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雨の日さんぽ

「あ〜雨だ今日は何もできないや」

雨の日は自然と無気力。

部屋も薄暗くてモヤッとした
嫌な感じ。シン…とした中
永遠と続く雨音もなんか嫌。

私の気分は天気に
操作されてるかの様に
雨が降れば何となく沈む。

それが当たり前だった。

その当たり前の認識を
変えてくれたのは
もうすぐ4歳になるわが子。

娘2歳の時、保育園で
長靴を履き、カッパを着て
自分で傘をさし登園する
にぃに、ねぇね達の姿に
すごく憧れを持っていた。

まだ小さくて晴れてる日でも
危なっかしい娘には持たせられないと
「3歳になったらね」と約束をした。

3歳になる年の梅雨入り
ついに念願のお約束が果たされた。

鮮やかなどピンクの長靴、
水色のお花でいっぱいの傘、
フルーツ柄のカッパ。

どれも娘の体格にしては
ちょっと大きくてまだ
ぎこちないけど、
娘はとても嬉しそう。

その日から毎日のように
「今日は雨?」と聞くようになった娘。
雨の日は「ヤッターーー!」と
どピンクの長靴をはいて
パカパカと外に出ていく。

4歳になる今でも
雨の日は「ヤッターーー!」と
いつの間にかちょうど良い
サイズになったどピンクの
長靴をはいてかけて行く。

休日が雨で「あ〜あ…。」が
自然と出ていた私も
休日が雨でも
「やった!雨だよ?散歩行く?」
と言うようになった。

娘は喜んで3点セットを
自分で用意して張り切って外に出る。

カエルのゲコゲコなく先を
探しながら大きな水溜まりを見つけると
バシャバシャ行進して、
時々傘を外して雨を顔で受け止め、
時には大きな口を開けて待ち構える。

娘のハシャグ姿が愛おしい。

雨は億劫な日ではない。
娘にとって雨の日は
楽しいイベントなんだ。

そう気付くと嬉しくなった。
今まで何となく楽しくなかった事や
日常の当たり前を“楽しいこと”に
いつも変えてくれる娘。

娘が生まれ成長を見守る中、
“あぁそっか、そうなんだ“
を重ね私の心は豊かになった。

“あぁそっか、
雨の日は楽しいんだ”


ねぇ明日も雨だよ。
カエルを探そうね。
水たまりに飛び込もうね。

気付かせてくれてありがとう。

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