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男性医師と結婚するには

医師同士で結婚した友人が離婚しました。おそらく嫁姑問題が理由かなと思っています。

1.離婚した友人の話

このカップルは勤務先で知り合い、結婚しました。旦那さんは真面目な好青年という感じの方で、奥さんは典型的なお嬢さんという二人です。結婚式にも行ったのですが、印象的だったのは旦那さん側のお母さんが非常に強い感じの方だったことでした。だいぶ前に話題になった和泉元彌さんのお母さんの節子さんをイメージしてもらえればよいと思います。さらに旦那さんがお母さんのことを大変に尊敬し、好いていたのが印象に残っています。

離婚の理由は聞いていませんが、なんとなく旦那さんのお母さんとお嫁さんが対立した際に、きっと旦那さんがお母さん側についたのではないかと想像してしまいました。結婚式の印象を受けての想像ですが、そこまで間違っていない気もします。また一般的な離婚理由としてもよく聞く話です。

2.男性医師とその母親

私が私立医大出身だからでしょうか、自分も含め知っている男性医師の親は過干渉な方が多かったです。

友人の男性医で、大学時代から付き合っていた彼女がいたけれど、研修医を終えたタイミングで結婚しようとしたら母親の反対にあい、別れたということがありました。その彼女は医療職でなく、その辺りが気に入らなかったようです。その友人は結局、後輩の女医さんと結婚しました。

また別の友人は同じ病院の看護師さんと付き合っていますが、結婚は母親の猛反対にあい、立ち往生しているそうです。

かく言う私も研修医の時に、母親から猛反対にあってその時に付き合っていた彼女と別れたという悲しい思い出があります。

3.なぜ母親は息子の交際に口出しするのか

私の私見ですが、医師を息子に持つ母親は息子のことを大変、誇りに思っていることが多いです。それゆえ成人してからも子供のことが気になり、いちいち口出しをしてしまうのではないかと思います。

我が家の例で説明していきます。この部分は読んでいて気分が悪くなる方がいるかもしれないので、先に謝罪しておきます、すいません。
私の母はもともと薬剤師で、反対された彼女というのは看護師でした。母は看護師のことを下に見ていました。おそらく母が働いていた頃(40年くらい前)は、看護師は短大卒が基本で、養成施設を卒業すれば資格の取れた准看護師も多かったそうなので、薬学部卒の母は学歴を理由に下にみていたのだと思います。いまは看護学部も四年制になっているところが多いので、この考えは誤っているのですが、私たちの親世代だとこういう偏見を持っている方が多いようです。「頑張って育てた自慢の息子が、自分より学歴の低い女の尻に敷かれているなんて」という妄想に囚われていたようで、実際にそう言われました。

では女医さんだったらどうなっていたでしょうか。おそらく反対したと思います。これもまた学歴に関係します。もし私の母校より偏差値の高い大学出身の女医さんを連れて行ったら。「きっと頭のいい女だから、うちの息子を尻に敷くに決まっている」「頭がいいから私のいうことも聞いてくれないのではないか」と考えて反対。偏差値が低かった場合は、先ほどの看護師の時と同じ理論が働きます。
同じ大学出身の女医さんだったらぎりぎりセーフだったかもしれませんが、私の母の場合、女医というだけで、薬剤師より格上と考えていたので、反対されていたかもしれません。
なお私の妻は医師(違う大学出身)ですが、母が亡くなった後に結婚したので、妻と母は会ったことがありません。

母は薬剤師と結婚してほしいようでした。しかし、なんとなく薬剤師でも反対された気がします。母の母校より偏差値が高い、もしくは低い大学出身の薬剤師さんを連れて行った場合、女医の時と同じ理由で反対されます。では母の母校出身の薬剤師さんを連れて行ったらどうでしょうか。おそらく反対でしょう。母の母校はもともと女子大でしたが、母の卒業後に共学になり、その後、偏差値が落ちていった(と母が思っていた)からです。したがって母の母校出身の方は、偏差値が低い方に分類されます。

ちなみに医療職でない人は門前払いだったと思います。

4.世の中は転生する

学歴や資格、職業で人のことを判断するのはどうかと思いますが、そういう年代の人だったので仕方ありません。同じような経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし冷静に上の文章を読んでみてください。すべて反対です。
要は、母のお眼鏡に叶う人はこの世の中に存在しなかったのです。仮に譲歩して結婚したとしても、何かにつけてここが気に入らない、あそこが気に入らないと言っていたような気がするのです。

話は少しずれますが、実は母自身がそういう経験をしていたようです。母が亡くなった後に知ったのですが、母方の祖母が、母の結婚に反対していたそうで、結婚した後も父方のことを悪く言っていたそうです。さらに亡くなった母方の祖父母の自宅の整理をしていて、結婚する前に探偵を雇って父の周囲を調査した結果が出てきた時は驚きました。母もそれで嫌な思いをしていたそうですが、同じことは繰り返されるのか、母も私に同じようなことをしていました。

5.どうすれば結婚がうまくいくのか

男性医師と結婚する場合、結婚自体は男性の心意気次第でしょう。もちろん男性の両親が結婚を喜んでくれる場合は問題ないですが、反対されてしまった場合は、男性がそれを押し切って結婚に踏み切れるかによります。
また結婚後に嫁姑で争いがあった時、旦那さんが奥さんを守ってあげれば問題なく結婚生活は進んでいきます。逆に、お母さんの方についてしまうと、破綻につながると思います。

別の男性医師の友人の話です。
この友人の妻は看護師さんで、交際当初は自分の両親から猛反対されたそうです。ただその話を聞いても私は大丈夫な気がしていました。彼が以前から交際を親に反対されても負けずに、そのまま付き合っていたことを知っていたからです。
しかし彼の結婚式に参加した時、ご両親のキャラが異様に強かったので、式の後、「奥さんを大事にしてあげてね」とメッセージを送りました。「大事にします」とお返事をもらいましたが、その言葉通り、お子さんもできて順調に過ごされているようです。おそらく何かあっても奥さんの味方をしているのでしょう。

6.最後に

結婚したい男性の職業の上位に必ず入る医師ですが、結婚までのハードルも高いですし、結婚生活の継続もなにかと大変です。その理由のひとつとして、男性医師とその母親の関係を取り上げてみました。

子育てをしてみて実感するのは、やはり人を一人育てるのは大変だということです。私たちの母親が若かった時代には子育てのためにキャリアや夢をを断念した例も多くあったのではないでしょうか。そういった自分の希望を捨てて、苦労して育て上げた息子なのですから、母親が手放したくないという心理状態になるのもある程度、わかる気がします。

また今回、取り上げなかったのですが、男性医師にマザコンが多いという問題もあります。医学部には進学校出身者が多いですが、中学受験から大学受験まで親から熱心なサポートを受けることが多々あります(私は違いますが)。その結果、母親への愛情が強まり、結果、マザコンチックになってしまうのです。そうなると嫁姑での喧嘩が発生したら姑側についてしまう可能性が高まります。

男性医師と結婚したい場合は、その方の本質や家族との関係をしっかり見極める必要があります。両親が医師でない国公立大出身の医師などは大丈夫と言う人もいますが、国公立の医学部に行かせるくらい教育に力を入れている親なわけで、また個人差もあるのでなんとも言えないですね。

ちなみに私の妻は、あまり他人に干渉しない性格ですが、息子についてはやはり別のようです。果たして将来どうなるのか、見守りたいと思っています。

今回もお付き合いいただき、ありがとうございました。

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