新しい職場に異動し、在宅勤務がない一週間だった。異動後の初日は帰宅してから翌日の昼まで死んだように眠った。今まで自分を奮い立たせていた、戦うアドレナリンがスッキリ抜けた感じ。

新しいチームは他部門にまたがっていて、海外駐在員も含め8割は元同僚。彼らの開拓者精神とスピード感に触れているとドーパミンが溢れ出る。

新入社員の頃の自分が蘇る。新規開発テーマを探索する部門の図書館に配属になった。上司から、会社は勉強するところだから、今の気持ちを持ち続けなさいと言われた。インターネットが世に出る前、オンラインの文献検索を担当することになり、社外の勉強会に積極的に参加していた。主機能が外向直観の私は、砂浜の中からコインを探すようなことにモチベーションが上がる。サーチャーの仕事は好きだった。

インターネットの登場で、サーチャーと言う仕事はなくなった。出産とかいろいろあって、やりたい仕事ばかりじゃなかったけど、その時々で会社での学び方、楽しみ方を探していた。

今度は、協業先やお客様を探すマーケティングの仕事。あと何年この仕事があるかわからないけど、いろんな職場を経てまた心のエネルギーの源泉に還ってきた。

遠回りしても全ては繋がっているんだ。

色んな偶然があった辿り着いたこの職場で、新しい価値を世の中に提供していきたい。