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【OWN.】己の醜いコンプレックスに立ち向かった8週間

かなり長くなった。


前置き

  • 学生時代は野球と柔道やってた。今になっても、油断すると飯を食う量が人より多くなる

  • 30歳の今、体重が108kgあって「いい加減ヤバい」と判断
    コロナ前はジム通いをしていたが、痩せるためというより重いものを持ち上げるためだった

  • 今年の5月中頃、OWN.というダイエットサポートのアプリを使ってみることにした

  • (ここ大事)Testosterone氏に対して、初著書から今までの既刊本を全部持っている程度には尊敬と憧れを持っている

目標: 8週間で8kg減量

OWN.を始める前は、体重が108kgあった。
108kgって、誰もが狙って到達できる体重数値ではないと思う。
人によってはナンボほど飯を食ってもそこにたどり着けない人もいる。消化機能の関係とかで。
つまり、「太れる」、というのはある意味ではこの身体に与えられた才能であるとも言える。
だが、現状アスリートではないアラサーの俺にそんな容量は必要ない。

生まれ持っての骨格故、俺はトム・クルーズみたいにスマートにはなれないだろう。しかしデブのままでいるよりはゴリラになったほうが一億倍カッコいいだろう。

OWN.では、8週間を一区切りとしてダイエットプランが作成される。
ダイエットを志す人は世の中にたくさんいるが、何をすべきか・何をすべきでないか・どれくらいの期間続けるべきかをキッチリ決めきれず、中途半端に挫折する人はきっと多い。俺もかつてはそうだった。
だったら、アプリに決めてもらえばいいんじゃね?
自分で全部考えないといけない・意味がない…なんていうことはない。
これは覚えていてほしい。過程は問題ではない。とにかくやったもん勝ちである。

OWN.では、今の体重の8%を減量の目安として設定される。
8週間で8%。例えば、体重60kgの人なら4.8kg減を目指す。
俺の場合は108kgスタートで、8kg少々減らして99.3kgを目指すというものだった。
元の数値がデカい分落とすべき体重数値もデカいのだが、
「まずは100kg切れるように頑張ろう」と考えればシンプルで気持ちのいい目標だった。

結果を先にネタバレしておくと、この目標は達成できなかった。
想像を絶するような劇的な変化も起きていない。痩せたことには違いないが。
「何十kgも落ちた!!!」とか、「ビルダー顔負けのムキムキになった!!!」とかそんな変化は起きていない。

8週間。つまり2ヶ月。その間にどれくらいの変化が起こるかは個人差もあるが、俺に関して言えば結構地味な変化であるということを先に断っておく。


しかし、落ち込んだりはしていない。やれる範囲で頑張ったという自負はある。

大事なことは
・継続できること。(8週間完走できる)
・再現性があること。(同じやり方でもう1クール頑張れる)
その中で「これは測定誤差じゃ無くて、ダイエットの効果がちゃんと出てるよね」と言い切れる程度の一定の成果を出すこと。

トレーニング

トレーニングメニューは自動で決めてくれる

開始前の運動経験に関するアンケートによってトレーニングの強度と頻度が設定され、プランが始まったらアプリのスケジュールに沿って進めればいい。

毎日

  • 「今日はどの部位のトレーニングをやるべきか」

  • 「どの程度の強度でやるべきか」

  • 「そもそもオフにした方がいいか」

を悩まなくて良いのは魅力である。
ちなみにこの機能は無料だ。もう一度言う。無料だ。

自分の場合、一応は体育会系部活動の経験者なので上級メニュー・週4回という設定になった。
1週間のうちに、上半身トレーニングを2回、下半身トレーニングを2回こなす。

トレーニングに際して特殊な器具は必要ない。
ヨガマット1枚と、体重を支えるための丈夫な椅子が1脚あればよい。
100kg超えのバーベルのような器具がなくたって、人間の身体ひとつでいろいろ鍛えらえるので安心してほしい。しかも結構キツい。

補足1: キツいメニューをどうするか

その人の運動能力にもよるが、中には結構キツいメニューもある。
画面の中のモデルさんは悠々こなしているように見えても、ダイエッターである我々にはハードルが高いことがある。

