信のためでもあるんです。まずは「おいしそうだな」「珍しいな」というところから入ってもらって、それをきっかけに「この食材はこういう栄養が摂れるんだ」「こういう効果があるんだ」と知ってもらえればと思います。

皆さんの食生活が潤うきっかけになってくれたら嬉しいですね。

支えあえる仲間がいる、私にとって大事な街

—grow up commonsに出店する理由や魅力はどんなところでしょうか？

梅田さん：
飲食店のプロデュースをお手伝いしたことはあったのですが、その難しさを知っているだけに、いきなり自分のお店を構えるのには抵抗があったんです。店頭に立つとなると、本業の管理栄養士の仕事との兼ね合いも考えなくてはいけませんしね。

その点、シェアキッチンという形で小さく始められるのは自分に合っているし、ちょうどよかったんですよ。今は月1回くらいのペースで出店しています。

—実際に1年近く出店してみて、いかがですか？

梅田さん：
お手伝いではなく、実際に自分で経営する立場になることで分かることや見えてくることがすごくありました。少しずつでもいいから定期的に続けることが大事だと感じています。

—たまプラーザという街に対して、どんな印象を持っていますか？

梅田さん：
公園や緑が多くて、駅までのアクセスも良いので住みやすいですよね。共働きのママ友さんも多いので、悩みを共有したりお互いに支えあったり、つながりを強く感じられる大事な街です。

—最後に、「アスむすび」の今後の展開について教えてください！

梅田さん：
スポーツ系の競技イベントにも出店してみたいですね。もっと広く健康おむすびを知ってもらえたらと思います。

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grow up commonsアクセス
東急田園都市線「たまプラーザ駅」から徒歩5分！