見出し画像

ガン闘病記②「治療の開始」


静岡がんセンターへ

 最初にかかった静岡市の病院の医師から、最先端の治療である「ダヴィンチ手術」ができる静岡がんセンターを紹介された。「ダヴィンチ手術」とは腹腔鏡手術をロボットが代行するもので、複雑で細やかな部位にも対応が可能である上に患者の身体への負担が少ないという利点もある。
(詳細はリンクを参照)

もはや、選択の余地は残されていなかった。即決で静岡がんセンターでの手術を決めた。

苦痛だった手術前検査

 2021年3月中旬、私は静岡県長泉町にある静岡がんセンターを訪れた。高台にある病院で、周囲に医薬品、医療器具メーカーが集積する「ファルマバレー」の中核となっている。
 別の病院を紹介されてもいきなり手術ができるわけではない。検査を積み重ねたうえで、最適な方法を医師が吟味してから手術となるのだ。その中で、一番苦痛だったのが「大腸に検査薬を入れて画像診断する」というものだった。これは大腸に検査薬を入れ、機械に固定されてぐるぐる回されるものだが、検査薬が腸内を移動する感覚の気持ち悪さといったらこの上ない。
帰りの新幹線ではぐったりしてしまった。

入院と手術日決定

 一連の検査が終わり、3月下旬に入院した。1998年に腸閉塞で入院して以来だった。手術日は2021年4月1日に決まった。4月1日といえば新年度がスタートし、新入生、新入社員が不安と緊張の中で入社式に臨む日である。そんな日に働くことができないというもどかしさが募った。そして、入院生活が始まった。(ガン闘病記③へ続く・・・)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?