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赤色特集

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浦和レッズの試合で起こった現象をケーススタディ形式でまとめています。
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記事一覧

ボール保持時のSBの影響力

現代サッカーにおいてボール保持時のSBの振る舞いは多様化している。WG的にワイドの高い位置に…

Gyo Kimura
2週間前
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マーク原則の綻び

守備において『マーク』は欠かせない要素の一つである。相手にゴールを決めさせない、パスを出…

Gyo Kimura
1か月前
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Jリーグとの違い、世界との差

0-3 アジア王者として戦った浦和レッズはヨーロッパ王者のマンチェスターシティの前に、力の差…

Gyo Kimura
5か月前
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対5バックのSBの高さ調整と効果

1-0 世界一のクラブを決めるクラブW杯に今年は浦和レッズがアジア王者として参加して、北中米…

Gyo Kimura
5か月前
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モダンサッカーのセオリー

2-3 ルヴァンカップ決勝と同じカードとなった浦和レッズ対アビスパ福岡の一戦は福岡が逆転して…

Gyo Kimura
5か月前
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『個』は組織を破壊する

0-0 真っ赤に染まったカシマスタジアムは試合開始前には両チームのサポーターによる大声援が鳴…

Gyo Kimura
6か月前
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4-4-2対人ブロック

0-2 浦和対浦項の一戦はKリーグ王者が力を見せつけ完封勝利。浦和は浦項の人を捕まえる4-4-2ブロックの攻略の糸口を見つけられず得点を奪うどころか、チャンスを作ることすら苦労した。 今回はそんな浦項の『人』を基準にした4-4-2の守備組織に注目していく。 『人』を基準とした4-4-2ディフェンス浦項は4-4-2の守備陣形から『人』を基準に守備を行っていた。例えば、下の図のように2トップは1stDFとして浦和の最終ラインからボランチへのパスをブロック。2列目から後ろは基本

ポジショナルプレーの引き出し

2-0 守備時には4-4-2を基調とする浦和対柏の対決は後半から柏の守備ブロックを攻略した浦和が…

Gyo Kimura
7か月前
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ベースの異なるポゼッション

2-0(トータル2-1) ルヴァンカップ準決勝の横浜Fマリノス対浦和レッズの試合は1stレグを終え…

Gyo Kimura
7か月前
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『釣り出す』と『ピン留め』の使い分け

1-1 優勝争いに望みを繋ぐために勝点3が必要な浦和と残留に向けて勝点3が必要な横浜FCの対戦は…

Gyo Kimura
7か月前
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10人での戦い方

1-3 今シーズン4回目の対戦となるガンバ大阪対浦和レッズの『ナショナルダービー』は意外にも1…

Gyo Kimura
7か月前
31

プレスにおける解明度

0-1 最下位で勝点を何としてでも積み上げたい湘南と、優勝争いに喰らいつくために勝点3が欲し…

Gyo Kimura
8か月前
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中盤の数的優位で前進する

3-0 ACL本大会への出場を決めるプレーオフが行われ、浦和vs理文(香港)が対戦した。前半早々に…

Gyo Kimura
9か月前
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幅を取る選手の高さとプレーエリアの関係性

1-0 2週間前に両チームが天皇杯で対戦した際には名古屋が浦和を上回り3-0で勝利したが、この試合は浦和が名古屋の攻撃を凌いで勝点3を手に入れた。 ゲームのポイントはワイドで幅を取るウインガーの立ち位置だった。ゲームの文脈もあるが、後半から名古屋がハーフコートゲームで優勢になったのも名古屋のWBと浦和のSHの立ち位置が関係している。 2種類のハイプレス名古屋のマンツーマンプレスと浦和のサリーダ 試合の入りが良かったのは浦和。名古屋のマンツーマン守備に対して、CFのホセカ