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《29》【読書感想】「思わず買ってしまう」心のスイッチを見つけるための インサイト実践トレーニング(桶谷功)

こんにちは、田中梓です😃

昨日はインサイトについての記事を書きました。

今回は、インサイトを勉強するにあたって実践的だと感じた本の感想を書いていきます。

時代が変わっても軸となるのは”相手の立場”

「思わず買ってしまう」心のスイッチを見つけるための インサイト実践トレーニングという本は、出版されたのが2008年で、もう15年も前になります。

しかし、2023年で読んでもマーケターとして勉強になることが盛りだくさんで、本当に大切なことは時代が流れても変わらないのだと感じました。

本の最初の方にはインサイトの探り方がメインに書いてあり、次にインサイトに刺さるプロポジション(提案)について説明し、最後はワークショップで実践しようという流れです。

インサイトの見つけ方は、誰でもできるような再現性を大切にしていることが読み取れ、すぐにでも実践したくなる内容でした✨

ただ、最も重要になるのはそのインサイトもプロポジションも”相手の立場”を考えて作っているかということ。

相手に寄り添うのではなく、相手になってインサイト・プロポジションを考えることが必要です。

例えば、「高校生ならば栄養が整った食事が必要だから、栄養価の高いお菓子を売ればヒットするのでは?」というインサイトを考えても、実際に自分が高校生であれば本当に購入するでしょうか?

「栄養が大事なのは知ってはいるものの、ストイックに実践する気力やモチベーションは無いだろうな。食事に求めるのはおいしさと低コストで、とにかくお腹を満たしたい。栄養価の高いお菓子があっても、コストが高ければ見向きもしないだろうな。」

私が高校生の頃の食への関心は上記のようなものでした。「食事」という観点だけで考えると、高校生にはまったく刺さりませんね。

反対に、「クラスで流行っていて友達との会話でも盛り上がるお菓子」や「肌荒れや太るのを気にせず食べられるお菓子」などの観点からプロポジションを考えると、刺さる可能性もあります。

表面的な思い付きはすでに世の中に存在する

この本を読んで思ったのは、表面的なインサイトだと、そのニーズに合った商品はすでに人気になって出回っているということ。

自分のサービスや商品を世に出すには、差別化が必要なんですね。

ただし、差別化だけを重視して、インサイトやプロポジションを無視してしまうのは本末転倒です。

相手が自分でも気づいていない不満・不便に気付いてインサイトとして取り上げるためには、相手の立場を思いやる気持ちが大切ですね。

本当に求められるインサイトやプロポジションのために、机上ではなく様々なことにアンテナを張って足を運ぼうと思いました。

ここまで読んでいただきありがとうございました😃
今後ともよろしくお願いします✨

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