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第1章 過酷修行と言われるヴィパッサナー瞑想より、毎日の実生活の方が過酷修行と悟った話。


今までの旅の中で1番印象に残った旅は何?という質問を四角さんから、お題を受けて書くことにした、こちらのお話。
こちらも、かなり長いですが、時間潰しにいかが?




1番印象に残っている、と聞かれてここで書きたいのは、やはり初めての、一人旅!

日本国内も一人で行く前に、私は海外に一人旅デビューをしています。


行き先は、“インド”!!!    

えーーーーーーー!



一人で飛行機に乗ったりしたことは、この旅の以前にもありましたが、飛行機は一人、現地に知り合いゼロ、ツアーでもない、という初めての一人旅!


インド!



そして、私のことだから、観光ではない。
ヴィパッサナー瞑想をしに行った。


2600年前にブッダが実践し究極の瞑想法と言われるヴィパッサナー瞑想というものがあるとのことで経験しに行った。携帯も財布も本もタブレットも全て受付で預けて、10日間誰とも話さない目を合わせない10時間瞑想し続ける。
(ヴィパッサナー瞑想の説明につきましては佐藤彰さんの体験記がためになりました!)


実は、このヴィパッサナー瞑想、わざわざインドまで行かなくても、全世界で寺院があり、もちろん、日本でも京都や千葉で体験できる。

なぜ、インドに行ったのかーーーーーーーーー



私は、日々、旅仲間たちから、色んな情報をもらう。ある時、こんな情報をもらった。


「超、過酷修行と言われる10日間の瞑想があるらしいよ。全世界で一応出来るらしく、日本でも出来るんだって。参加費は寄付らしい。あやしいやつかな?」


超、過酷修行?
全世界?
寄付?
あやしい?


ーーーーーーーーー決めた。潜入するしかないな。
しかも、修行か。瞑想とか修行とか言ったらインドだな。どんだけ辛いのか、受けてたとうじゃん。


潜入場所はインドの瞑想センター。決まり。




そんな気持ちで、インドで瞑想することに決め、そこから旅・人脈を使って、
ヴィパッサナー瞑想を体験した人を見つけ、しかも、“インド”での体験者を探し当て、
その他にインドについて詳しい人と、インドの女性一人旅の最新情報を持っている人を調べ上げ、外務省の公開情報や、外務省パパを持つ友人をフル活用して、着々と一人旅実施計画を練っていった。

(海外の、本気の無謀な何も調べない旅で女子1人は、命の危険があるからダメ!絶対!)


その“当時の“私の調べでは、インドは北と南では南の方が穏やかで詐欺も少ないこと。
ヴィパッサナー瞑想センターも、海外適応(英語音声があること)のところが、
食事のカレーが辛すぎないことなど(カレーが辛すぎると腹痛で瞑想どころではないらしい。)

女子一人初めて旅なので、大使館が近いところにしたら?とか、色々教えてもらって、
南インドのチェンナイあたりが良いのでは?と狙いを定め、近くにあった瞑想センターに問い合わせし、予約をした。



いつもの事だけれど、当日まで家族には告知しないスタイルの私は、家の中の倉庫でゴソゴソと毎日少しづつ旅の準備をした。(家はめちゃ厳しく、海外旅行なんて考えられない。母は心配症の上に神経質なので、絶対に言わない。)

あまりにも、倉庫でゴソゴソしているから、数日前から、こいつ・・・どこかへ行くな?とバレていたらしいが、私の口からは、当日の朝4時に母を叩き起こして、「インド行ってくる。」と告げた。

ついに、この日が来たかと、母は思ったらしいが、行き先が“インド”と告げられ、思考停止していた。


「インド行ってくる。幾日か。何かあったら、大使館から連絡来ると思う。じゃ!」


と、娘(私)は淡々と告げて去った。
母は、「はあ。」と言いつつ、1ヶ月くらいの荷物が入ったトランクを引きずる私を、最寄りの駅まで送ってくれ、「ねえ、幾日ではないよね?その量?かなりあるよね?」と言いつつ送り出してくれた。(後で成田空港から、ざっくり1ヶ月くらい帰らないとメールしたところ超激怒していたけども^^;ごめんなさいーさよならー!)




