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薬と健康の週間 vol.7

ごきげんよう、薬剤師のぐみちゃんです。
いよいよ薬と健康の週間、最終日となりました。
7日間お付き合いいただきありがとうございます♡

最終日は・・・整腸剤についてお話することにします。
何で整腸剤?は読み進めてもらったらわかる、カモです。
ふふふ~、”やりたい”を大切にしま~す♡
予告ではかかりつけのススメでしたがご容赦ください。

整腸剤

医療用医薬品としての整腸剤

腸内環境を整えることで下痢、便秘、腹部膨満などの消化器症状を改善する薬
・腸内には多くの細菌が生息していて、何らかの原因により細菌の集団のバランスが崩れ異常をきたすと下痢や便秘などの症状があらわれる場合がある
・本剤は乳酸菌などを含む製剤で腸内細菌の環境を整える作用をあらわす
本剤の中には抗菌薬投与時に使用される製剤(抗菌薬耐性乳酸菌製剤など)もある

日経メディカル「整腸剤の解説」
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/article/556e7e5c83815011bdcf82c7.html

医療用医薬品としては腸内細菌の種類の異なるビオフェルミン、ビオスミン、ミヤBM、ラックビーと言った製剤があります。

腸内環境が乱れることで下痢、便秘、おなかの張りなどが起きます。

便秘に対しては腸を動かすタイプや便を柔らかくするタイプの便秘薬が併用されることがあります。

下痢に対しては腸の動きを止めるタイプや便をたたくするタイプの下痢止めが併用されることがあります。


脳腸相関

ご存知ですよね。
第2の脳ともいわれる腸。
ヒトの腸には100兆個もの腸内細菌が生息しているともいわれています。
その種類は1000種類。
ヒトの細胞数が60兆個と言われていますので、自分であるのに自分以外の物が上回っているという神秘。
腸内細菌によって性格が変わる、なんてことも言われていますよね。

腸の状態が脳にも影響しますし、逆に脳の状態が腸にも影響しますね。
ストレスがかかると下痢になったり便秘になったり、過敏性腸症候群なんで病気もあるくらいです。

こころがほぐれるカフェはせいちょう剤?

こころがほぐれるカフェと便秘と下痢と

こころの便秘になっていませんか?
言いたいことが言えなくて溜め込んでしまう。
そうしている内に自分が本当に言いたい事さえわからなくなっている。
役割の時に言葉は出てくるのに、役割を降ろしたら言葉が見つからない。
それ、こころの便秘かもしれません。
あんまり溜め込んでいると、こころにもからだにもよくないですよ。

そしてある時、こころの下痢を発症。
いろんなものがとめどなく出てきて止めようがなくなったり、なぜかわからないけれど涙が止まらなくなったり、生きている気力がない疲労困憊状態。
出すことに体力が奪われて動けなくなってしまう。

東洋医学では”証”という考え方があります。
その人の体質の傾向を表すものです。
その中の一つに”虚証”と”実証”というものがあります。
ざっくりとした表現ですが、虚証は体力がなく下痢の傾向、実証は体力があり便秘の傾向、と考えてもらうとわかりやすいかと思います。

この記事を書きながらふと虚証と実証を思い出したのですが、こころの健康にも当てはまるな~と思いましたので、徒然なるままに書きます。

こころの虚証とこころの実証

こころの虚証の人はこころのストレス耐性が弱く、ちょっとした刺激に対して感情があふれ出してしまう下痢状態。
こころの実証の人はこころのストレス耐性が強く、過剰なストレス状態においても感情をため込んでしまう便秘状態。

これはどちらも健康な状態とは言えませんよね。

虚証の人はちょっとした刺激にも反応しやすく、社会に適応して生活していくのはかなりしんどく、体力が奪われてヘロヘロ。
実証の人はたくさんの刺激を抱え込んで、自分の中に毒をため込んでしまい、自分というものがわからない。
現代においては過敏性腸症候群の様な病態もあり、こころの虚実を行ったり来たり。

何とも不健康。

できれば両極を行ったり来たりするのではなく、溜め込みすぎずに適度に出していけるといいですよね。

こころがほぐれるカフェがあなたにとってのそんな場の一つになったら嬉しいですね。

あなたにとっての”せいちょう”剤は?

こころがほぐれるカフェに参加した人がもらえるここほぐセット。
ここほぐセットの添付文書には、こころがほぐれるカフェの効能(医療用添付文書でいう薬効分類)に「こころとからだのせいちょう剤」と記載させていただいております。

ここまで”整腸”にフォーカスして書いてまいりましたが、あなたにとっての”せいちょう”は何ですか?