そういう時は自分ができる範囲で頑張る。
お手本通りにできないからってバツの悪い思いをする必要はないし、恥でも何でもない。
プッシュアップを膝つきでやってもいいし、途中でへばってレップ数が少し減ってしまってもいい。
大事なのは挫折せずに8週間完走すること。
あと、「8週間後にはできるようになってやる。今に見てろ」と心に刻むこと。

俺はこの8週間でジャックナイフが(少し)できるようになった。
最初はのたうち回ってるだけで目も当てられないような状態だったが、今はある程度形になっている。

補足2:アプリ外での運動

基本的にはアプリの指示通りにトレーニングをこなせばいい。
大事なことは無理なく継続すること。欲張って無茶してケガをするのは一番あってはならない。
そもそも「ダイエットをしなければならない」ような人種にとって、食事も制限しつつ運動もこなすというのがどれだけの無理難題のように感じるかということを考えれば…ね。
オフの日はしっかり休もう。

食事記録

ここに関しては有料プランとなるのだが、10日間の無料体験期間もあるので試してみる価値はある。
摂取カロリーとPFCバランスを考えて食事を選ぶというのは、普段自分が食べているものに関心を持つという意味でもいい経験になると思う。

大体の食品は、ラベルを見れば各栄養素の量が書いてある。
あとはパズルのように、どの栄養素をあとどれくらい摂っていいのかを考えればいい。

タンパク質の摂取が一番難しい

その中で一番難しいと感じたのはタンパク質を目標数値以上に摂ること。
自分の場合スタート体重が108kgなので、一日の目標タンパク質量は216g。
やってみればわかる。超大変。

記録は途中で諦めた

あまりに大変なので、食事記録は途中で諦め、もう少し大雑把なルールにしてみた。

  • 朝はプロテインを一杯飲む

  • 仕事中は水orブラックコーヒーを飲む

  • 空腹時は豆腐バーなら食べても良い

  • 夜は塩パスタと焼いた鶏肉と茹でブロッコリー&アスパラ

  • おやつは週末のみ食べても良い

  • 外食はしない

大体こんな感じ。
特に平日は食事を固定しやすいので、一度固定メニューでPFCバランスなど計算してみて、「大体よさげならそれ以上は細かく記録しなくていいや」、という程度に考えた。
理想はもちろん全部キッチリやることなのだが、自分の根性のなさを誰よりも知っているので、「これなら8週間続きそうだな」、というレベルまでハードルを下げた。

写真撮影

体型の変化を確認するために、1日1枚鏡に映った自分の身体を撮影する。
ダイエッターが一番嫌うのがこれ。多分これ。絶対これ。
何が悲しくてこのみっともないダルダルボディの写真を撮らないといけないのか。

わかる。俺も同じ事を思った。

でも、気が進まなくても絶対やった方が良い。人に見せびらかすものでもないし。
最初の数日は体型の変化なんてほぼ無い。同じ身体を毎日撮ってるだけでつまらない。なんたる苦行か。
でも、しばらく頑張って、体型にちょっとした変化が出始めたときに比較する写真があることで達成感が段違いになる。
「力こぶが出てきたかな」
「腹筋に筋が入ってきたかな」
「顎周りのたるみがシュッとしてきたかな」
特にこの効果を感じることができるのは、8週間スケジュールの後半あたり。

今は自分を信じて、毎日写真を撮ろう。
屈辱心を堪えて毎日写真を撮り続けた人にしか到達できない世界がある。
そこに到達した人の気持ちは、その人にしか分からない。

結果

体重の変動

  • 開始時: 108.0kg

  • 終了時: 104.4kg

  • 減少量:     3.6kg

体脂肪率も超緩やかに減少した。しかしなんと乱高下の激しいグラフだろうか…
8週間毎日ミクロに記録を続けることで、「あ、ほんのちょっとずつでも減っていっているんだな」というマクロな傾向をつかむことができた 。
まさに継続が生んだ結果である。

右下がり…だよね?