ああー。色々調べたけども、何かが失敗したら、襲われたりしたら、本当にこの首都高も最後。飛行機の中から見える富士山も最後、全てが最後かあー。と、現地に着くまでオセンチメンタルになっていたけれど、


経由地のシンガポールでデコルテを隠すためのストールを仕入れ、(デコルテ鎖骨は洋服を着ていても、その上から布があった方が良い。下着チラ見せみたいになり、危険。)

なんだかんだ、一人旅が楽しくて、インドの地に降り立ったら、香辛料とドブの香りと様々が混じっていて、サイコー!となった。(日本でも、下水の匂いが一番好き。)





ちなみに、深夜1時に現地に着く便しかなくて、深夜1時に空港外に出るのは危険すぎるので、空港に隣接したトランジット者専用の簡易宿舎に泊まることにしていた。この簡易宿舎までには、空港のゲートを一度出る必要があり、夜中なのに多くのインド人たちが、観光客を騙して他のホテルへ運び高い金を取ろうとしてゲートの周りに、そして空港の入り口に群がっていた。


私も、観光客のしかも若い女性一人だということで、芸能人さながら、ゲートを出て、自動ドアが開いた瞬間に、ドっと多くのインド人たちが群がってきた。


「madame, We can introduce you good HOTEL, マダム!!!」



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私は、実は彼らに対抗できる秘策を税関のところで学んでいた。

税関のところで、私は夫婦2人組に無理やり横入りされ、
一人だし突然のことで何も言えず、インドの喧嘩の作法も分からず
くぅぅぅ。と苦虫を噛んでいたら、違う列のインド人が、


「I watched you!!! You interrupt! GOD always see you. To be HONEST!」
(横入りを、見たぞ!神はいつも見ている。正直になれ!)

と、私の前の横入り野郎たちを大声叱ってくれて、2人は去っていき私は救われたのだった。
(ありがとう、と半泣きでお礼を言うと、ウインクしてくれた。)

そこで、私は、この国の人たち、特に南インドの地域の人たちは田舎のところも多いと聞くし、神への信仰心が厚いのではないか?と学習し、“GOD“という武器を手に入れたのである。


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さて話を戻そう。
私は、税関の後、ゲートをパスし、自動ドアを開けると、そこにはmadame!!!の号令、数十名のインド人が首を長くして獲物を待ち、猛烈な洗礼が待っていた。



「Madame, We can introduce you good HOTEL, madame!!!」

「I knew. I knew your Trick. Why??Because, GOD told me. GOD told me everything what you did. To be honest.」
(あたしゃー、知ってるぜ。あんたらの策、知ってるぜ。なぜってか?
  神が教えてくれてる。神はあんたらが何してきたか全てを教えてくれてるんだよ。正直になりな。)


と、さっき学んだばかりの伝家の宝刀“GOD”を大声で繰り広げ、かつ、合掌した。


“GOD“で、指は天を差し、“To be honest.”で、相手方の胸を指差した。
私の大声で、マダムの大合唱は止まり、一斉に天を仰ぎ、私の指先を見た。


予想通り、相手方は引き、さっきまで満員だの無くなっただの言ってたのが手のひら返しに、私が探しているトランジット簡易宿泊所を教えてくれた。神の前では、皆平等なのである。


その中の一人が、案内までしてくれ、簡易宿舎までたどり着き、その中に入っても、ロビーでくつろいでいる奴らが、今日は満員なんだと、嘘を言ってきたけど、案内人のおかげで、態度がわり、本当のフロントまで案内された。



「God be with you.」(神と共にあらんことを)



優しい眼差しで、握手して去っていった。


みんな、詐欺をやってるけど、それには理由があるのかもしれない。
詐欺は罪ではないのか?神とはなんだ?
伝家の宝刀“GOD”を知らない海外人は被害に遭うのか?
“GOD”ってなんなんだ?


色んな事をものの到着数時間で考えさせる、インドの初日だった。

(この後にも、乱雑なチェックインをして、この簡易宿舎で、やっと休めると思い、ベッドに荷物を置き、めちゃ広いユニットバスにて、お手洗いをしようと、トイレのフタを開けたら!!!!モスラ級の蛾が、便器の中にいて水を飲んでおり、叫び声をあげ、同室のドイツ人の子に泣きついた話がありますが、とにかく、インド、どこでも心が休まりません!!!!!)



以下、当時、南京虫がいる疑惑のベッドの上で寝て、
あまりに安眠できずに早朝に起きて、奇跡のWi-Fiが繋がり、現在地を確認した時の画面。

インドのチェンナイ空港のトランジット者用の簡易宿泊施設の場所が、現在地として示されているけれど、Googleマップ上にも表示はなく、現在も表示はないので、本当に在るのかどうかが分からない。実在したのかも分からない、幻の宿泊所。


合言葉は、たぶん“GOD”。


長くなったので、今日はこの辺で。
②へ続く・・・→ https://note.com/takahashi_ayako/n/n09c9088967e8

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