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20歳のソウルを観た

ある日書店で見つけたこの本。

パラパラと本を見て、映画化されていることを知り、今日やっとU-NEXTで観た。




前半は、青春真っ盛りの展開で、主人公の大樹にがんが見つかったあたりから、生き方や人生の意味を問いかける内容へと変化していく。

この物語は、市船ソウルと言う、市立船橋高校の応援歌を作った浅野大樹さんの実話をもとに作られた小説と映画である。

小説は読んでいないが、映画の方は、その時々のエピソードを繋ぎ合わせたストーリーになっており、大樹が亡くなってからのエピソードは涙無しには観ることができなかった。

キャストも、錚々たるメンバーで、個人的には佐藤浩市、高橋克典、平泉成の演技に引き込まれてしまった。

それでも、この映画に限って言うと、影の主役は佐野晶哉が演じた佐伯拓真だと思った。彼のみが、映画序盤から終盤にかけて、1番変化をして、1番成長しているからだ。もちろん、実話ではどうかは分からない。ただ、この映画のストーリーではと言う前提だ。

映画冒頭では、やや無気力に見えて集団行動に馴染めないことに悩んでいた拓真だが、大樹とのやり取りや高橋先生からの激を受けて、部活をやり切る。そして、最後の大樹を送る演奏会では会場手配に奔走する。

恐らく、この映画で描かれる拓真のように大樹に影響を受けた人物は、実際にはたくさんいるのだろう。その分かりやすい象徴が、拓真なのである。

20歳でお亡くなりになった浅野大樹さん。
それでも、そのソウルは、市船ソウルとして、いまなお生き続けている。そして、これからも。

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