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それは、あこがれ

子どもの頃、10円で前後に動く遊具が苦手だった
あの動きは前後というより、細かく下半身を前回りに回転させられているかき混ぜられているようで、気持ち悪くなってしまうからだ。今となっては「そんなこと」だし、わりと大きくなってからは平気になったんだけれど、その頃にはもう、そんな子どもの遊具で遊べる年齢じゃなくなっていて…コソコソ乗る羽目になった ⇐ のったんだ

昔は薬屋さんの前にぞうさん(さとちゃん?)の飛んでるような形の遊具があって、妹は必ずそれに乗っていたけれど、どうしてもわたしはあの揺れがダメだったんです

↑ ↑ ↑ かねきょ(漫画・イラスト)さんのこちらの記事を見て思い出したことがあるんです

幼少期、そこがどこだったのかは忘れましたが、両親に連れられて、どこかの競馬場にいったことがあるんです。だーれもいないガランとした、ただただだだっ広い平面で、時間も夕刻。それは競馬を楽しむためではなく、どこかへ出掛けたついでに寄った…という感じでした
子どもでしたからそこがなにをするところなのかも解っておりませんですし、テレビで観るようなあの馬の競争がそこで行われていたのかも定かではありません。練習場?的なことを両親がいっていたかもしれません。とにかくそこは、馬のためのフィールドだったということです

そこに等身大の馬の遊具がありました。あの、薬屋さんや遊園地にあるような、硬貨を入れて前後に動く遊具です
等身大ですから、見上げるほどに大きい馬です。前足を上げて嘶いているような、そんな姿の馬だったと記憶していますが、もしかしたら記憶違いかもしれません。とにかく馬です。ただ、その馬は10円では動かない
それともうひとつ、当時テレビ番組で人気だった「がんばれ!ロボコン」の等身大の遊具もありました。等身大…より少し大きめのロボコンの背中が大きく開いていて、中に入れるようになっていた。そっちの遊具は左右にゆっくりと首を振るタイプだったし、中に椅子があったから落ち着いて乗っていられた

問題は等身大の馬。当然のように妹が乗りたがった。神経質の妹は、好奇心の強いわたしよりも度胸があったらしい。自分よりはるか背の高い、階段を昇って乗り込むような等身大の馬に乗りたがったのだ。あのデカさで、前回りどころか、ロデオ並みの動きを備えているだろう遊具だ
わたしたちはまだ小学生でもなかった。だから「危ない」と思ったのか、父親とふたりで乗ることにしたようだ。見ていても気持ちが悪くなるような動きを見せていたと思う

その写真が、妹のアルバムに残っている
馬、乗馬…それらのワードが出てくるとその光景を思い出すのだ。なぜあの時「乗らなかった」のか、と。時代劇を観ても、海外ドラマを観ても、颯爽と馬に乗る姿はカッコいい。牧場に行けば必ずといっていいほどポニーに乗った。でもあれ遊具には乗れなかった。それが悔やまれる。今だったら絶対に乗るのに…!

だからというわけではないけれど、大人になってからのわたしには密かな夢があった。自分が「お金持ち」だと感じられるようになったなら「乗馬クラブに通う」ということ。でも、なかなかお金持ちにはなれないし、今となってはなんだかお馬さんに申し訳ない気がする。やっぱり重い荷物を背負って駆けまわるのはきついだろうから・・・・
な~んて、いっていたら、いつまでたっても乗馬はできないかもしれないね。夢は所詮夢なのか、でも、叶えられないわけでもない。どこかでアクションを起こせば…ね

乗馬もスポーツかしら? だとしたら、わたしにはとっても珍しい衝動かもしれない。だって、スポーツをやりたがるだなんて、天変地異もいいところ笑

いつか、本当に乗れるときが来るかしら?
みなさんは、そんな夢ありますか?






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