ここほぐセットの添付文書には敢えてひらがなで”せいちょう”剤としました。
薬剤師であるぐみちゃんは、真っ先に”整腸”に変換されてしまうのですが、ここほぐセットを読んだ人が、自分にとっての”せいちょう”剤に変換してもらえたらいいなという想いをこめています。

あなたにとっての「こころとからだの”せいちょう”」が気になってこころがほぐれるカフェの常連さんにアンケートにご協力いただきました。

☆結果発表☆
投票数=17(複数回答可)
1位 成長(29%)・整調(29%)
3位 清澄(23%)
4位 清聴(17%)
という結果になりました。
整腸を選んだ方は0でした~残念。

あなたにとっての”せいちょう”は?
こころがほぐれるカフェにきてこころとからだの”せいちょう”を体験してませんか?

こころがほぐれるカフェ開催予定

【第8回】
11月5日(土)13:30~16:30
志学書店様セミナールーム(千葉市)

【第9回】
12月3日(土)13:00~16:00
リキハウス(東京・世田谷)

こころがほぐれるカフェやぐだミーについて詳しく知りたい方へ

Facebookはこちらから

ウェブサイト「ぐだミーワールド」はこちらから

蛇足:かかりつけのススメ

やっぱり予告に触れていないのは心残りなので、ちょっとだけ。

かかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師

「かかりつけ薬剤師」とは、薬による治療のこと、健康や介護に関することなどに豊富な知識と経験を持ち、患者さんや生活者のニーズに沿った相談に応じることができる薬剤師のことをいいます。 かかりつけ薬剤師は、皆さんご自身が選択するものです。
かかりつけ薬剤師・薬局には、大きく3つの特徴的な機能
①薬の専門家が身近にいるから安全・安心に薬を使用できる
②薬局が開いていない時間にも薬の相談ができ、在宅医療もサポートしてもらえる
③医療チームのサポートを受けられる

日本薬剤師会
https://www.nichiyaku.or.jp/kakaritsuke/about.html

先日こんなことがありました。

薬局に小さな声で不明瞭に話すご婦人から電話がありました。
患者様「Aは何の薬?胃薬?」
薬剤師「胃薬です。」
患者様「Bと一緒に飲んでもいい?」
薬剤師「BはAと一緒にもらったのですか?」
患者様「・・・」
薬剤師「そのお薬は当薬局でお渡ししていますか?」
患者様「違う。一緒に飲んでも大丈夫なの?」
薬剤師「一般的に言えば一緒に飲んでもいい薬ですが、患者様の病気やどういった状況でAとBが処方されたかによって回答が変わってきますので、もらったところで確認された方がいいですよ。」

併用していいかの判断をするためにするこちらからの質問には答える様子はなく、自分の求める「一緒に飲んでいいですよ」という答えが得られないと徐々に不機嫌になっていく様子が感じ取れました。

このご夫人からは午前中に1回、夕方にも1回同じ電話がありました。
もしかしたら話を聞いてくれる人がいないといった孤独や不安を抱えているのかもしれないし、同じ内容で2度もかけてくるので認知症があったりもするのかもしれないなと思いつつも、安易に答えてしまうことが返って健康被害につながりかねないと判断して電話を終わりにさせていただきました。

こういうときに自分の過去の病歴や現在の治療状況、服用薬の記録を把握している信頼できるかかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師がいると、過去の記録を確認してその人にとって最適の回答をしてもらうことができます。

一般論では回答できても、それがその人にとって適切な回答になるかはわからないので、ぜひかかりつけ薬局・かかりつけ薬剤師をお持ちいただくといいと思います。

かかりつけセラピー・セラピスト

ぐみちゃんは心の学びのポリファーマシー推奨派なのでいろんなセミナーやワークショップに参加することは推奨です。
その中でも1つ、安全基地・安心基地と言えるよう場やセラピストがあるといいですよね~(^^)

がっつりセラピーやカウンセリングまでは必要ないけれど、月に1回くらい役割でない自分の話をできる場があったらいいな~という方は、ぜひこころがほぐれるカフェをかかりつけにお選びください♡

謝辞

2022薬と健康の週間の連日投稿チャレンジ、無事に終了しました。
最後までお付き合いいただき誠にありがとうございました♡♡♡

薬剤師のぐみちゃんから、ぐだミーのぐみちゃんに戻りまーす♪

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