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No.22【試合分析】アストンビラ対マンチェスターユナイテッド(23/24-第24節-2月12日)

割引あり

前半

 前回の対戦では、0-2から、ユナイテッドの大逆転で幕を閉じた好カード。トップ4を目指す両チームには負けられない一戦。今節のスタメンは以下の通り。

スタメン

 ビラは、FAカップのチェルシー戦から、ティーレマンスに代えてラムジーを投入。ユナイテッドは、前節のウェストハム戦で負傷したマルティネスの代わりにバランが入る。

 試合はビラがボールを持つ展開。今節は、左にラムジーが入っている。彼は、右のベイリーとは異なり、純粋なウィングではない。そのため、外で張るのではなく、中に入るタスクを課されている模様。ここで大外をとるのはSBのモレノ。モレノが上がる分、ドウグラスルイスがやや斜めに落ちてボールをさばく。そのため、攻撃時には、3241のような形になる。ここで、STのマッギンは、流動的に動き、落ちてきたり、ボールが縦、斜めに入ると、ボールサイドにフォローに行くなど様々。

 ビラは、ボールを持つも、低い位置でのビルドアップがなかなかうまくいかない。スタートから、ユナイテッドが前から来ていたというのもあるが、大きな理由として、左CBにパウトーレスがいないことが挙げられる。彼がいないと、ビラのビルドアップの質は大きく変わる。その隙を突き、ユナイテッドは11分、高い位置でボールを奪い決定機を作る。

 そして16分、獲得したCKからマグワイアが競り勝ち、中でホイルンドが合わせて、ユナイテッドが先制。ユナイテッドは、ボールは持てないが、セットプレーから先制に成功する。

 20分まで、ビラは、チャンスらしいチャンスを作れなかったが、ここからチャンスの連続。まず、ラムジーのペナルティエリア外からのシュート。続けて21分、押し込んだ段階からベイリーのシュート。23分、ロングボールのこぼれを拾い、マッギンの強烈なシュート。

 次に24分、ビラは素晴らしい崩しを見せる。

24分のシーン

 左でラムジーにボールが渡る。ワトキンスが下りてきて受ける動きを見せるが、ヴァランが付いてくる。そこで、中にいたマッギンが落ちて受ける。その瞬間、ワトキンスが、ついてきたヴァランの裏にスプリント。マッギンは、ダイレクトでワトキンスにつけ、GKと1対1。オナナのファインセーブに阻まれるも、良い崩しを見せるビラ。

 対するユナイテッドは、高い位置ではハイプレス。そして、ボールがハーフ付近まで運ばれると、ブロックを組むいつもの守備のやり方。しかし、ビラの左サイドからの攻撃に対応できていない。というのも、中に絞ってきたラムジー、高い位置を取ったモレノのマークが定まらないのだ。上のシーンも、ラムジーへのプレスが少し遅れた結果、生まれたピンチである。続けて、26分のシーンを見てみる。

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