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音楽トリビア🎵「蛍の光」と「映画・哀愁」とビリケンさん✨🙏

時節柄、前回の音楽トリビア「仰げば尊し」に続き、もうひとつ、卒業式の歌のトリビアです。

蛍の光」は、もとはスコットランド民謡
原題・Auld Lang Syne(オールド・ラング・サイン)はスコットランド語で、英訳すると、逐語訳ではold long since、意訳ではtimes gone by
日本では「久しき昔」などと訳す。

原詞を載せておきますが、遠慮なく読み飛ばしてくださいね😊
今回、歌詞と映画のあらすじの量が多いですが、記事は短いです😊だからって手抜きじゃない

            Auld Lang Syne

Should auld acquaintance be forgot,
and never brought to mind ?
Should auld acquaintance be forgot,
and days of auld lang syne ?

旧友を忘れ 思い起こすことがなくても良いのか?
昔懐かしい日々を忘れても良いのか?

For auld lang syne, my dear,
for auld lang syne,
we'll tak a cup o' kindness yet,
for auld lang syne.

懐かしき日々のために 我が友よ
友情の杯を酌み交わそう
懐かしき日々のために

And surely ye'll be your pint-stoup !
And surely I'll be mine !
And we'll tak a cup o' kindness yet,
for auld lang syne.

きっと君はジョッキを飲み干す
きっと僕もそうするさ!
友情の杯を酌み交わそう
懐かしき日々のために

We twa hae run about the braes,
and pou'd the gowans fine ;
But we've wander'd mony a weary fit,
sin' auld lang syne.

僕ら二人で駆け回ったあの山々
綺麗なヒナギクも摘んだ
だけど僕らはさまよい続け 疲れてしまった
長い年月を経て

We twa hae paidl'd in the burn,
frae morning sun till dine ;
But seas between us braid hae roar'd
sin' auld lang syne.

僕ら二人は小川を渡った
朝日から夕暮れまで
だけど僕らを荒海が隔ててしまった
長い年月を経て

And there's a hand my trusty fiere !
And gies a hand o' thine !
And we'll tak a right gude-willie waught,
for auld lang syne.

この手をとってくれ 親友よ
そして君の手を僕に!
さあ酒をぐいっと酌み交わそう
懐かしき日々のために

ネットより意訳バージョンを引用

「蛍の光」は、Auld Lang Syne(オールド・ラング・サイン)に、
明治14年、国文学者の稲垣千穎が作詞をし、尋常小学校唱歌となる。

最初は4番まであったが、国家主義的な3番・4番の歌詞を捨て、昭和24年、
教科書検定制度最初の小学5年生の音楽教科書に掲載された。
昭和37年、各社の音楽教科書がいっせいに、作詞者として稲垣千穎の名を表示するようになったが、今日出版されている楽譜・音楽書においても、「蛍の光」を作詞者不詳・文部省唱歌とするものが多い。

戦後は歌われなくなったので、周知されていない3番・4番の歌詞も載せますが、戦争色が濃い歌詞です。

              蛍の光 
            作詞・稲垣千穎


螢の光 窓の雪
書讀む月日 重ねつゝ
何時しか年も すぎの戸を
開けてぞ今朝は 別れ行く

止まるも行くも 限りとて
互に思ふ 千萬の
心の端を 一言に
幸くと許り 歌ふなり

筑紫の極み 陸の奥
海山遠く 隔つとも
その真心は 隔て無く
一つに盡くせ 國の為

千島の奧も 沖繩も
八洲の内の 護りなり
至らん國に 勳しく
努めよ我が兄 恙無く

ところでこの歌は4拍子である。

一方、3拍子の「蛍の光」も聞いたことがあるはず。
ほ|たーる|のーひ|かーー|りーま|どーの|ゆーー|きーー
こんな感じが3拍子で、パチンコ屋さんやスーパーなどの閉店時に流れている。
日本では「別れのワルツ」として知られている。

この3拍子バージョンの初出は、1949年(昭和24年)に日本で公開されたMGM映画、哀愁で、主役の2人がクラブで踊るシーンだった。

そこでコロムビアレコードはこの曲('Farewell Waltz')をレコード化しようとしたが、音源がなかったため、古関裕而に採譜と編曲を依頼。
「別れのワルツ」のタイトルで日本でレコード化され、大ヒットした。

ヘッダー写真は、映画「哀愁」(Waterloo Bridge)より。
1940年のアメリカ映画。
主演はヴィヴィアン・リーとロバート・テイラー。

             ~あらすじ~

舞台は、第一次世界大戦中。
イギリス軍将校のロイ・クローニン大尉(ロバート・テイラー)とバレエの踊り子マイラ・レスター(ヴィヴィアン・リー)はウォータールー橋でめぐり会う。
ある日、レストラン「キャンドルライト・クラブ」でのこと。
ロイとマイラは、閉店前の最後の曲『別れのワルツ』を踊り、口づけを交わす。
結婚を約束したふたりだったが、その後、新聞でロイの戦死の知らせを見つける。
希望を失い、仕事もなくなったマイラは、自暴自棄に陥り、娼婦に身を落とす。
そしてある日、いつものように客を探していた駅で目にしたのは、戦死したはずのロイの姿だった。
ロイは再びプロポーズをし、マイラも結婚を決意するが、娼婦をしていたことをロイに打ち明けられず、罪悪感を募らせていく。

ロイの前から姿を消したマイラ。
マイラを探すうち、マイラの過去を知るロイ。
マイラは、ロイと初めて出会ったウォータールー橋に来ていた。
その目にかつて抱いた希望の光はなく、吸い込まれるように彼女は軍用トラックに身を投げて自ら命を絶ってしまう。
事故現場にはふたりの思い出の、幸せを呼ぶビリケン人形が落ちていた。

ビリケン(Billiken)は、尖った頭と吊り上がった目が特徴の子供の姿をしている幸運の神の像。
1908年10月6日にアメリカ合衆国のフローレンス・プレッツがデザイン特許を取得した。
日本では大阪の通天閣に あるビリケン像が有名で、「ビリケンさん」の
愛称で親しまれ、足を掻いてあげるとご利益があるとされている。

ネットより抜粋引用

東京でも、レストランの入り口とかで見かけるが、最近は感染症の影響で、「触らないでください」と書いてある。
触るとご利益があるものを触るなとは😥
ビリケンさんが日本発祥でないことは、この映画で初めて知って驚いた。

ビリケンさん(たぶん通天閣の)

余談ですが、「蛍の光」「窓の雪」で本当に書物が読めるかどうかについて、ネットで調べてみました←決して暇だからではありません。

「蛍の光」=蛍70匹が一斉に発光し続ければ、なんとか読める程度。

「窓の雪」=雪そのものが発光するはずもなく、窓の外に積もった雪に反射      した月明りで本を読むので、月が出ていなければ読めません。

         💚「哀愁」(映画)💚


冒頭は、ロイがビリケン人形を握りしめ、マイラを思い出しているシーン。
そのあとAuld Lang Syne(蛍の光)が流れますが、
終始4拍子で歌われています。

5分ほどですが、ぜひご覧ください。