体型の変動

※noteの規約に引っかかると怖いので、Twitterの方でbefore - after投稿しました

8週間終えての感想

「ちゃんとしたダイエットって地味だなぁ」

「皆が皆、SNSで見かけるほど大きく成功してるわけじゃ無いんだなぁ」

SNSで見かけるようなキラキラ劇的ビフォーアフター現象は、基本的に起こらない。ウソをついている・あるいは相当なリスクを背負って自分を追い込んだ減量をしていると考えるくらいで良い。
このトレーニングやるだけで激痩せだよ!って投稿も多く見かける(し、程よくバズっている)が、その投稿をかき集めてトレーニングメニューを組むなんて、本当にできる?「いいね!」だけして終わってない?OWNなら全部自動で・しかも無料でトレーニングメニュー組んでくれるんだよ???

OWN.ユーザーのビフォーアフターもよくお見かけするが、だからって全員必ず絶対そこまで到達できる保証が有るわけでは無い。
つまりはその人が超頑張った、ということなのである。
どれだけ丁寧に舞台を整えてもらっても、結局頑張るのは自分なのである。

もしかしたら俺以上に成果に恵まれず、成果を表に出さずに封印したOWNユーザーもいるかもしれない。
または途中で挫折してしまったユーザーもいるかもしれない。
成功が大きければ大きいほど皆に広めたい・認められたいし、上手くいかなかったら隠したくなるもの。それが人間の心理。
大きな成功ばかりが取り上げられてバズっているせいで、「自分の成功なんて大した事ないのでは…」と心に抱え込んでしまうこともあるかもしれない。

俺も正直、人に大きく自慢できるほどの成功ではない。「ちょっと痩せた…!」くらいのささやかな喜びである。
2ヶ月で3~4kg。数字で見ると本当にささやかな成果である。
しかし、何故その程度の成果でこんな大仰な記事を書いているのかと言えば、
これからダイエット始めようとか、一度挫折しちゃったけどもう一度頑張ってみようかなとか、ほんのちょっとでも思っている人の背中を押したいと思ったからである。

「楽して」・「必ず」・「大きく」成功できるダイエット法なんてものは存在しない。
それらを全取りできる方法なんて無い。必ず、どれかを犠牲にしなければならない。

OWN.ですら、「楽して」痩せるためのサービスではない。
「できる限り楽に」取り組めるような設計ではあっても、その中身は実のところ、堅実な食事制限と今の自分に合わせた適度なトレーニングを、一定期間継続しなければならないのである。

その代わり、健康レベルを維持したまま痩せることができる。時間をしっかりかけて、余分な体脂肪だけを削っていくことができる。

一歩ずつの歩みではあるけども、確実に前に進める。
それを自分の身を以て体験することができたからこそ、この記事を書こうと思ったのである。

今後

2日ほど「休暇」を挟み、本日から第2セットを開始する。
何セットやったか、という数字ではなく、自分の身体がどれだけ変わったか、という点を注視しながら取り組んでいきたい。

今回は第1セットの反省を踏まえ、以下の点を変更する。

  • 栄養管理の記録を全部つける

  • 週1でHIIT(初級)を追加する

タンパク質摂取量の確保もそうだが、糖質・脂質のコントロールという意味でも記録はしっかりつけた方が良いな、と判断した。

また、前回の8週間で運動習慣を身につける事ができたので、今回はトレーニングに関する不安事項が一つ少ない。
なので、アプリから提示されたメニューとは別に、HIITトレーニングを週1回取り入れることにした。自分に新しい負荷をかけるためだ。

今回は104.4kg -> 96.0kgを目指すことになった。
今度こそ、100kg切れるように頑張る。


最後に

第1セットでは56日間全部で記録ツイートを投稿した。
ハッシュタグがついていたこともあるが、フォロー・フォロワー外でありながらも同じ志を持つ人たちからリアクションをいただくことができた。
最後まで完走できたのは、その人たちのおかげでもある。
自分と同じく頑張る人がいると実感できると、大変心強い。
この場を借りて、感謝申し上げたい。本当にありがとう。

そして我が敬愛するTestosterone氏。勝手に兄貴と呼ばせていただいているが。
超多忙と思われる中、ほぼ全てのOWN.日課報告ツイートに「いいね」をいただいた。
「見てるぞ」というオーラ全開の「いいね」は、「最後まで手を抜くじゃねぇぞ」という鬼教官のプレッシャーのようであり、「最後まで見ててやるぞ」という激励のようであり。
最後の最後まで励まされてしまった。

