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たゆたえども沈まず(原田マハ)

この本を読む事にしたのは、占星術の講座で糸杉がシンボルとして話が出て、そこから、フィンセント・ファン・ゴッホの作品「星月夜」に興味を持ち、更にnoteで原田マハさんの小説の感想の記事を目にした事などがあって、原田マハさんの本は読んだ事が無かったのですが、読んでみたくなったからです。

私は絵を観るのは好きですが、絵画のことも、原田マハさんのことも話せるほどの知識を持ち合わせていないので、読んで思った事を箇条書きにしてみました。

絵の描写がとても良い

本の中には、ゴッホの作品や浮世絵など、絵の描写がたくさん出てきます。
想像しながらネットで検索して、実際どんな絵なのかを確認しながら読みました。

ゴッホの作品にも浮世絵にも正直そんなに興味がなかったので、知らない絵が多かったです。
でも絵を知って、実話ではないので本当のところは違うのかもしれないけど、登場人物に共感したり感情移入できて良かったです。

ゴッホや浮世絵の絵画展があったらぜひ観に行きたいと、今では思ってます。

キュレーターを初めて知る

原田マハさんはキュレーターとのことで、調べてキュレーターが何かを知りました。
カッコいい名前。ステキな職業です。

オランダに行きたくなる

本の舞台はパリで、オランダはほとんど出てこないのですが、ファン・ゴッホ兄弟の育ったオランダにとても心惹かれました。

ちょうど、お正月に放送されたテレビ朝日の博士ちゃんという番組で、葛飾北斎の絵とオランダが出てきて良いなぁと思ったところでした。
後から、この本と登場人物が話題になってた事に気づき、先に本を読んでから番組を見たらもっと面白かっただろうなあと思いました。

この本でたくさんの印象派の画家が浮世絵に影響を受けたことを知り、私も本を読みながら浮世絵を観て、その凄さと美しさを知りました。
そしてなぜかフランスではなく、オランダに行って風に吹かれたくなりました。

日本人の特性

本の中に、日本では最初は浮世絵を素晴らしいとする文化では無かったのに、海外での評価の高さを知ってから、急に浮世絵を素晴らしい作品として認めたというような話があります。

自分で価値を見出すことはせず、むしろ他人が価値を認めたものを容認する、それが日本人の特性だ。

本文より

日本人は自分の感性より他人の評価によって、それを認める特性があるという事について少し考えました。

本を読んだ時は、確かに日本人には自分が好きと思ったものでも、他の人の評価が低いと好きなのを止めてしまうところがある気がして、残念な特性だと思いました。
でも、よくよく考えると、それはどの国の人も結局は同じなのではないかなと、人はそういう生き物のような気がします。

でもこれを苦言として受け取り、いつでも自分はどう思うのか、人の意見に左右されずに好きなものは好きと表現したいなと思いました。

バブル期に落札された「ひまわり」の今は?

バブル期にゴッホの「ひまわり」を日本の企業が落札してニュースになっていた事を思い出しました。

調べて、安田火災が53億円で落札し、今も日本のSOMPO美術館に所蔵されている事を知りました。

なんだかホッとしました。
これもただのバブル期の豪勢な話ではなく、もしかしたら、手に入れた人たちにも物語があるのかもしれません。
この本の登場人物達が知ったらどんな気持ちになるのかな。想像が膨らみます。

読書の面白さを再認識

読書は楽しいです。
今回は自分の世界がどんどん広がるのを感じました。
読まず嫌いにならないように、新しい作家さんにもチャレンジしていきたいです。

最後に

今回、本の最後の方では涙が出るくらい感動したので、感想を記事にしようと思ったのですが、何が書きたいのか、うまく文章を作る事が出来ませんでした。
そこで、思った事を箇条書きにしてみようと思いついて、そこから書き進めることが出来ました。感想を書けて良かったです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
終わります。

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