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クリムト展

行きたいな〜と思いつつ、混んでる情報や暴行事件やらで行ってなかったクリムト展(展覧会このパターン多い)。会おうと言いつつ会えてなかった前の(前の)会社の後輩に誘われて行ってきた!

後輩が事前にチケットを買っておいてくれて(神)、入場30分待ちと言われたけど15分くらいで入れた。終了前の土日ということもあって、中は朝の通勤のターミナル駅くらいの混み具合。人が多かったな〜。あと、土地柄なのかクリムト好きな方が多いのか、年配の方も比較的多かった印象。

クリムトの家族構成や友人のことも説明してくれる展示で、そんな背景があったのか! と楽しみながら見られた。同じテーマで描いた別の人の作品などもちょこちょこあって比較できてよかったけど、たまに「クリムトのものは表現が豊かなことがわかる」的なダシに使われてる感のあるコメントもあって本人が見たら複雑なのではと思った。

前半は特に、「クリムトのメインで見せたい作品」→「関連する作品や説明」の順で見るところが多くて、説明先に書いてくれたらスムーズなのにと思ったけど、すぐに前情報なしで見ることが素直に芸術と向き合うことかもしれないから正しい順番なんだな、と思い直した。

実物を見て、実物ではないとわからないニュアンスが多いから気になる人は絶対見たほうがいいと思った。金や銀や石などを作品の中に入れ込んでいるものが多いんだけど、その色合いや質感は実物じゃないとわからない! 美しかったし心を奪われる表現だった。しばらくじっと見入りたくなる。肌の色や表情、色づかいにドキドキした。セクシーなの! あと、手書きの文字がすっごくかわいい! 模写したいくらい。デザインセンスもあったんだな。

音声ガイドは聞かなかったけど、稲垣吾郎さんが担当しているからか、聞いている人が多かった。

びっくりクリムト

・7人兄弟。お父さんと弟さんが同じ名前で同じ年に亡くなる(弟さんは結婚の翌年、お子さんが生まれてすぐ亡くなっていて気の毒だ)

・生涯独身だったけど14人の子どもがいた(!?)

・相手の多くはモデルとして出入りしていた女性たち。2〜3人クリムトの子を産んでる人も何人もいる(めっちゃ公私混同)

・クリムト自身はグスタフ・クリムトという名前なんだけど、同じ年に生まれた相手の違う二人の息子の名前がどっちもグスタフだし、これまた同じ年に後にグスタフ・マーラーの妻となる女性とも深い関係になってるし、グスタフが大渋滞していて混乱する。

・そんなにプレイボーイということはイケメンなのかしらと思ったらわりと普通のおっちゃんだった。中身が魅力的だったのかな!

・自分には興味がなくて他人に、それも女性にだけ興味がある。と言ってたそうで潔すぎる。

個人的に好きだった作品

女の三世代

これはWEBだとそこまで鮮やかな色遣いじゃないのだけど、本物がとても美しかった。ずっと見ていたかった。

ヌーダ・ウェリタス(裸の真実)

とっても縦長。上の文字(レタリング?)も良いし、女性(ファムファタール・運命の女)の表情も良いし、下半身の背景の青色がゴッホの絵を彷彿とさせて見惚れちゃう(実際影響を受けていたらしい)し、新しい正しいほうに行こうという決意の絵でもあるからか、強さがある。


ユディト I

女性が恍惚としていて艶めかしい、色がきれい。これもずっと見ていたかった。


鬼火

一瞬怖い絵かなと思ったけど、美しい。光がほんとに浮かび上がっているように見える。

結論

もう次いつ機会があるかわからないし、特にクリムトの作品は実物でないとわからない部分が多いので、少しでも気になってる人は絶対に行くべき!!





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