ともかく、こういう人たちのおかげで一定の成果を出すこともでき、まだまだ頑張ろうという気持ちにさせられる。

ここまで結構な量の文章を書いたが、俺はインフルエンサーや営業用アカウントの立場では無いと言うことを強調しておく。
コンプレックスの塊である自分がOWN.と出会い、どのように取り組んだか、どのように成果が出たか、どのように物事を考えたかをできるだけリアルに書き起こしてみたくなったのである。

生々しく書いておくことで、「俺、頑張ったんですよぉ」とアピールしつつ、リアルな視点をお見せしたかった。
偶然にもこれを読んだ人の頭の中で、ダイエットという行為の解像度が上がり、ダイエットを頑張ってみようと思って貰うことができたらこれほど嬉しいことは無い。

「既にお前ビルダーやん!!完成形やん!!」みたいなキラキラした人に「ダイエットを頑張ろう!(ニカッ」って言われると、かえってヘソが曲がる人いません?俺がそうなんだけど。

俺はこの56日間で3.6kg痩せた。
まだ何も始めていない人から見ると、1歩先に進んだのだ。

しかし、まだたった1歩だ。
おなか周りのプヨプヨも、顎周りのたるみも、まだまだ残っている。
今なら余裕で追いつけるし、頑張りようによっては俺なんて追い越してしまえるだろう。
そういう今の俺だからこそ、改めて君らにダイエットをオススメしたい。
「あいつちょっと痩せたらしいな。なら自分にもできるんじゃねぇか」位に思って貰って、だまされたと思って2ヶ月頑張ってみてほしい。

絶対後悔はしないから。


あと、別にOWN.じゃなくても良い。
ジム通いでもパーソナルトレーニングでも、適切だと思える結果が出ることが一番大事で、手段に縛られてしまってはいけない
だがその前提の中であえて言わせて貰うなら、OWN.は相当使い勝手が良いよ、と言っておく。


番外編: 改善要望 (2023/7/14追記あり)

良いアプリだからこそ、実際に使ってて「おや」と思うこともある。

  • 手動入力で写真追加させてほしい。
    俺はプロテインを豆乳割で飲んでいるので、都度「プロテイン」と「無調整豆乳200ml(50%)」を入力していたのだが、一度で済ませられるように「プロテイン豆乳割り」というタイトルで栄養素を合算させたデータを入れるようにしている。
    最初の一回を手動で入力したのだが、「No Image」のままになってしまうのがちょっとなー、と。
    もしかして写真追加のやり方が他にあるのかな…?

  • 賃貸物件でもできるHIITトレーニングメニューがほしい
    あまり床をドスンドスン言わさないで済むメニューがあったら最高。
    でもその場で跳んで跳ねて、ってやらないと運動強度的に足りない?
    Twitterで兄貴も認知してくれているので、今後のメニュー追加に期待して待つ。

↑Twitterで兄貴より、無音でできるHIITの動画リンクをいただいた。

YoutubeでのOWN.動画活用は完全に盲点だった。
第2クールではこちらを取り組んでいくつもりだ。
同じく集合住宅住まいの方、喜べ。家でHIITができるぞ。

  • 映像の編集ミス?
    初日ガイダンスの、栄養管理機能が10日間無料という紹介部分。
    映像内のカレンダーの日付カウントアップ部分で、8と9が逆になっている。
    …いや、それだけなんだけど、スタイリッシュな見せ方をしているからこそちょっとした間違いで印象が悪くなってしまうのではないかと思い。
    良いアプリだと心から思うからこそ。何卒。

↑こちらも兄貴からリアクションを貰った。

この記事を書いてわずか1日もしないうちに兄貴御自ら目を通していただき、返答をいただいたというこの事実。
やっぱ俺らの頑張りを見てくれてんだよ兄貴は。


兄貴から、この記事そのものに対するコメントもいただいた。
思うとおりの成果曲線が描けなくても、腐らず焦らず泥臭く、できることをやる。
8週間継続できたこと自体を肯定してもらえた気がして、とても救われた。

必ず「とんでもない成果」を出して、胸を張って兄貴に報告するんだ。

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